仙台市の高齢者の住みやすさ
時点の情報
仙台市は、人口100万人以上の大都市として知られています。多数の商業施設がありながらも市内にはケヤキ並木や広瀬川などがあり、自然を感じながら過ごせる街です。市内中心部は交通の利便性が高いだけでなく、 榴岡公園や宮城野原公園総合運動場などもあり、心身ともに豊かな老後を過ごせるでしょう。
仙台駅周辺には幅広い世代が利用できる商業施設が多く、薬局やスーパーなども充実しています。市立病院や大学の附属病院もあり、高齢者が安心して住める環境が整ったエリアです。高齢者支援や施設が充実しているのも特徴。高齢者同士が交流を図りながら、活気ある老後が過ごせる工夫を地域ぐるみで行っています。
仙台市の老人ホームの特徴
時点の情報
仙台市内には青葉区・宮城野区・若林区・太白区・泉区のすべての区で合計153件の有料老人ホームがあります。特別養護老人ホーム(特養)は72件で5,000人以上の定員があります。平均待機期間は4.8ヶ月なので、特養以外の選択肢も検討すると良いでしょう。
介護と医療が連携したサービスを受けながら住める、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は仙台市内に60件あります。それぞれの地域に施設があるため、立地条件も含めて選べるのも特徴です。
有料老人ホームも仙台市内に数多く点在しています。介護付きや住居型、健康型有料老人ホームと種類も豊富です。入居金費用は0円から4,000万円以上と幅広く、月額利用料金も8万円から50万円以上の施設までさまざまです。ご本人の状態や予算によって、多くの選択肢からニーズに沿った施設を見つけられるエリアと言えます。
出典:仙台市「有料老人ホーム一覧」
出典:宮城県「老人福祉施設等入所状況」
監修

- 小菅 秀樹(LIFULL 介護 編集長)
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老人ホーム、介護施設の入居相談員として1500件以上の入居相談に対応。入居相談コールセンターの管理者を経て現職。
詳細プロフィール・監修記事一覧
仙台市の高齢者の生活に向けた取り組み
時点の情報
訪問検診や指導、訪問理美容サービスの実施
仙台市では、在宅介護の方に向けた支援を行っています。訪問サービスでは、在宅で寝たきりになっている高齢者の訪問健康診査を実施。
保健師・看護師・歯科衛生士・栄養士による生活習慣予防などの訪問指導サービスや理容師・美容師による訪問理美容サービスも行っています。
出典:仙台市「訪問サービス」
認知症カフェや家族交流会、SOSネットワークシステムの設置
仙台市では、認知症支援として相談窓口を設けるほか、さまざまな取り組みを実施しています。認知症患者とご家族を地域全体で支え合うことを目的として、情報交換の場である認知症カフェを設けたり、家族交流会を開催したりしています。
さまよい歩きで行方が分からなくなった場合に備えて、SOSネットワークシステムも整備。認知症サポーター養成講座も開催し、認知症患者とご家族が安心して過ごせる地域づくりに注力しています。
出典:仙台市「認知症の方とその家族への支援」
老人福祉センターやシルバーセンターなどの設置
仙台市には、介護認定を受けていない元気な高齢者が利用できる施設を多数設置しています。仙台市内に住んでいる60歳以上の方が利用できる老人福祉センターでは、趣味教室のほか、季節ごとにさまざまな行事を開催。市民センターでは、生涯学習に関する学習相談や情報提供を行っています。
仙台市シルバーセンターや仙台市福祉プラザもあり、多数の高齢者が利用しています。高齢者の方が活気ある生活ができるような取り組みを地域全体で行っています。
出典:仙台市「元気な活動の支援」
市立施設の減免や割引、祝い金等の支援制度
高齢者への支援制度では、仙台市が運営する文化施設の割引サービスを展開しています。市内の銭湯で毎月入浴料が100円になる日を設けるなど、高齢者の方が住みやすい環境づくりに注力。割引サービスの対象施設は、植物園や科学館などさまざまです。
ほかにも、70歳以上の方に仙台市内の市バスや地下鉄、宮城交通バスで利用できるICカードを交付しています。88歳や100歳の節目となる年齢になる方に向けて、敬老祝金などを贈るといった試みも実施している地域です。
出典:仙台市「支援制度」
シニアいきいきまつりの開催
仙台市では、高齢者の生きがいづくりの一環で、毎年「シニアいきいき祭り(別名 仙台市高齢者生きがい健康祭)」を開催しています。シニアいきいきまつりでは、サッカーやグラウンド・ゴルフ、テニスなど、競技種目交流大会を実施。交流広場やはつらつ健康フェスティバルも行われています。
高齢者同士で交流も図れるとあって、毎年多くの方が参加しているイベントです。
出典:仙台市「シニアいきいきまつり(仙台市高齢者生きがい健康祭)」