エンディングノートを書く4つのメリット!家族の負担も軽減できる

エンディングノートには4つのメリットがあります。

それは、終活そのものをスムーズに進められること、家族の負担を軽減できること、医療・介護についての希望を伝えられること、自身の生活設計に使えることです。エンディングノートをつくることが人生の振り返りとなり、ご自身の生活を見直す機会にもなるのです。

ここでは重要な4つのメリットについてわかりやすく解説します。

メリット1:終活をスムーズに進められる

終活は、医療・介護・終末期の希望の洗い出しから生前整理、財産分与とやることがいっぱいです。何から手を付けていいのかわからないときは、エンディングノートを書いて整理してみると良いでしょう。

スラスラ書ける箇所もあれば、全く筆が進まない箇所もあると思います。書けないページは、なぜ書けないのか考えてみましょう。

専門家にお願いすべきことなのか、今はまだ書く必要のないことか、家族で話し合いが必要なのか分かるはずです。

やらないことを決める

「終活はやることが多くて大変」そんなイメージはありませんか。エンディングノートを書くことで、すぐにやっておきたいこと、まだやらなくてもいいことが明確になります。優先順位を付けられることもノートを書くメリットといえますね。

また、項目が多すぎるようであれば、「やらないことを決める」という考えも間違いではありません。まずは優先順位をつけることから始めてみましょう。

メリット2:家族の負担を軽減する

自身の死後、残された家族にとって負担とは何でしょうか?

  • 金銭的に迷惑をかけること
  • 活用できない不動産を相続すること
  • 片づけに手を煩わせる、処分に困るものが遺品になること

などがあげられます。

また、意思表示ができなくなったときに介護や医療、終末期においての決断を家族にさせることも負担といえるでしょう。

相続が争族になる

では希望を伝えておかないと、なぜ負担になってしまうのでしょうか。不動産の処分を例にします。

自身の死後、不動産をどう処分したいのかを明確に伝えておかないと、相続が親族同士で争う“争族”になる可能性があります。遺産分割がまとまらず不動産が共有名義になった場合、共有名義人のうち一人でも反対すると、売却は難しくなります。

賃貸にする場合も同様です。不動産を活用できない上に、持ち続けることで維持費がかさむ大きなリスクとなるでしょう。

延命を家族に委ねることに

財産以外で家族の負担になるものといえば医療や介護のこと。

介護が必要な状態になると、金銭的な負担も長期間に及びます。お金の面だけでなく、介護は体力的にも精神的にも辛い状態が続くのです。

例えば、在宅介護を望むのか施設介護を望むのか。そのような希望を事前に伝えておかないと、誰が介護をするのかさえ決まりません。家族で揉めたり、結果的に誰か一人が背負いこんでしまうこともあります。

こういった家族の負担を回避するため、要介護状態になったときの希望や施設利用に対する自分の考えを伝えておきましょう。

まずは家族が負担に感じること、リスクに発展しそうなことを認識し、整理しておきます。次に家族と情報を共有し、どのように対処するのか決めておきましょう。

この2つのことをエンディングノートに記し「見える化」すると、家族の負担を減らす大きなメリットになります。

メリット3:介護・医療・終末期の希望を伝えられる

厚労省の「人生の最終段階における医療に関する意識調査報告書」(平成30年3月)によると、年齢に関係なく、終末期医療について考えたことがある人は6割に上ります。

介護、医療、終末期の生活について、その希望をエンディングノートに書いておきましょう。

介護に対する希望

介護が必要な状況になったときを想定して、どのような介護サービスがあるのか調べておきましょう。自宅での介護(居宅サービス)や、地域密着型のサービス、施設サービスなど介護にもさまざまな種類のサービスがあります。

詳しく知りたい場合は、介護の相談窓口である「地域包括支援センター」や、自治体の高齢者福祉課などに聞いてみましょう。

また、介護状態になったときに通院に付き添ってもらいたい人や判断をお願いしたい人も決めておきます。さらに介護に使える費用を具体的に示しておくといいでしょう。

在宅介護サービスはどんなものがある?

医療、終末期に対する希望

持病の悪化や脳血管疾患の発症により突然入院する可能性もあります。エンディングノートには病歴・入院歴・投薬内容を記しておきます。かかりつけ病院やドクターの名前を書いておけば、家族からの連絡もスムーズです。

終末期は自分で判断ができない場合があります。どのような医療や介護を受けたいのか、その理由も含めて書いておきます。

  • 病名の告知や余命の告知
  • 延命治療を望むのか望まないのか
  • 臓器提供への希望の有無
  • 治療方針の希望を記した「事前指示書」がある場合、その保管場所

このように、具体的な事柄も記しておくとよいでしょう。

具体的に示すことが話し合いのきっかけになり、お互いの気持ちを知ることができるのもメリットですね。

メリット4:生活設計に使える2つの情報

人生100年時代。年金を65歳で受給したとして30年以上生きる可能性があります。その間を豊かに過ごすためには、早いうちから情報収集や生活設計をしておくことが決め手です。

金融機関と口座をチェック

本人しか知らない銀行口座はありませんか。死亡後や、意思表示ができなくなってからでは、家族が把握することはできません。

エンディングノートにはぜひ自分が持っている口座の金融機関名を記しておきましょう。口座から自動引落しを設定している場合は、その内容についても書いておきます。

こうすることで、死亡後すぐに家族が口座を解約することができます。これは大きなメリットと言えるでしょう。なぜなら、解約を忘れてそのまま何ヶ月も過ぎてしまうこともあるからです。「使ってもいない親の携帯電話料金を、1年以上も引き落とされていた」という例もあります。

資産と負債を把握する

エンディングノートの記入欄には資産項目があります。貯蓄額、加入保険、所有不動産、その他資産価値のあるもののほか、借金(各種ローン)を記入しておけば、資産と負債を見える化することができます。これだけで純資産を把握できる、簡単なバランスシートとなります。

そして年金は老後収入の要です。現在の平均寿命を考えると65歳から受給するとして20年以上受け取るもので大きな資産となります。まだ受給していない人は、おおよその額として、「ねんきん定期便」あるいは「ねんきんネット」に登録をし、将来の年金額のシミュレーションをすると良いでしょう。

資産・負債・年金額がわかると、ご自身の希望するライフイベントに併せて、今後の貯蓄の目安や住宅購入資金、リフォーム代金、車の購入費用や教育費などを把握することができます。ぜひ毎年見直してましょう。

まとめ

エンディングノートには4つのメリットがあります。

エンディングノートを書くことで、まずは自分の棚卸しをしてみましょう。そうすればおのずと優先順位がわかり、時間もお金も浪費せずに終活をスムーズに進められます。

「"争族"なんてさせたくない。」誰しも家族や親族には迷惑をかけたくないのが本音です。その為には引き継いでほしいもの、処分してほしいもの、医療や介護、終末期の希望を明確に記しておきましょう。備えておけば、家族も自分も悩ましい思いをしなくてすみます。

エンディングノートはシニア世代だけのものではありません。生活の情報を1冊にまとめ、ライフスタイルを見直すことができるとても良いツールです。

年齢に関係なく、どの世代の方にも使ってほしいと思います。

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この記事の制作者

馬渡 初代

著者:馬渡 初代(1級ファイナンシャルプランニング技能士・AFP)

ファイナンシャルプランナーとして、一人暮しの高齢者の方の傾聴ボランティアと見守り活動をしています。人生100年時代。自分らしい老後を過ごすための終活セミナーやエンディングノート書き方ワークショップを実践中。
「独居老人を一人にさせない」をモットーに社協の方と連携で地域福祉を推進しています。

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