口腔ケアとは|訪問歯科衛生士としての想い

口腔ケアの素晴らしい効果を伝えたい

私たち訪問歯科衛生士は、要介護となられた方のお宅を訪問して口腔ケアをする仕事に携わっています。

訪問した時だけ、お口をケアするのではなく、日常的にも口腔ケアが継続できるように、効率よい口腔ケア用品を選び、磨き方を指導し、お口のリハビリを一緒に行なっています。

私は在宅訪問を始めて14年になりますが、たくさんの介護生活を送られている方と出会い、そのご家族ごとのストーリーに口腔ケアを通じてご一緒させていただいています。そこで歯科衛生士自身も知らなかった口腔ケアの素晴らしい効果を学ばせていただくことができました。

ところが介護の場では、歯科衛生士が訪問して口腔ケアをすることがあまり認知されていないどころか、訪問歯科の存在もまだまだ知られていないのが現状です。そんな素晴らしい効果のある口腔ケアをもっと広めるために、口腔ケアの効果や具体的な方法や、口腔ケア用品などをご紹介していきます。

口腔ケア(こうくうけあ)とは

「口腔ケア」。最近では誰でもよく耳にする言葉となりました。「誤嚥性肺炎の予防に口腔ケア」、「インフルエンザ予防に口腔ケア」、とテレビでもよく取り上げられます。では口腔ケアとはどんなケアでしょう?

口の中の清潔を保つための歯磨きを思い浮かべることが多いと思います。長年虫歯や歯周病の予防のためにご自身でケアできていた事が疾患や高齢のために出来なくなってしまったので、代わってケアをするイメージです。

口腔内の細菌は誤嚥性肺炎だけでなく、全身疾患との関連もあります。またお口の汚れが原因の口臭からお喋りを避けてしまう場合もあります。そんなお口の汚れを取り除ききれいにさっぱり気持ちよく出来るケアが口腔ケアです。もうひとつ、介護の場での「口腔ケア」は歯磨きだけでなく、大切な「口の機能を守る」ためのケアも含まれます。

口の機能には「食べる」「呼吸」という生きることに欠かせない機能と「会話をする」「笑顔を作る」人と人とのコニュニケーションを司る機能があります。これらの機能は生きることに彩を与えます。口から食べ続けるためにも口腔ケアは大切なのです。

著者

篠原 弓月

篠原 弓月(訪問歯科衛生士、東京医科歯科大学口腔保健科非常勤講師、日本歯科大学東京短大非常勤講師)

東京医科歯科大学附属歯科衛生士学校卒業後、一般歯科医院での臨床経験を積み、訪問での歯科診療に携わる。2017年「口腔栄養サポートチーム レインボー」を立ち上げる。著書に「歯科衛生士のための訪問歯科ハンドブック」などがある。

日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
日本歯科衛生士会 在宅療養指導・口腔機能管理認定歯科衛生士
日本歯科衛生士会 摂食嚥下リハビリテーション認定歯科衛生士

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