ショートステイとは?費用や期間、介護度などの利用条件、独自調査から見る活用タイミングまで
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ショートステイは介護施設に宿泊し、介護面や生活面のサポートを受けられるサービスです。介護者の負担軽減のほか、介護される方にとってもリフレッシュの機会になり、重要な役割を担います。本記事では、費用や利用期間、介護度などの利用条件を解説します。さらに、独自調査に基づいたショートステイの活用タイミングも紹介。介護負担を軽減するヒントにしてください。
ショートステイとは
ショートステイとは、被介護者が短期間施設に宿泊し、介護や生活支援を受けられるサービスです。
提供サービスは、施設種別により少しずつ異なるものの、おおむね以下の通りです。介護者のレスパイト(休息、息抜き)目的で活用されるケースもあります。在宅介護をしているものの、冠婚葬祭などで自宅を空ける必要がある、出張の予定がある、介護者が体調を崩したなど、さまざまなシーンで利用できます。
| ショートステイで提供される主なサービス |
|---|
|
・身体介助、日常生活の支援 |
ショートステイの種類
| ・短期入所生活介護 ・短期入所療養介護 ・介護保険適用外のショートステイ(有料ショートステイ) |
ショートステイには「短期入所生活介護」「短期入所療養介護」「介護保険適用外のショートステイ(有料ショートステイ)」の3種類があり、それぞれ提供する施設が異なります。このうち、短期入所生活介護、短期入所療養介護には介護保険が適用されます。

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ショートステイの利用条件
ショートステイの利用条件は種類によって異なり、短期入所生活介護、短期入所療養介護は要支援1以上の要介護認定を受けた65歳以上の高齢者が利用できます。また、40〜64歳で特定疾病により要介護と判断された方も利用可能です。介護保険適用外のショートステイの場合は施設によって利用条件が異なり、自立状態でも利用できるケースもあります。
ショートステイの利用期間
介護保険が適用されるショートステイは、連続して利用できるのは原則30日までです。31日目以降も利用自体は可能な場合がありますが、その日は介護保険給付の対象外となり、費用は全額自己負担になります。
また、累計日数にも制限があり、原則、要介護認定の有効期間の半分が上限です。例えば、認定期間が180日間の場合、ショートステイを使えるのは合計90日までになります。加えて、利用可能日数は要介護度によっても左右されます。
連続利用を避けるため、30日間が経過する前に一度自宅に戻ってから再度利用するケースもあります。ただし、ショートステイはあくまで在宅生活を支えるための短期利用を前提としたサービスです。長期的な利用が必要な場合は、ケアマネジャーと今後の生活方針を相談しましょう。介護者の急な入院や体調不良など、やむを得ない事情がある場合、例外的に延長が認められるケースもあります。
ショートステイの費用

介護保険適用の場合、ショートステイの費用は1日あたり、総額2,500円〜6,000円程度が目安です。内訳は基本料金、特別サービス利用時の加算分、食費などの自己負担額に分けられます。費用は、サービスの種類、要介護度、居室タイプ、負担割合、食費・滞在費、各種加算によって異なり、場合によっては6,000円までに収まらないこともあります。
短期入所生活介護の場合
| 従来型個室 | 多床室 | ユニット型個室 ユニット型的多床室 |
|
|---|---|---|---|
| 要支援1 | 451円/日 | 451円/日 | 529円/日 |
| 要支援2 | 561円/日 | 561円/日 | 656円/日 |
| 要介護1 | 603円/日 | 603円/日 | 704円/日 |
| 要介護2 | 672円/日 | 672円/日 | 772円/日 |
| 要介護3 | 745円/日 | 745円/日 | 847円/日 |
| 要介護4 | 815円/日 | 815円/日 | 918円/日 |
| 要介護5 | 884円/日 | 884円/日 | 987円/日 |
※2024年4月更新
※特養など、入居できる施設に併設されたショートステイ
短期入所生活介護の費用は要介護度や居室のタイプによって設定されています。上記表の金額は、介護保険が適用された際の「自己負担1割」あたりの目安です。要介護度が上がるほど、また手厚い体制の居室を選ぶほど、1日あたりの負担額も大きくなります。また、上記は基本報酬の目安のため、サービス利用時の加算分や食費・滞在費も加わります。
短期入所療養介護の場合
| 従来型個室 | 多床室 | ユニット型個室 ユニット型的多床室 |
|
|---|---|---|---|
| 要支援1 | 579円/日 | 613円/日 | 624円/日 |
| 要支援2 | 726円/日 | 774円/日 | 789円/日 |
| 要介護1 | 753円/日 | 830円/日 | 836円/日 |
| 要介護2 | 801円/日 | 880円/日 | 883円/日 |
| 要介護3 | 864円/日 | 944円/日 | 948円/日 |
| 要介護4 | 919円/日 | 997円/日 | 1003円/日 |
| 要介護5 | 971円/日 | 1052円/日 | 1056円/日 |
※2024年4月更新
※上記は目安の金額です。地域区分(市区町村)や介護・看護体制などで費用は異なります。
※上記は自己負担が1割の場合の金額です。一定の所得がある方は自己負担2割~3割となり、上記の2~3倍の金額になります。
短期入所療養介護では、医師や看護師による医学的な管理が手厚いため、費用も高めに設定されています。上記は、自己負担が1割の場合における1日あたりの目安額です。所得に応じて負担割合が2〜3割になる方は、上記の2〜3倍の金額になります。また、お住まいの地域や施設の看護体制によっても細かな加算が加わります。

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介護保険適用外のショートステイ(有料ショートステイ)の場合
有料老人ホームなどで行われている、介護保険適用外のショートステイでは、全額自己負担となり、1日5000円〜2万円程度が目安です。詳細な料金は施設毎に異なり、レクリエーション費などがかかる場合もあります。
ショートステイにおける加算とは?
ショートステイにおける加算とは、施設が特別なケアを提供したり、手厚い人員体制を整えたりした際に、基本料金に上乗せされる費用を指します。身体機能や生活機能の維持・向上を目的とした機能訓練(個別機能訓練加算)や、ご家族の急病などによる緊急の受け入れ対応(緊急短期入所受入加算)などが代表的です。加算内容や詳細な費用は施設ごとに異なるため、ケアプランの作成時にケアマネジャーに確認しておくのが良いでしょう。
| ショートステイにおける加算分の例 |
|---|
| ・個別機能訓練加算(計画書に基づいて個別に機能訓練を提供した場合の加算) ・専従機能訓練指導員配置加算(常勤専従の機能訓練指導員を配置した場合の加算) ・緊急短期入所受入加算 ・医療連携強化加算 ・看護体制加算 ・サービス提供体制加算 ・送迎加算 ・療養食加算 ・夜勤職員配置加算 ・若年性認知症利用者受入加算 ・介護職員処遇改善加算Ⅰ~Ⅳ |
ショートステイを利用できる施設
| ・特別養護老人ホーム(特養) ・ショートステイ専門施設 ・介護老人保健施設(老健) ・介護医療院 ・有料老人ホーム ・サービス付き高齢者向け住宅(サ高住) |
同じショートステイでも、施設によって受けられるサービスはさまざまです。それぞれの特徴を把握して、ご本人やご家族にとってベストな選択肢を模索してください。
お近くのショートステイをさがす特別養護老人ホーム(特養)
公的施設にあたる特養でのショートステイでは、食事や入浴、排泄の介助といった日常生活のお手伝いに加えて、レクリエーションを通じた心身のリフレッシュなども行っています。
民間施設と比較して費用が抑えやすい点が大きな魅力ですが、人気も高く、予約が取りにくいケースも少なくありません。
| 特別養護老人ホーム(特養)で受けられるショートステイ |
|---|
| ・短期入所生活介護 |

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ショートステイ専門施設
他の介護施設に併設されている形ではなく、短期入所のために作られた施設が「ショートステイ専門施設」です。短期入所を前提に運営されているため、施設によっては急な予定変更や緊急時の相談に対応しやすい場合があります。ただし、空室状況や本人の状態によって受け入れ可否は異なります。食事や入浴の介助はもちろん、季節ごとのイベントやレクリエーションを行う施設もあり、ご本人にとっても気分転換になるでしょう。
| ショートステイ専門施設で受けられるショートステイ |
|---|
| ・短期入所生活介護 |
介護老人保健施設(老健)
老健で提供されるショートステイは、退院直後で体力が落ちている、医学的管理のもとでリハビリを受けたい方にとっての心強い選択肢です。医師や看護師が常駐しており、専門的なリハビリを受けられるなど、医療と生活の両面からサポートしてもらえます。
| 介護老人保健施設(老健)で受けられるショートステイ |
|---|
| ・短期入所療養介護 |

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介護医療院
介護医療院は、長期的療養が必要な方に、医療ケアと生活の場を提供する施設です。一般的な老人ホームでは対応が難しい状態でも、医師や看護師の管理のもとで過ごせる点が最大の特徴です。点滴や経管栄養など高度な医療処置に対応できる場合もありますが、受け入れ可能な範囲は施設によって異なります。
| 介護医療院で受けられるショートステイ |
|---|
| ・短期入所療養介護 |

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有料老人ホーム
民間が運営する有料老人ホームでも、ショートステイを受け入れている場合があります。また、一部の有料老人ホームでは、介護保険適用の短期入所生活介護も利用可能です。公的施設と比較しても特色が豊かで、入居者が快適に過ごせる工夫が凝らされている施設も多くなっています。
| 有料老人ホームで受けられるショートステイ |
|---|
| ・短期入所生活介護(一部の有料老人ホーム) ・介護保険適用外のショートステイ(有料ショートステイ) |

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サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
サ高住では、基本的にショートステイは実施していませんが、施設によっては本契約前の短期利用や体験入居を受け入れている場合があります。安否確認や生活相談を受けながら、自宅に近い感覚で過ごしやすい点がサ高住の特徴です。
| サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)で受けられるショートステイ |
|---|
| ・介護保険適用外のショートステイ(有料ショートステイ) |

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ショートステイを利用するタイミングはいつ?
| ・施設の入居待ち期間 ・介護者が時間を取りたいとき ・ご本人(被介護者)の気分転換が必要なとき ・リハビリや機能訓練を受けたいとき ・夏季など体調変化のしやすい時期 |
ショートステイの活用シーンは多岐にわたり、効果的に利用することで介護者と被介護者双方の負担を大きく軽減できます。具体的なタイミングを把握して、介護負担を軽減する方法として上手に活用しましょう。
お近くのショートステイをさがす施設の入居待ち期間
施設の入居待ち期間に、ショートステイを利用するケースがあります。特に、特別養護老人ホーム(特養)などは人気が高く、入居待ち期間が発生するケースが多々あります。定期的にショートステイを利用することで、介護者もリフレッシュできるでしょう。介護負担を抑えつつ、入居待機期間を乗り切る有効な選択肢です。
介護者が時間を取りたいとき
冠婚葬祭や仕事の都合、また、介護者の休養(レスパイト)のためにショートステイを利用することは、共倒れを防ぐ意味でも有効な選択です。少ない日数でも介護をプロに任せ、ゆっくりと睡眠をとったり、友人と出かけたりすることで、心身にゆとりを取り戻せるでしょう。
ご本人(被介護者)の気分転換が必要なとき
ご本人の気分転換や生活の刺激を目的に、ショートステイを利用するケースもあります。施設では季節行事やレクリエーションを行う場合があり、普段と違う交流が刺激になることもあります。ただし、環境の変化が負担になる方もいるため、本人の性格や認知症の有無も踏まえて検討しましょう。
リハビリや機能訓練を受けたいとき
退院後などで体力が落ちている場合、リハビリや機能訓練に対応したショートステイは頼りになる選択肢です。老健などでは医学的管理のもとでリハビリを受けられる場合があります。特養などでは生活機能の維持・向上を目的とした機能訓練が中心です。希望する内容に対応しているか事前に確認しましょう。
夏季など体調変化のしやすい時期
ご本人とご家族が離れて暮らす場合、体調変化のしやすい時期にショートステイを利用する方法もあります。特に猛暑が続く夏季は、ご本人が室内にいても熱中症の自覚がなく、気づいたときには重症化しているケースも珍しくありません。
以下は「LIFULL 介護」が親と離れて暮らす子世代の方々を対象に、夏場の熱中症を心配しているか調査したものです。約65%が親の熱中症を「心配している」旨の回答をしていることがわかります。こうした時期こそ、ショートステイの活用がおすすめです。
スタッフによる見守りや水分・食事の管理が受けられるため、安心して過ごせます。また、施設によっては、数日から一ヶ月単位で利用できるプランもあり、夏場のみ短期的に利用するケースもあります。

ショートステイを利用するまでの流れ
| 1.ショートステイ利用について相談する 2.施設探し 3.利用申し込み 4.ケアプラン作成 5.契約、サービス利用開始 |
ショートステイの申し込みから利用開始までは、いくつかのステップを踏む必要があります。事前に手順を把握しておくことで、スムーズに準備を進められるでしょう。
1.ショートステイ利用について相談する
ケアマネジャーに利用目的や、いつ、どのくらいの期間利用したいのかなどの希望を伝えましょう。ご本人の体の状態やご家族の希望は、後々作成するケアプラン内に組み込んでもらいます。
2.施設探し
利用の方向性が決まったら、次は具体的な施設選びです。ケアマネジャーから提案を受けるのが一般的ですが、インターネットや行政からの情報をもとに、ご自身で探すこともできます。
3.利用申し込み
利用施設を決めたら、ケアマネジャーはご本人に関する介護・医療情報を事業者に伝えます。居室の空き状況、受け入れ可否を確認したうえで、問題がなければ申し込みます。
4.ケアプラン作成
事業者が決まったら、ケアマネジャーが先方の担当者とケアプランを作成します。支給限度額を鑑みつつ、利用するサービスを調整します。
5.契約、サービス利用開始
ケアプランが決まったら、事業者と契約してサービス利用開始となります。
ショートステイ利用時の1日のスケジュールイメージ
特別養護老人ホームでのショートステイ((介護予防)短期入所生活介護):スケジュール例
- 6:30
- 起床・排泄・着替え・整容
- 7:30
- 朝食
- 9:00
- レクリエーション、入浴
- 12:00
- 昼食
- 13:30
- レクリエーションなど
- 15:00
- おやつ 休憩
- 18:00
- 夕食
- 20:00
- 就寝
ショートステイを利用した場合は、概ね上記のような一日の流れになります。規則正しく食事や運動を行い、レクリエーションなどで交流も持てるため、健康的な1日を過ごせるでしょう。
短期入所療養介護の場合は、1日の流れに、個人リハビリや療養看護、医師の診察などが入ります。内容や時間は事業者によって違うため、事前に確認しましょう。
ショートステイを利用する際の施設選びのポイント
| ・入居者の雰囲気 ・施設のサポート内容 ・スタッフの対応 ・建物や部屋の清掃状況 |
施設選びの際は大前提として、利用目的に沿った施設を選定しましょう。たとえば、医学的管理のもとでリハビリを受けたい場合は老健などで実施しているショートステイ(短期入所療養介護)が適切でしょう。介護者の休養や本人の気分転換が目的なら特養のショートステイ(短期入所生活介護)や、有料老人ホームが提供している介護保険外のショートステイ、といったように目的に合わせて施設を選びます。可能であれば事前に見学へ行き、スタッフや入居者の雰囲気など、上記の項目もチェックしてください。
まとめ
ショートステイは、介護施設不足という背景のもと、その代替として利用する人が増えています。介護者の生活や仕事との両立を図るサービスとしても、ニーズはますます高まり、なかなか思うように利用できないのが現状です。
ただ、自宅介護をしていると慣れないところでのお泊りは介護者の心配はもちろんですが、ご本人にとってもハードルが高いのではないでしょうか。そんなときはケアマネジャーからたくさん話を聞いてみてください。また、施設に直接連絡して聞いてみてもよいでしょう。実際に体験目的で利用して慣れておくと、いざ利用するときには少し余裕がもてるかと思います。
ショートステイの利用で、介護者の心と体の負担の軽減に役立てていってください。
お近くのショートステイをさがすショートステイについて動画で知る
ショートステイの概要を、LIFULL 介護編集長・小菅が動画でご説明します。
イラスト:安里 南美・上原ゆかり
この記事の制作者

監修者:小菅 秀樹(LIFULL介護 編集長/介護施設入居コンサルタント)
有料老人ホームの入居相談員として首都圏を中心に300ヶ所以上の老人ホームを訪問。1500件以上の入居相談をサポートした経験をもつ。介護離職防止対策アドバイザー。「メディアの力で高齢期の常識を変える」を掲げ、介護コンテンツの制作、セミナー登壇。YouTubeやX(旧Twitter)で介護や高齢期の情報発信を行う。2025年7月集英社より「幸せになれる老人ホーム探し~マンガでわかる高齢者施設~」発売。

