東京都の特別法人「東京都住宅供給公社」が事業主体となり、「聖隷福祉事業団」が運営するケア付き高齢者住宅「明日見らいふ南大沢」。約25,000 m²の広大な敷地には四季折々の自然が広がり、テニスコートや温水プールをはじめとした充実した共用施設を完備。緑豊かな環境の中で約300名が暮らす、都内でも有数の大型シニアレジデンスです。
今回お話を伺ったのは、入居して1年半ほど経つ城戸文子さんと岩田俊子さん。偶然の出会いから意気投合したお2人に、入居のきっかけや日々の暮らしの楽しみ方について伺いました。
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お互い時間が合えば食事や会話を楽しむ「自然な関係」
──お2人は1年半前にこちらに入居されたそうですね。ご入居のきっかけや、そのときの状況について教えてください。
岩田さん:私はもともと世田谷の二世帯住宅に息子夫婦と暮らしており、食事の支度をはじめ、日常生活は1人でこなしていました。ところが、脊柱管狭窄症になり、台所に立ち続けることが難しくなってしまったんです。
さらに、自宅が東京都の道路拡張工事の対象となり、立ち退きが決まりました。建ててまだ14年ほどしか経っていない家だったのでもったいないと思いましたが、「自分の身の振り方を決めなければ息子たちも困る」と考え、安心して暮らせる住まいを探し始めました。
「明日見らいふ南大沢」を見つけて勧めてくれたのは、娘夫婦です。永福町や吉祥寺の施設も見学しましたが、こちらの規模の大きさやサポート体制に魅力を感じ、入居を決めました。

城戸さん:私は施設のすぐ近くの戸建てに1人で住んでいました。その頃から「明日見らいふ南大沢」を知っていました。施設で開催されるクリスマスリース作りなどのイベントに参加していて、以前から施設には親しみを感じていたんです。
その当時から入居されていた方が、「ここでスタッフさんに嫌な思いをしたことは一度もない。本当に皆さん良い方ばかりよ」と話していて、その言葉がずっと心に残っていました。
夫が亡くなって3年ほど経ち、1人で家や庭の管理や猛暑の中での一人暮らしに不安を感じ始めて「ここ(「明日見らいふ南大沢」)で暮らそう」と思ったんです。私は以前から「自分のことは自分で決め、自分の足で入居したい」と考えていたので、家族には相談せず、友人と一緒に見学へ行き、そのまま入居を決めました。

――お二人が仲良くなられたきっかけを教えていただけますでしょうか。
岩田さん:息子と南大沢に食事に出かけた帰り、雨が降ってきてタクシーも全然捕まらなくて。「ご近所だから施設までの他の交通手段をご存知かしら」と偶然お声がけしたのが城戸さんでした。
城戸さん:その後、ホームの玄関に来るパン屋さんの前で偶然再会したんです。お話したら、なんとなく気が合いましてね。今では食事の時間が合えば一緒に食べたり、お互いの部屋を行き来したりしています。
約束をするわけではなく、「そろそろかな」と食堂へ行って、お互いいれば一緒に食べるという自然な関係です。娘が買い物に来る時には、岩田さんの分も頼まれたり。親戚のようなお付き合いになっています。
岩田さん:2人でコーラス部も一緒に入っているんです。彼女が昔コーラス部にいらっしゃったと知って、強引に誘ってしまいました(笑)。コーラス部は現在16人で、月3回練習し、ホーム内のイベントで発表もしています。外部の先生もいらっしゃって、なかなか本格的なんですよ。

──ご入居前は「明日見らいふ南大沢」での暮らしにどのようなイメージをお持ちでしたか。
岩田さん:最初に来たときは、「世田谷と比べると自然が豊かだな」という印象でしたね(笑)。鳥の声が一日中聞こえ、環境は本当に素晴らしいと感じました。
一方で、食堂の利用時間やレッスンなど、時間に合わせて行動する生活は、今まで自由に暮らしてきた私には少し窮屈に感じられたんです。ただ、その生活に慣れてきて、今では自然に受け入れています。
城戸さん:私は、自立型の施設なのでマンションと同じような暮らしだろうと思っていました。違うのは、24時間スタッフがいて安心できることくらいかなという感覚でしたね。
実際に暮らしてみても、その印象は変わりませんでした。近所にも友人がいたので、新しい友人を作ろうという気持ちはあまりなくて……。スタッフの皆さんとの何気ない会話だけでも十分楽しく過ごせています。

入居翌日から名前で呼んでくれる「とにかくスタッフが最高です」
――スタッフの皆さんの印象はいかがですか?
城戸さん:入居した翌日から、スタッフの皆さんが「城戸さん、おはようございます!」と声をかけてくださって、本当にびっくりしました。約300人の入居者がいるにもかかわらず、入居したばかりの私の名前をちゃんと覚えていてくださったんです。
あとお正月に転んで少し怪我をしたのですが、翌日会うスタッフの皆さんが「大丈夫でしたか?」と声をかけていただいて。どこで伝わっているの?とびっくりしました(笑)。
他にも、先日、いつも食堂に1人でいらっしゃる入居者の方に、フロントの方が長い時間ずっとそばに座って食事に付き添っておられる姿を拝見しました。お忙しい中でも入居者に寄り添う姿に、胸を打たれましたね。
<城戸さんとスタッフさん>
岩田さん:エレベーターでお会いしても、作業の手を止めて待っていてくださる。偉そうに聞こえたら申し訳ないですが、本当に感じのいい方ばかりで、教育が行き届いているなと思います。

畑仕事をしたり、観劇に出かけたり……。自由に楽しく暮らす毎日
――こちらでは毎日どのように過ごされていますか?何か楽しみにされていることがあれば教えてください。
岩田さん:施設内の菜園を借りているんです。お花を中心に育てていましたが、去年はキュウリ2本を育てたら、こんなに大きくなって(笑)。部屋の窓から、自分の菜園が真正面に見えるんですよ。毎朝それを眺めるのが楽しみです。それに、館内にある温水プールで水中ウォーキングも続けています。
あと、友人がよく遊びに来てくれるんです。お寿司を買ってきてもらって、部屋でお酒を飲みながらいただいたり。よく来てくれて、ありがたいなと思っています。
<岩田さんの菜園スペース>
城戸さん:私はやはりコンサートやお芝居を観に行くのが一番好きです。夫がいた頃は年間100回近く行っていましたが、今は友人に誘ってもらったり、一生懸命チケットを取ったりして、少しずつ続けています。やっぱり生の舞台は全然違いますから。こちらのホームは最寄りの南大沢駅まで送迎バスが出ていますから、気軽に出かけられて便利ですよ。
――入居して改めて、良かったと感じる点は何ですか?
岩田さん:防犯面ではとても安心しています。以前は戸建てでしたが、今では安心して食堂へ行けます。年齢を重ねれば環境は変わりますが、人と笑いながら暮らしていきたいという思いは変わりませんから、そういう意味で、友人もいるここでの暮らしにとても満足しています。
<来訪者の入館・退館が管理されていて、セキュリティを高めている>
城戸さん:私も戸建ての頃は外出のたびに戸締まりが気になっていましたが、今は鍵一つで済み、本当に楽になりました。生活圏も変わらず、以前と同じように友人と会えるのも嬉しいですね。

――最後に、ご入居を考えている方へメッセージをお願いします。
岩田さん:いろいろな考え方の入居者がいらっしゃいますので、入居者同士の適度な距離感を大切にすることが、楽しく暮らすコツでしょうか。ちなみに、ここでは嫌な思いをすることはほとんどありません。本当に良い方が多いなと感じています。
城戸さん:こんなに早く馴染める場所があるとは思っていませんでしたね。面談の際、「ここで嫌な思いをしたことはないと聞いて入居を決めました」とお話ししたところ、「その言葉を守り続けることが私たちの仕事です」と施設長が言ってくださったんです。その言葉どおり、毎日安心して暮らしています。
スタッフの皆さんの温かな見守りと、入居者同士の自然なつながり。これこそが「明日見らいふ南大沢」の大きな魅力だと思います。









