【簡単解説】老人ホーム選びで把握しておきたい、ご本人の身体状況
入居者の身体状況をしっかり把握の上、施設が提供するサービス内容を具体的に確認しましょう。
身体状況の把握
まずは入居者の身体状況を把握しましょう。
身体状況の把握で重要なのが、要介護度の確認です。要介護度によって介護保険の範囲内で受けられるサービスの範囲や支給限度額が決まってきます。
ケアマネや自治体担当者などに、入居者の要介護度で受けられる介護サービスを確認し、もし要介護認定を受けていないようであれば、要介護認定を申請してください。
- 確認事項例
-
- 要介護認定を受けていますか?
- 要介護度はいくつですか?
- 介護保険でどのような介護サービスが受けられるか、ご存知ですか?
入居者が生活する上で必要なサービス
入居者が施設で生活する上で必要なサービスは、可能な限り具体的に確認しておきましょう。
施設で提供される介護サービスは、掃除や洗濯などの生活援助から、外出時の乗り降りや着替えのサポートといった軽度の身体介護、食事・排泄の介助などの重度の身体介護まで、施設によって様々です。
入居希望先の施設で必要なサービスが提供されるかをきちんと確認しましょう。
生活援助 | 身体介護 | |
---|---|---|
軽度 | 重度 | |
|
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認知症への対応
認知症の場合には、認知症への対応状況も確認が必要です。
記憶障害や行動障害を持つ認知症患者の対応には、専門の知識・スキルをもったスタッフが不可欠です。また認知症の程度によって施設で受入れ可能かは変わってきます。
事前に入居予定者の症状を施設側に可能な限り具体的に伝えておいた方がよいでしょう。
- 例えば、こんな対応
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- 金銭管理や服薬などの見守り
- 排泄異常や大声などへの対応
- せん妄や妄想、自傷や暴力行為などへの対応
医療行為(医療的ケア)が必要な方の場合
医療行為への対応状況を確認しておきましょう。
日常的な医療行為を必要とする要介護者を受け入れられるかは、施設によって変わってきます。必要な医療行為や環境を具体的にあげて、ケアマネや施設に対応可能かを確認しましょう。
- 例えば、こんなサービス
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- インシュリン注射やたん吸引
- 透析など定期的な通院環境
- 回復期リハビリテーションのプログラム
- その他、24時間体制の医療管理
なお、ケアマネや主治医などへのヒアリングの際、現在の状況だけでなく、今後の状況(予測)についても確認しておくと良いでしょう。
入居して短期間で、身体の状況の変化のために施設の移動を余儀なくされるのを避けるためです。
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