【知っておきたい】舌苔(ぜったい)のケア方法と注意点
舌には様々なものが付着し苔状に見えることがあり、これを舌苔といいます。
細菌、食べかす、口腔粘膜の剥がれた上皮などが舌に付着した集合体で構成されています。薄く付着している(少し白い)状態は正常です。
ここでは口腔内を清潔に保つため、舌苔の清掃方法について解説します。
舌苔の放置は障害の原因にも
舌苔は分厚くなってきたら清掃しましょう。舌苔が多くなると口臭や舌の痛み、味覚障害の原因になることがあります。
市販されている舌用の歯ブラシや用具があります。それを使用するかあるいは軟毛の歯ブラシを使って舌苔を落とします。優しい力で、奥から手前へ汚れをかきだすように磨きます。
舌苔は分厚くなっているもの、乾燥してパリパリになって付着しているものなど様々あります。乾燥しているものは保湿剤などを使用してふやかしてから取り除きましょう。
一度に取り切ろうと思うと舌を痛めることになりますので、回数をかけて徐々に取り除きましょう。
日頃の生活習慣がお口の健康に繋がる
舌苔は舌の動きが弱くなったり少なくなると厚くなってきます。食事の時はよく噛んで食べるようにする。話をして口を動かすなどして舌を動かすようにしましょう。
舌の運動が活発になると唾液分泌が促進され口の中が潤いひいては口全体の健康につながります。
舌苔がなかなか取れない、口臭が強いなど心配な事があれば歯科医師か歯科衛生士にご相談ください。
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この記事の制作者
著者:村西 加寿美(訪問歯科衛生士)
京都歯科医療技術専門学校 卒業。同校 歯科衛生士科専任教員に就任、その後一般歯科医院で臨床経験を積む。平成12年より光吉歯科医院 訪問専任歯科衛生士として勤務。
日本歯科衛生士会 在宅療養指導・口腔機能管理認定歯科衛生士。
日本歯科衛生士会 摂食嚥下リハビリテーション認定歯科衛生士。
NPO法人 摂食介護支援プロジェクト 嚥下トレーナー。