【はじめての方へ】口腔ケア用品①|歯ブラシの選び方
口腔ケア用品の種類
気持ちがよく、かつ効果的なケアを行うためには、良い道具選びが重要です。歯の汚れは歯ブラシを使い擦り落とします。
歯ブラシの選び方・4つのポイント
歯ブラシの選び方・4つのポイント
- ヘッドが小さめのもの
- 毛の硬さが柔らかめのもの
- ブラシの毛の量が少なめなもの
- ブラシの柄はくびれがないストレートハンドル
歯ブラシの保管方法
歯ブラシを使用したら、流水下やコップの水の中で良く揺すって汚れを落とします。きれいに洗ったら、ブラシにはキャップなどはせず、上向きに立てて良く乾燥させておきましょう。
歯ブラシの交換時期
毛先が乱れ、広がった歯ブラシは効率よく汚れを落とせないばかりか、歯肉を傷つけてしまいます。毛先があまり広いていない場合でも1か月毎日使用していると、毛先にこしがなくなりやはり効率よく汚れを落とすことが出来なくなっています。
そのため、ナイロン毛の歯ブラシは1か月を目安に定期的に交換するようにしましょう。また、天然毛(豚毛など)は使用後乾燥しにくく、清潔を保ちにくいためあまりお勧めできません。
歯が残っていれば歯ブラシを使う
歯の表面についている細菌の塊(バイオフィルム)はとてもねばねばしており、歯の表面にこびりついています。(例えるなら、排水溝にこびりついたぬめり汚れのようなものです)
そのため、しっかりと歯ブラシでこすり落とさなければ除去する事はできません。1本でも歯が残っていれば、必ず歯ブラシでケアするようにしていきましょう。
電動歯ブラシについて
手が不自由でも歯ブラシを握れる場合は、電動歯ブラシを使うことで歯磨きが自立できる場合もあります。
電動ブラシには種類がたくさんありますので、購入や使用の際は必ず歯科医師・歯科衛生士にご相談ください。
歯ブラシで、『ながらリハビリ』のススメ
歯ブラシで歯を磨いた後、歯ブラシの柄を使って頬の内側をストレッチしてみましょう。
頬の内側の筋肉のストレッチや廃用予防(使わないことで機能低下に陥ること)になるとともに、唾液腺も刺激され、唾液分泌が促されます。
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この記事の制作者
著者:尾上 庸惠(訪問歯科衛生士)
専修学校 新東京歯科衛生士学校卒業 卒業後、一般歯科医院、顎関節症専門医院にて勤務。現在数件の往診専門歯科医院に勤務し、老人施設、在宅、病院などで口腔ケア、食支援を行っている。
口腔栄養サポートチーム「レインボー」所属。著書に「歯科衛生士のための訪問歯科ハンドブック」などがある。
日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士。
2015年 東大IOG摂食嚥下モジュール 地域講師資格取得。