要介護5とは?受けられるサービスや要介護4との違い

介護が必要な度合いを示す「要介護度」。要支援1、要支援2、そして要介護1から5までの7段階で表されます。ここでは、それぞれの要介護度がどのような状態を指しているのか、どんなサービスが利用できるのか等をご紹介していきます。

要介護5とは?

要介護5はどんな状態?

要介護5は、介護が必要となる度合いを要支援1、2、要介護1~5の7段階で評価する「要介護度」の中でも最も重度な状態です。

1日のほとんどを寝たきりで過ごし、寝返りにも介助が必要になるなど、家族の介護負担も重くなってきます。

要介護4とはどう違う?

要介護5は要介護4とはどう違うのでしょうか。

いくつかの自治体が公表している基準を表にまとめてみましたので、比較してみましょう。

要介護4 要介護5
重度の介護を要する状態。
・トイレや入浴、服の着替えなど日常生活のほとんどに介助を必要とする。
・身のまわりのことや家事が自分ひとりでできない。
・自力で立ち上がったり歩いたりすることができない。
・立ち姿勢を保ったり、片足で立ったりすることが自分ひとりでできない。
・両足で立っていることが自分ひとりではできない。
・全般的な理解の低下がみられることがある。
最重度の介護を要する状態
・食事やトイレ、服の着替えなど生活全般に介助を必要とする。
・身だしなみや掃除などの家事がほとんどできない。
・立ち上がったり歩いたりすることがほとんどできない。
・立ち姿勢を保ったり、片足で立ったりすることができない。
・全般的な理解の低下がみられることがある。

※参考:静岡市、戸田市、和寒町(2020年)

要介護4も日常生活のほとんどに介助を必要とする状態ですが、要介護5はその必要性が最も高い状態です。

飲み込む力が弱くなり、口から食べ物や水分を摂ることが難しい方もいます。

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要介護5だとどんなサービスが使えるの?

要介護の認定を受けた人は介護給付というサービスを受けることが可能です。以下のサービスから自分に合ったものを利用することができます。

自宅で家事の世話や介護を受ける

訪問介護(ホームヘルプ)

訪問入浴

訪問看護

訪問リハビリ

夜間対応型訪問介護

定期巡回・随時対応型訪問介護看護

施設に通って介護サービスやリハビリを受ける

通所介護(デイサービス)

通所リハビリ

地域密着型通所介護

療養通所介護

認知症対応型通所介護

訪問・通い・宿泊サービスを組み合わせて利用する

小規模多機能型居宅介護

看護小規模多機能型居宅介護(複合型サービス)

短期間のみ施設に宿泊する

短期入所生活介護(ショートステイ)

短期入所療養介護

施設に入居する

特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)

介護老人保健施設(老健)

介護療養型医療施設

特定施設入居者生活介護(有料老人ホーム、軽費老人ホーム等)

介護医療院

小規模な施設に入居する

認知症対応型共同生活介護(グループホーム)

地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護

地域密着型特定施設入居者生活介護

福祉用具を使う

福祉用具貸与

特定福祉用具販売
>在宅介護に欠かせない!居宅介護サービスの種類

介護度別に決められた「区分支給限度額」の範囲内であれば、利用したサービスの費用のうち1割から3割の負担での利用が可能です。

ただし、介護保険の給付にも上限があります。要支援の場合、区分支給限度額は約36,217円ですから、自己負担が1割の方の場合、サービス利用額が3,620円を超えた分は全額自己負担となります。

では、要介護5の人がどんな介護サービスを利用しているのか、A子さんを例に見てみましょう。

要介護5のA子さんの場合(息子夫婦と同居)

A子さんは1日中を寝たきりで過ごし、寝返りにも介助を必要としています。

また、認知症も進行しており、意思疎通は困難です。

息子夫婦の昼夜の介護負担軽減のため、通所介護(デイサービス)や短期入所生活介護(ショートステイ)を利用しています。

要介護5の方のケアプラン例
利用しているサービス 利用頻度 利用回数/月 金額/回 金額/月
訪問介護 3/週 12 3,360円 40,320円
訪問看護 2/週 8 5,980円 47,840円
訪問入浴 1/週 4 13,910円 55,640円
訪問リハビリテーション 1/週 4 3,280円 13,120円
通所介護(デイサービス) 2/週 8 11,550円 92,400円
短期入所生活介護 4 10,740円 42,960円
福祉用具貸与 - - 定額 24,960円
合計 316,370円
自己負担(1割の場合) 316,37円

参考:介護サービス情報公表システム(厚生労働省)

要介護5の方が入居するには

要介護5の人が多いのは介護療養型医療施設

下もLIFULL介護が独自に行ったアンケート結果をもとにしたグラフです。各施設の介護度別の入居者割合をグラフ化しました。

医療ケアが充実している介護療養型医療施設※では約36%の方が要介護5という結果でした。次いで要介護5の方の割合が多いのは特別養護老人ホーム(特養)の約15%でした。

※介護療養型医療施設は2017年の介護保険法改正により廃止となりました。介護老人保健施設(老健)や介護医療院への移行が進められています。

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A子さんの場合

では、要介護5で入居した場合の費用負担はどれくらいになるのかを見てみましょう。

要介護5の方が施設に入居する場合
介護付き有料老人ホーム 特別養護老人ホーム(※1)

介護サービス費用(1割負担の場合)

26,725円 30,853円(※1)

家賃・食費・生活費など

200,000円(※2) 112,940円

合計

226,725円 143,793円

参考:介護サービス情報公表システム(厚生労働省)

(※1)ユニット型個室タイプの場合です。また、介護サービス費用は別途追加される場合もあります。

特養の費用負担を軽くする制度

関連記事特別養護老人ホームの費用

(※2)LIFULL介護に登録している施設の月額費用相場です。

>【全国・都道府県別】介護施設の料金相場を調べる

民間の有料老人ホームにも医療ケアが充実しているところはある

医療ケアが充実している介護療養型医療施設では、入居者の約36%が要介護5の方という調査結果が出ました。

要介護5の方の中には、胃ろうや人工呼吸器など、恒常的に医療ケアを必要とする方も少なくありません。

民間が運営する介護付き有料老人ホームでも、医療ケアを提供している施設があるので探してみてはいかがでしょうか。

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この記事の制作者

重山 三香子

監修者:重山 三香子(精神保健福祉士・介護支援専門員・公認心理師)

福祉学科を卒業後、障害者施設や通所介護の生活相談員を経験。その後福祉・介護職員のメンタルヘルスに興味を持ち、働く人の心の健康である産業精神保健分野を専門に活動。
現在は障害者支援施設の運営にかかわる一方で、働く人の環境や、働き方、健康経営についても情報発信を行っている。

介護付き有料老人ホームや特別養護老人ホーム(特養)、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅、その他介護施設や老人ホームなど、高齢者向けの施設・住宅情報を日本全国38,000件以上掲載するLIFULL介護(ライフル介護)。メールや電話でお問い合わせができます(無料)。介護施設選びに役立つマニュアルや介護保険の解説など、介護の必要なご家族を抱えた方を応援する各種情報も満載です。
※HOME’S介護は、2017年4月1日にLIFULL介護に名称変更しました。

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