老人ホーム選びで多くの人に重視されるポイントープロの視点で解説します

老人ホーム選ぶ時のポイントは人によって様々です。費用、立地、サービス、雰囲気…どれも大切ですが、判断するためには重視するポイントを整理し、優先順位をつけることが必要です。

このページでは、老人ホームに実際に入居された方が何を重視したか、アンケート調査の結果からご紹介。そして、LIFULL介護現役の相談員が、老人ホームを選ぶときに本当に重視して欲しいポイントをお伝えします。

【目次】

経験者に聞いた、老人ホーム選びで重視したポイントは？

以下は、直近１年間にご家族、親族が老人ホームに入居した方へ介護施設を選ぶ際に重視した点を伺ったアンケート調査の結果です。

回答が多かった上位12のポイントをご紹介します。

月額の利用料
立地・周辺の環境
施設の雰囲気
入居条件
医療サービス体制
空室状況
入居一時金の費用
施設種別
施設長の考え方、スタッフの質
提供介護サービス
施設の評判
食事の質・内容

（2020年LIFULL介護「介護施設入居実態調査」より）

1位は月額の利用料。次いで立地となりました。また、「施設の雰囲気」と回答した方も多かったです。

LIFULL 介護入居相談員が考える「施設選びに重視して欲しいポイント」

LIFULL 介護では日々、様々な入居のご相談を承っています。様々な方の老人ホーム探しをサポートしてきた入居相談員に、このランキングを見てもらい、重視すべきポイントや、少し優先度を下げても問題ないポイントを教えてもらいました。

やはり重視したい、費用と立地と雰囲気

入居相談員の視点から見ても、上位３つ「月額費用」「立地」「雰囲気」は納得の結果だそう。

「料金と立地のミスマッチは退去につながってくるので重要です。”月額費用が払えない”、”家族が面会に行けない”は退去の理由としても多いんです。施設の雰囲気も重要です」（相談員K）

しかし、立地を重視しすぎて選択肢を狭めてしまうようであれば、考えものだそう。

「海が見える、山が見える、駅近を望んでいる方は多いです。しかし、他の条件を無視するほどに選択肢を狭めてしまうようであれば、これらの立地条件にはこだわらなくても良いと思います」（相談員H）

「お一人での外出が難しい場合、お出かけのしやすさやお出かけ先の充実度はさほど拘らなくていいポイントです」（相談員K）

施設選びに、より重視されるべきポイント2つ

ランキングでは下位だったものの、入居相談員の視点から見て、より重要視されるべきポイントが2つありました。

（1）施設長の考え方、スタッフの質

「施設長の考え方、スタッフの質はもっと重要視されてもいいと思います。施設長の考え方一つで、施設の取り組みは変わってくるので、どういった考え方で施設を運営しているかは入居前に知っておきたい点のひとつ。また、介護というのは単純に食事や歩行をサポートするのではなく、その人の状態をみて解決策を探るもの。その質は重要です。長く勤務しているスタッフがいるかどうかは、確認していただきたいですね」（相談員K）

「スタッフの質はインターネットの情報やパンフレットではわからないもの。目で見て話を聞いて感じたことを大切にしてほしいです」（相談員H）