新潟市東区。通船川の貯木場跡が目の前に広がる抜群の眺望も魅力の「ラゾス新潟東弐番館」は、2026年4月1日にオープンしたばかりの住宅型有料老人ホームです。8月からは24時間体制で看護師が常駐する医療対応型になる予定で、病院同等の医療サポートをホームでの暮らしの中で受けられるようになります。

今回は、施設長の川瀬正司さんにこちらのホームならではの取り組みや、将来の展望についてお伺いしました。


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24時間体制で介護や医療が受けられる有料老人ホーム


――まず、川瀬さんのこれまでの経歴を教えてください。

川瀬さん:新卒でお菓子メーカーに就職し、その後農協に転職しました。20年ほど前、取引先で新規事業を立ち上げるからと介護施設の設計図面を見せていただいたんです。姉が介護業界で働いていましたので、元から興味はあったのですが、その図面を見て自分も働いてみたいなと思ったのがこの仕事を始めるきっかけでした。


――ラゾス新潟東弐番館はこの4月にオープンされたと伺いました。以前はどちらで働いていらしたのですか?

川瀬さん:実は、こちらは3月末までショートステイやデイサービスの施設として稼働しており、その頃から施設長をしていました。ですから、この建物の中で働くのはもう10年ほどになります。

――そうだったのですね。では、新しく生まれ変わったこちらの施設の特長を教えてください。

川瀬さん:一番大きく変わったのは、住宅型有料老人ホームになったことですね。さらに、今後は医療対応型になりますので、24時間体制で医療ケアを受けることが可能です。訪問診療の提携先も豊富で、医師も24時間対応してくださいますのでいざというときに安心ですね。また、責任を持ってお看取りまでさせていただけるようにもなりました。

現在は入居者様それぞれのお身体の状態に応じた支援を行っていますが、今後は特に、医療的ケアが必要な方にも安心してお過ごしいただける体制を強化していきます。どのような状態の入居者様にも自分らしく暮らしていただけるよう、自由度が高いのも魅力のひとつだと思います。たとえば、24時間いつでも面会していただけますし、外泊や外出もOKなんですよ。

――自分のペースで生活できるのは嬉しいですし、いつでも面会できるのはご家族にとってもありがたいポイントですね。ほかに、生まれ変わったからこその利点などはありますか?

川瀬さん:全53室が完全個室なのですが、ベッドなどを引き継ぎました。あらためてレンタルする必要がないのは、生活がすぐ始められますし大きな利点だと思います。


食べたい気持ちを大切にする食支援。今後はレクリエーションも豊富に


――入居者様は現在、1日をどのように過ごしていらっしゃるのでしょうか。

川瀬さん:本当にオープンしたばかりで人数も少ないため、自分の時間を大事に、自由に過ごしていただいています。スタッフとの距離感などもお一人おひとりに合わせて対応していますね。ただ、挨拶は明るく笑顔でし合うようにしています。少しずつ皆さんが打ち解けていらっしゃって、それが嬉しいですね。

――今後、入居者様が増えたらどんな活動をしたいとお考えですか?

川瀬さん:皆さまに喜んでいただける、季節を感じるレクリエーションを行いたいです。また、アーティストを招いてのコンサートや、近隣の方々との交流が深められるイベントもできたらいいなと思っています。

――レクリエーションではないですが、最近内覧会を催され、ずいぶん多くの方で賑わったとお聞きしました。

川瀬さん:ありがたいことに、2日間で160名以上の方にご参加いただきました。当施設は「Enjoy Eating」として食支援にも力を入れるつもりでおりまして、今回の内覧会では舌や歯茎だけで召し上がっていただける「おかゆ大福」や「羊羹」と、京都の銘茶舗(「福寿園」と共同開発した)とろみ付きの緑茶をお出ししました。どちらもご好評いただき、安心しています。


――ご高齢の方にとって安心して食べられる大福との出会いは、それだけでも喜びに繋がりそうです。

川瀬さん:はい。やはり食は全ての基本で大切ですから。体がどんな状態になっても、食べたいと思っていただける、また、それが食べられることが大切だと考えています。イベント時だけでなく、こちらでは普段の食事も厨房で手作りしていて、おいしいと評判なんですよ。

「Enjoy Eating」には、言語聴覚士や歯科衛生士も加わっています。入居者様の方々の状況に合わせて、今後も続けていきたい取り組みのひとつですね。


スタッフ一丸となり、信頼に結ばれた笑顔あふれる施設づくりを


――スタッフの質を高める研修などは行われていますか?

川瀬さん:毎月、施設長である私も含めて、全スタッフが各々タブレット端末を使用し動画研修を受けています。かなり画期的な研修方法ですが、受講後のフィードバックもしっかり行われますし、好きな時間に受講できるなど利点が多くあります。


――それは個々のスキルアップにも繋がりそうですね。しかし体制も変わり、川瀬さんは施設長としてまた一からスタッフをまとめ上げるのに苦労されているのでは。

川瀬さん:残ってくれたスタッフも新しいスタッフも、皆で同じスタートラインに立ってがんばるんだという気持ちで、ひとつひとつ話し合いながら業務を進めています。私がまとめ上げるどころか、引っ張ってもらっているくらいなんですよ。皆で意見も出し合いますし、とにかくコミュニケーションは活発に行われていますね。


――いえいえ、お話を伺っているだけでも、優しく頼りがいのある施設長さんだとわかります。きっとスタッフの皆さんが活発に意見交換できるのも、そのお人柄からでしょう。以前の体制時でのご利用者からも慕われていたのではないですか?

川瀬さん:なぜか「先生」って呼ばれていたんですよね(笑)。その都度「先生じゃないよ」って返すんですけど。わかりやすく、かしこまった言葉遣いは避けて、聞き取りやすいトーンで話すよう心がけているからかもしれません。

以前のご利用者でそのまま入居してくださった方は、「顔を見ると安心する」とおっしゃってくださるんです。新しく出会った入居者様とも、親しみを持って、何でも相談していただけるようになりたいです。


――最後に、今後の展望を教えていただけますか?

川瀬さん:今後は、医療依存度の高い方もお迎えする予定です。より幅広く対応できる施設として体制を整えていきたいと考えています。

またスタッフも、素直で、高齢者に寄り添える気持ちを常に持っている方を仲間として迎えたいですね。

信頼に応えることで、安心して暮らしていただければ、皆さん笑顔になりますから。入居者様の笑顔を見て、私たちスタッフもまた笑顔になります。お互いに声を掛け合って、笑顔いっぱいのホームになる。それが実現したら、施設長として一番嬉しいです。

(記事中のサービス内容や施設に関する情報は2026年6月時点の情報です)