「認知症などの症状が重い方の入居相談があった際、スタッフから“うちで受け入れましょうよ”という声があがるんです」。

埼玉県八潮市にある介護付き有料老人ホーム『SOMPOケア ラヴィーレ八潮』ホーム長の増田明子さんが目指すのは、「どんな方でも受け入れられる老人ホーム」だといいます。そのためにどんな工夫をしているのか、教えていただきました。


ご入居者さまが笑顔で過ごすために、まずはスタッフを笑顔にする

ラヴィーレ八潮・ホーム長の増田さん


——まずは、介護業界に入られたきっかけを教えてください。

増田さん:私がこの業界に入ったのは8年程前です。それまでは経理や人事といった仕事をしていましたが、姑の介護が必要になり退職しました。姑が亡くなった後に「子どもたちも大きくなったし、自分のやりたい仕事をしよう」と考え、介護業界に入ることを決めました。


——介護の仕事のどこに魅力を感じたのですか?

増田さん:姑の介護を通して介護職の必要性を感じていましたし、私自身が両親を早くに亡くしたため、「自分の親にできなかったことをほかの人にしてあげられたら」という気持ちが強くあったんです。入社したときは「管理職として活躍してほしい」という話もあったのですが、「まずは現場を知らなければ」と思い、2年ほどケアスタッフとして働きました。その後ホーム長となり、現在は『SOMPOケア ラヴィーレ八潮』を担当しています。



——実際に働かれてみてどんな感想を持ちましたか?

増田さん:とにかくコミュニケーションが大事な仕事ですね。大変なこともありますが、ご入居者さまの笑顔が何よりのご褒美です。ずっとお一人で暮らしていた方が誕生日会をとても喜んでくださったり、ずっと車いすだった方がお元気になって立ち上がったり。そういうときに見せてくださる笑顔は忘れられません。


——入居者が笑顔になるために、心掛けていることはありますか?

増田さん:スタッフが笑顔で優しく接すると、ご入居者さまは自ずと笑顔になると考えています。同じ行動をとっても、スタッフが心からご入居者さまのことを考えているかどうかは伝わるものです。だからこそ、スタッフを大事にしています。


——具体的にはどんな対応をしているのですか?

増田さん:たとえば、できるだけ残業はさせないようにしています。それは残業代が惜しいからではなく、しっかりと体を休めて、自分の時間をつくってほしいからです。プライベートを楽しんでまた笑顔で仕事に出てきてもらう、それが理想です。

うちのスタッフはとても真面目で、ご入居者さまに対する「お手伝いしたい」という気持ちが強く、時間を忘れて取り組んでしまう人が多いんです。その気持ちは嬉しいけれど、長時間働いて疲れが溜ってしまうと笑顔にはなれません。夜勤明けに「あとこれをやってから帰ります」と言う人もいますが、「それは他の人に任せてあなたは帰りなさい」と厳しく言います。スタッフが無理をしなくてもいいように体制を整えるのが私の仕事ですから。

ただ、どうしても人が足りないときもあります。そういうときは「ごめんなさい、ちょっとだけ手伝ってね」とお願いします。なあなあにせず、きちんと伝えるのが大事だと考えています。

 若手職員さんと一緒に微笑む増田さん

【若手スタッフと一緒に微笑む増田さん】


——退職される方も少ないのですか?

増田さん:離職率は低い方だと思います。もちろん退職者もいますが、「仕事や人間関係が嫌で」という人はひとりもおらず、家庭の事情で仕方なく、という人ばかりです。スタッフの一人ひとりが働きやすい職場づくりに力を入れていて、悩んでいそうなスタッフがいると話しかけてサポートしてくれるんです。スタッフが自らそうした行動をとってくれるのはとても喜ばしいことですね。


認知症の方も積極的に受け入れる

  

——『SOMPOケア ラヴィーレ八潮』は、認知症の緩和・改善に特に力を入れていると伺いました。

増田さん:はい、それが『SOMPOケア ラヴィーレ八潮』の一番の特長です。認知症はまだ解明されていない事柄も多く、日々勉強する必要を感じています。ご入居者さまの中には徘徊される方もいらっしゃいますし、トイレ以外の場所で排泄される方もいらっしゃいますが、どんな方でもお受け入れできるホームを目指していきたいと思っています。スタッフもそれを望んでいます。


——認知症が進行している方を受け入れると、現場の負担は増えるかと思います。にもかかわらず、なぜスタッフのみなさんは「どんな方でも受け入れたい」と思っているのでしょうか?

増田さん:看護スタッフが協力的で、さらにスタッフの人員体制も手厚いので、ちゃんと結果が出るんですね。自信があるからお受け入れすることができるんです。

寝たきりの状態で入居されて、医師から「長くは持たないだろう」と言われていた方がいたのですが、スタッフみんなで声かけをしながらお世話させていただいたところ、予想よりずっと頑張ってくださいました。ご逝去された後も娘さんが「ここにしてよかった」と喜んでくださって。私にとってもスタッフにとっても嬉しい出来事でした。

——入居を迷っている方へのメッセージをお願いします。

増田さん:「昔の老人ホームとは違います」ということをお伝えしたいです。昔は老人ホームというと、「集団生活で自由がなくて、籠の中の鳥のように締め付けられて」というイメージが強かったと思います。でも、いまは違います。外に行くこともできますし、日中は自由に過ごしていただけます。見学に来られた方は皆さま「まるでホテルみたいね」「老人ホームのイメージが変わった」と驚かれるんです。

住み慣れたご自分の家もいいと思いますが、老人ホームに入居すると交友関係が広がります。ご友人をつくりに、ぜひ『SOMPOケア ラヴィーレ八潮』にいらしていただけたら、と思います。


SOMPOケア ラヴィーレ八潮:ホーム長インタビューを終えて

 

認知症などの症状が重い方に対して、現場のスタッフから「受け入れよう」と声があがる、ということに驚きました。ホーム長がスタッフを大切にして体制を整えていれば、スタッフは応えてくれる、ということなのでしょう。

『SOMPOケア ラヴィーレ八潮』では定期的に見学会を開いています。スタッフの積極的な姿勢と明るい雰囲気を見に、ぜひ訪問してみてください。