要介護4とは?受けられるサービスや要介護3、要介護5との違い

介護が必要な度合いを示す「要介護度」。要支援1、要支援2、そして要介護1から5までの7段階で表されます。ここでは、それぞれの要介護度がどのような状態を指しているのか、どんなサービスが利用できるのか等をご紹介していきます。

要介護4とは?

要介護4はどんな状態?

厚生労働省によると、要介護状態とは「寝たきりや認知症等で常時介護を必要とする状態」とされています。

その中でも要介護4はかなり介護負担が重い部類に入ります。

厚生労働省の資料によると、介助なしで立ったり歩いたりすることが難しくなります。また、座っている姿勢を自力で保つことも難しい状態です。

要介護3や要介護4とはどう違う?

要介護4は、要介護3や要介護4とはどう違うのでしょうか。

いくつかの自治体が公表している基準を表にまとめてみましたので、比較してみましょう。

要介護3 要介護4 要介護5
トイレや入浴、服の着替えなどに全介助が必要。
・身のまわりのことや家事が自分ひとりでできない。
・自力で立ち上がったり歩いたりすることができない。
・立ち姿勢を保ったり、片足で立ったりすることが自分ひとりでできない。
・全般的な理解の低下がみられることがある。
重度の介護を要する状態。
・トイレや入浴、服の着替えなど日常生活のほとんどに介助を必要とする。
・身のまわりのことや家事が自分ひとりでできない。
・自力で立ち上がったり歩いたりすることができない。
・立ち姿勢を保ったり、片足で立ったりすることが自分ひとりでできない。
両足で立っていることが自分ひとりではできない。
・全般的な理解の低下がみられることがある。
最重度の介護を要する状態
・食事やトイレ、服の着替えなど生活全般に介助を必要とする。
・身だしなみや掃除などの家事がほとんどできない。
・立ち上がったり歩いたりすることがほとんどできない。
・立ち姿勢を保ったり、片足で立ったりすることができない。
・全般的な理解の低下がみられることがある。

※参考:静岡市、戸田市、和寒町(2020年)

要介護4の方は要介護3の方以上に日常生活のほとんどの時間、介護を受けて過ごしています。

ベッドから車いすへ乗り移るときも介助が必要です。

要介護4の方が入居できる介護施設特集を見てみる

要介護4だとどんなサービスが使えるの?

要介護の認定を受けた人は介護給付というサービスを受けることが可能です。以下のサービスから自分に合ったものを利用することができます。

自宅で家事の世話や介護を受ける

訪問介護(ホームヘルプ)

訪問入浴

訪問看護

訪問リハビリ

夜間対応型訪問介護

定期巡回・随時対応型訪問介護看護

施設に通って介護サービスやリハビリを受ける

通所介護(デイサービス)

通所リハビリ

地域密着型通所介護

療養通所介護

認知症対応型通所介護

訪問・通い・宿泊サービスを組み合わせて利用する

小規模多機能型居宅介護

看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)

短期間のみ施設に宿泊する

短期入所生活介護(ショートステイ)

短期入所療養介護

施設に入居する

特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)

介護老人保健施設(老健)

介護療養型医療施設

特定施設入居者生活介護(有料老人ホーム、軽費老人ホーム等)

介護医療院

小規模な施設に入居する

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

地域密着型特定施設入居者生活介護

福祉用具を使う

福祉用具貸与

特定福祉用具販売
>在宅介護に欠かせない!居宅介護サービスの種類

介護度別に決められた「区分支給限度額」の範囲内であれば、利用したサービスの費用のうち1割から3割の負担での利用が可能です。

ただし、介護保険の給付にも上限があります。要支援の場合、区分支給限度額は約30,938円ですから、自己負担が1割の方の場合、サービス利用額が3,090円を超えた分は全額自己負担となります。

要介護4のA子さんの場合(息子夫婦と同居)

要介護4のA子さんは息子夫婦と同居していますが、平日は仕事で不在のことが多く、訪問介護や通所介護(デイサービス)を利用しています。

また、息子夫婦の介護負担を軽減するために月に2回ほど短期入所生活介護(ショートステイ)を利用しています。

要介護4の方のケアプラン例
利用しているサービス 利用頻度 利用回数/月 金額/回 金額/月
訪問介護 3/週 12 3,120円 37,440円
訪問看護 2/週 8 5,530円 44,240円
訪問入浴 1/週 4 13,820円 55,280円
訪問リハビリテーション 1/週 4 3,280円 13,280円
通所介護(デイサービス) 2/週 8 10,450円 83,600円
短期入所生活介護 2 9,870円 19,740円
福祉用具貸与 - - 定額 19,620円
合計 273,200円
自己負担(1割の場合) 27,320円

参考:介護サービス情報公表システム(厚生労働省)

要介護4の方はどんな施設に入居しているの?

要介護4の方の割合が多いのは特別養護老人ホーム

下はLIFULL介護が独自に行ったアンケート結果をもとにしたグラフです。各施設の介護度別の入居者割合をグラフ化しました。

株式会社LIFULL senior「介護施設入居に関する実態調査」(2020年)より

特別養護老人ホームに入居している方のうち約3割を要介護4の方が占めています。

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次いで要介護4の方の割合が高い施設が、医療依存度の高い方が多く入居する介護療養型医療施設。

そして、病院などから自宅へ戻るためのリハビリを目的とした介護老人保健施設(老健)になります。

なお、介護療養型医療施設は2017年の法改正により廃止となり、介護医療院などへ転換が進められています。

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要介護4のA子さんが入居する場合

では、要介護4で入居した場合の費用負担はどれくらいになるのかを見てみましょう。

要介護4の方が施設に入居する場合
介護付き有料老人ホーム 特別養護老人ホーム(※1)

介護サービス費用(1割負担の場合)

24,512円 26,756円(※1)

家賃・食費・生活費など

200,000円(※2) 112,940円

合計

224,512円 139,696円

参考:介護サービス情報公表システム(厚生労働省)

(※1)ユニット型個室タイプの場合です。また、介護サービス費用は別途追加される場合もあります。

特養の費用負担を軽くする制度

関連記事特別養護老人ホームの費用

(※2)LIFULL介護に登録している施設の月額費用相場です。

>【全国・都道府県別】介護施設の料金相場を調べる

家族介護に負担を感じたら…

要介護4は日常生活のほとんどに介助を必要とする状態のため、家族の介護負担も大きくなってきます。

人によっては、介護サービス費だけ見れば施設に入居したときよりも高額になるパターンもあるようです。

お互いに良い関係でいるために施設入居という選択肢も考えてみてはいかがでしょうか。

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この記事の制作者

重山 三香子

監修者:重山 三香子(精神保健福祉士・介護支援専門員・公認心理師)

福祉学科を卒業後、障害者施設や通所介護の生活相談員を経験。その後福祉・介護職員のメンタルヘルスに興味を持ち、働く人の心の健康である産業精神保健分野を専門に活動。
現在は障害者支援施設の運営にかかわる一方で、働く人の環境や、働き方、健康経営についても情報発信を行っている。

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