札幌市北区の高齢者の住みやすさ
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札幌市の北部にある北区は、10区ある中で3番目に面積が広く、1番人口が多い地域です。地形は平たんで山がない反面、水辺に恵まれており、区内には多くの河川が流れています。創成川通りにあるポプラ並木や屯田防風林など、美しい並木が多くあり、自然を感じられる地域なので穏やかに過ごせるでしょう。
北区には、地下鉄南北線やJR学園都市線が通っており、バス路線も豊富にあるため、交通アクセスがしやすいのも特徴のひとつ。また、大型商業施設やスーパーも点在しているので、買い物も便利です。
北区には総合病院をはじめとする、約80もの医療機関が点在しているため、高齢者も安心して暮らせる地域といえるでしょう。
札幌市北区の老人ホームの特徴
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札幌市北区には、特別養護老人ホーム(特養)が11施設あります。札幌市は北区に限らず特養の需要が非常に高いため、ほかの選択肢も検討しておくと無難でしょう。
北区のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は30件あります。デザイナーズマンションのような外観が魅力で、宅配物の預かりやタクシーの手配などのフロントサービスを行っている施設や、天然温泉付きの大浴場がある施設など、特色はさまざま。生活サポートを受けながら、のびのびとした老後を過ごしたい方におすすめです。
北区のグループホームは44件で、札幌市で最も面積が広い南区の30件よりもやや多いのが特徴。認知症になっても自分らしく過ごせるように、手厚い生活サポートやレクリエーションなどを行っている施設が豊富にあります。入居者同士の交流を深めて暮らしたい方にぴったりです。
北区の有料老人ホームは50件あります。幅広い部屋タイプを用意していたり、カラオケができる娯楽室を設置していたりと、施設によって特徴はさまざま。また、入居費用が10〜83万円前後、月額費用が14~20万円程度と幅広いのも特徴に挙げられます。送りたいライフスタイルに合わせた施設を選べますね。
出典:札幌市「特養の入所申込等状況について」
監修

- 小菅 秀樹(LIFULL 介護 編集長)
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老人ホーム、介護施設の入居相談員として1500件以上の入居相談に対応。入居相談コールセンターの管理者を経て現職。
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札幌市北区の高齢者の生活に向けた取り組み
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高齢者配食サービス
札幌市北区では、ひとり暮らし高齢者を対象に、栄養バランスの摂れた食事を配食すると同時に、安否確認を行うサービスを行っています。市内に居住する65歳以上の方で、要支援者及び、要介護者と認定された方などが対象です。
日曜・祝日・年末年始を除く週6日を限度として、1日1回夕食を届けてくれます。利用者は1食あたり500円を負担します。健康状態に異常があった場合には、訪問スタッフが関係機関へ連絡してくれるので、万が一のときでも安心です。
出典:札幌市北区「高齢者配食サービス」
要介護者へのサービス
北区を含む札幌市では、市内に居住している、在宅の要介護認定を受けた40歳以上の方を対象に、おむつを宅配するサービスを行っています。ただし、排尿または、排便の項目が「全介助」であることなど、さまざまな要件にあてはまる方が対象となるので申請の際は窓口へ確認が必要です。
6,500円を上限とする範囲内で、月に1回宅配。基本的に、利用料金の1割に相当する額を自己負担しなければなりませんが、生活保護の受給者は無料となります。金銭的負担を軽減できるサービスといえるでしょう。
出典:札幌市「介護保険以外に札幌市が行っている高齢者支援」
理美容サービス
北区を含む札幌市では、ねたきり高齢者宅を理容師や美容師が訪問し、理美容サービスを行っています。市内に住所を有している65歳以上で、在宅のねたきりの方が対象。また、60歳以上65歳未満の、介護保険法で「要介護者」と認定を受けた方も含まれます。
年4回以内の利用が可能で、1回あたり2,000円を負担します。生活保護を受給されている方は、無料で受けられます。理容院や美容院に通えない、ねたきり高齢者には嬉しいサービスでしょう。
出典:札幌市「介護保険以外に札幌市が行っている高齢者支援」
認知症カフェ
札幌市北区では、6カ所で認知症カフェを開催。認知症カフェとは、認知症の方はもちろん、介護されているご家族や認知症について学びたい方などが集い、語らう場です。お茶を飲みながら悩みについて相談したり、コミュニケーションを図ったりできます。
参加費は1回100~200円と低価格なので、参加しやすいのも魅力のひとつ。悩みを抱えている方や、おしゃべりをして気分転換をしたい方にぴったりの場所です。
出典:札幌市北区「認知症カフェ」
70歳以上の方が対象の敬老パス
北区を含む札幌市では、市内に居住している70歳以上の高齢者が、楽しく豊かな老後を送れるようにするために、「敬老優待乗車証(敬老パス)」の交付を実施。対象の公共交通機関で利用できる敬老パスは、希望者に対し有料で交付しています。
申し込みは「敬老優待乗車証ICカード交付申請書」で行い、申請受付後に送られてくるICカードと納付書に加え、本人確認書類と負担金を持参して市内の郵便局へ行きます。ICカードにチャージしたら利用が可能です。
1,000~17,000円を自己負担すると、公共交通機関が10,000~70,000円分利用できるという、とてもお得な優待サービスになっています。
出典:札幌市北区「敬老優待乗車証(敬老パス)」
出典:札幌市「敬老優待乗車証(敬老パス)」
札幌市北区の地域包括支援センター
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地域包括支援センターとは、高齢者を支える総合相談窓口です。札幌市北区には3箇所の地域包括支援センターがあり、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるよう支援しています。
地域包括支援センターには対象地域が設けられているため、緊急時や介護が必要になった際に備え、あらかじめ最寄りの情報を把握するのがおすすめです。
札幌市北区の地域包括支援センター一覧は以下の通りです。
地域包括支援センターの一覧を見る
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地域包括支援センターとは?その役割と賢い活用法