【図解】健康型有料老人ホームの費用・めやすと内訳

健康型有料老人ホームの費用の考え方

健康型有料老人ホームでは、初期費用として入居一時金を支払った上で、入居後に月額費用として生活費（居住費・食費・その他日常生活費）を自己負担することになります。

介護が必要な場合には、外部の介護事業者を利用して、要介護度に応じた介護サービス費の自己負担分を支払います。

下の図は、介護サービスを利用しないときの健康型有料老人ホームにおける入居者が負担する費用のイメージです。

生活費に含まれる居住費は、地域や設備、居室の大きさなどによって決まり、一般に地代の高い都市部の方が高く設定されています。

また施設ごとに、その他生活費として、健康管理費や理美容代、レクリエーション費などの項目・料金が設定されており、入居者は実費を負担します。

詳細は施設に確認してください。

入居一時金の償却

健康型有料老人ホームに入居するにあたって払い込む入居一時金は、その施設を利用する権利を取得するための費用です。

入居一時金は、各施設によって償却期間と償却率が定められており、一定期間内に退去した場合にはそのルールに基づいて入居者あるいはその家族は返還金を受け取ることができます。

ただし国の定めた基準がないため、償却期間と償却率は施設によって大きく異なり、3年以内に全額償却される施設もあれば、10年以上の長期にわたって償却していく施設もあります。

必ず事前に確認しておくことをおすすめします。

なお施設によっては、入居金、入居申込金、施設協力金、終身利用権、入居保証金などの名称で初期費用が発生する場合もありますが、これらは必ずしも償却の対象とはならないので、注意してください。

健康型有料老人ホームとは

健康型有料老人ホームとは、民間事業者によって運営される施設で、主に自立あるいは要支援状態の高齢者を受け入れています。

入居一時金は一般に高額ですが、図書館やスポーツジムなどの設備が充実し、様々なサービスに対応しています。

サービスは、見守り、食事・掃除・洗濯の世話、緊急時の対応といった生活援助系のサービスが中心で、多くの施設が医療機関と連携して入居者の健康管理などのサービスも提供しています。

また、ほとんどの家事や雑事を施設スタッフに依頼して余暇の時間を充実させたい方に向いている施設であり、ホテル並みのサービスを受けることも可能です。