健康型有料老人ホームとは 費用やサービス、サ高住との違いを解説

健康型有料老人ホームとは

健康型有料老人ホームとは、家事手伝いなどのサポートを受けられ、日常生活を楽しむための設備が充実している施設です。主に民間事業者が運営しています。

お元気なうちから入居でき、健康的で充実したシニアライフを送りたい方のための施設です。基本的に自立（介護認定なし）あるいは要支援状態の高齢者を受け入れており、介護度が重くなると退去となります。

健康型有料老人ホームの費用

健康型有料老人ホームの入居には、多くの場合、初期費用と月額利用料が必要になります。

施設の場所や地域、設備やスタッフによって、初期費用は0～数億円、月額利用料は10～40万円程度とかなり差があります。

なお健康型有料老人ホームは一般に、入居時一時金の額が高めに設定されています。

提供されるサービス

健康型有料老人ホームで提供されるサービスは、施設スタッフによる見守り、食事・掃除・洗濯の世話、緊急時の対応などです。

また多くの施設が近隣の医療機関と提携しており、定期的なメディカルチェックや必要に応じた治療を受けられるようになっています。

設備

健康型有料老人ホームの設備は、入居費用に応じて様々です。

基本的な設備である居室、食堂や共同リビングなどの共同生活室のほか、施設によっては理美容室や医務室、キッチンや売店なども設置されています。

特に違いが大きいのは、居室と共同生活室の仕様です。居室にはトイレ・浴室・キッチンなどの設備が設置され、間取りや広さも様々です。

また、共同生活室として、カラオケ・園芸・アトリエ・麻雀卓・図書室などの趣味設備、フィットネス用具・プール・温泉などの健康設備、その他ゲストルームや駐車場などを備えている施設もあります。

メリット・デメリット

健康型有料老人ホームは、お元気な方がシニアライフを楽しむための設備やサービスが充実していることです。一方で多くの施設では、重度の要介護状態になると退去しなくてはなりません。

また、全国的に施設数が少なく、選択肢に限りがあります。

健康型有料老人ホームのようにお元気なうちから入居でき、要介護状態になっても安心できるサポートが受けられる施設は他にもありますので、施設種別を限定せずに探すこともおすすめです。

サービス付き高齢者向け住宅との違いは？

お元気なうちから入れる施設種別として、サービス付き高齢者向け住宅（以下、サ高住）があります。健康型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅の違いは以下の通りで、大きく異なるのは契約形態です。

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入居条件

健康型有料老人ホームでは、基本的には自立した人を受け入れていますが、「伝染病などの疾患がない」「身元引受人がいる」など、独自の入居基準を設定しているところもあります。詳細は施設に問い合わせましょう。

入居難易度

入居一時金が高額で入居者も限られるため、条件さえ合えば入居が特に難しいわけではありません。しかし、有料老人ホームの中で健康型が占める割合は、全体の1％以下と極めて低くなっているため、定員数自体に限りがあるのが現状です。

お元気なうちから入れる老人ホームの選択肢は他にも

お元気なうちから安心できる暮らしがしたい、というシニア向けの住宅は健康型有料老人ホームだけではありません。

住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅などでも一部の施設では、お元気なうちから入居が可能です。

入居手続

健康型有料老人ホームへの入居の申し込みは、各施設に行います。

入居申込書の提出、訪問あるいは来訪による面談の後、住民票・健康診断書・所得証明書などの必要書類を提出し、面談の結果を施設スタッフなどが、「要介護度」「介護の必要性」「資産や収入額」などから、総合的に判断して、入居が決定されます。

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