介護施設には、介護の状態や受けるサービスによって、いくつかの種類があります。施設ごとに特色があり、入居者の介護状況にあったよさがあります。
そこで、ご家族に高齢者施設に入居されている方1,630名にお聞きした施設別入居ランキングとして、施設ごとのよさを、実際の声でお届けします。
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ご家族が高齢者施設に入居されている方1,630名に聞いた、施設の種類別入居ランキング
介護施設の種類は、多岐に渡ります。ご家族の入居を考えるとき、「ではどの施設がいいのか?」という疑問は、当然出てきます。
ご家族の介護度や、受けたいサービスの違いなど、いくら情報を集めても決め手になりません。
決め手になるのは、やはり、実際に経験している人の声。種類一覧別ランキングと、利用者の声をお届けします。
1位 特別養護老人ホーム
特別養護老人ホームは、社会福祉法人や地方公共団体が運営母体となっている、公的な高齢者施設です。低料金で利用でき、介護サービスも充実しているため、人気の高い施設です。
公的機関である安心感、費用が安いこと、介護サービスが充実していることなど、特別養護老人ホームの人気がわかる意見が多数を占めていました。
ただ、現在、入居待ちの人数が、全国で40万人を超えているとのこと。入居までに時間がかかることが、唯一のデメリットでしょうか。
特別養護老人ホーム
2位 介護付き有料老人ホーム
有料老人ホームには、様々な種類のものがありますが、住宅型で介護付きの有料老人ホームは、自宅と同様な生活を送りながら、事業者指定の介護スタッフが日常介護をしてくれるため、人気の高い老人ホームです。
セカンドライフの場として住む方も、最近では増えてきています。
有料老人ホームは、入居一時金や、月ごとの使用料も他の施設に比べると高額に設定されています。
民間事業者による運営なので、施設ごとに利用料金の差はありますが、高額な料金の分だけ、様々なサービスが受けられ、概して入居者の満足度は高くなっています。
介護付き有料老人ホーム
3位 グループホーム
グループホームは、認知症を患っている高齢者が、専門の介護スタッフの援助を受けながら、少人数のグループで共同生活を送る施設です。
年齢も近い者が多く、親密な雰囲気で介護を受けることができる施設です。
アットホーム感と仲間意識が持てるという意見が多く出ています。共同生活を送る者が全員認知症であることも、入居者やご家族の安心感につながっているようです。
グループホーム
4位 介護老人保健施設
介護老人保健施設は、通常の老人ホームとは異なる性質の老人介護施設です。一番の特徴は、入居者を家庭での日常生活に復帰させるお手伝いをすることを目的とした施設である、ということです。
そのため、施設内には、医師・看護師・理学療養士・作業療養士などが常駐しており、専門的なリハビリ訓練を受けることができます。
やはり、多くの方は、リハビリや医師・看護師の存在に安心しているようです。
この施設の目的は、日常生活への復帰なので、そのあたりの取り組みに対して、入居者のご家族は信頼感を持つのではないでしょうか。
介護老人保健施設
5位 サービス付き高齢者向け住宅
サービス付き高齢者向け住宅とは、1人で暮らせなくなった高齢者のための、介護付き住宅施設です。
人気の「特別養護老人ホーム」や「ケアハウス」は、入居待ち状態が続いているため、その受け皿となるよう、現在、国が積極的に増設しています。
住宅施設であることの利点、「プライバシーが守られる」「料金が安い」「行動の自由が他の施設よりも多い」などの意見が多く出ています。
特養と比べると、利用料金は高いのですが、その分別のところでメリットが多いようです。
サービス付き高齢者向け住宅
6位 ケアハウス
ケアハウスは、高齢者の介護やお世話を目的とし、お年寄りの暮らしをより快適にすることを目的とした高齢者施設です。法律上では、「軽費老人ホームA型」のひとつに分類されています。
ケアハウスは、単純に言ってみれば、「食事・入浴付きワンルームマンション」をイメージすればわかりやすいと思います。
つまり、個人のプライバシーが確保され、さらに施設内には専門スタッフが常駐しているため、何かの時の安心も得られます。
そのような環境のおかげでしょうか、入居者ご本人の満足度がかなり高くなっています。
ケアハウス情報収集は利用者の声を活用しよう
どの施設でも、入居者がそこで快適な生活を送ることを第一に考えた場合、事前にそれぞれの施設のリサーチは必須になります。
特に、立地条件、費用、スタッフの対応、館内設備などには、念入りな情報収集が求められます。
そのときに役立つのが、それぞれの施設を利用した方による声です。実際、利用された方に聞いてみることをお勧めします。