川西市の高齢者の住みやすさ
時点の情報
兵庫県の東南部に位置する川西市は、大阪府と兵庫県の県境に面している地区です。南北に細長い地形をしており、南側の平野部には市街地が形成されています。気候は、温暖な地域。北部には山岳地帯があり、一部が猪名川渓谷県立自然公園に指定されるなど自然豊かな土地でもあります。
川西市内には、JR福知山線の他、阪急電鉄や能勢電鉄の各路線が乗り入れ、阪急バスや伊丹市営バスも運行しています。高速道路のICも近く、大阪や京都、神戸方面からのアクセスもしやすい地域です。
阪急宝塚線の川西能勢口駅付近は、いくつかの商業施設が集まったショッピングエリア。市内には大きなホールを備えた複合施設もあり、さまざまなイベントが開催されています。川西能勢口駅北には、市の医療を支える総合医療センターも。いくつかの総合病院もあり、地域医療が充実している地域です。
川西市の老人ホームの特徴
時点の情報
川西市には10施設の特別養護老人ホーム(特養)があり、そのうち1施設が地域密着型です。その他、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は11施設、グループホームは9施設、有料老人ホームは8施設あります。有料老人ホームの中には入居金0円で入居できるところも多く、月額費用の相場は17万~22万円程度となっています。この地域の老人ホームには、関西地方で初めて足湯を導入した施設や、果樹園や六甲山などの自然を眺められる施設などもあり、高齢者がゆったりと快適に過ごすことができる環境が整えられています。
出典:兵庫県「兵庫県/高齢者福祉施設一覧」
監修

- 小菅 秀樹(LIFULL 介護 編集長)
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老人ホーム、介護施設の入居相談員として1500件以上の入居相談に対応。入居相談コールセンターの管理者を経て現職。
詳細プロフィール・監修記事一覧
川西市の高齢者の生活に向けた取り組み
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「高齢者優待施設利用証」の発行
川西市内在住の65歳以上の方を対象に、兵庫県内の公的施設で高齢者割引などの優待を受けられる「高齢者優待施設利用証」を発行しています。このサービスの目的は、高齢者の生きがいづくりや外出の促進など。利用証の発行は無償で行われており、地域福祉課に申請すれば誰でも受け取りが可能です。兵庫県内には多数の対象施設があり、川西市内でも体育館や弓道場、プールなどさまざまな施設で利用できます。なお、利用証がなくても年齢確認ができる証明書があれば割引は受けられますが、利用証は公的身分証明書ではありませんので、高齢者優待施設を利用する以外の目的では使用できません。
出典:川西市「高齢者優待施設利用証」
「認知症みまもり登録」の実施
認知症やさまざまな疾患によって行方不明になる可能性のある高齢者の身の安全のため、事前に本人に関する情報を登録しておく取り組みです。対象となるのは、川西市内に住む65歳以上の方、または要介護認定を受けている40~64歳までの方。登録された情報は、川西警察署や地域包括支援センター、居住地区の民生委員、福祉委員の間で共有され、高齢者の方の日々の見守りに役立てられます。登録者のうち、希望する方には反射板つきの靴ステッカーも配布。ステッカーには登録番号が記載されているため、夜間の事故防止はもちろん、行方不明になってしまった際の早期発見にも役立つでしょう。
出典:川西市「認知症みまもり登録」
出典:川西市「靴ステッカー」
交通費の一部を助成する「高齢者外出支援サービス」
在宅高齢者の積極的な外出を促すため、移動の際に利用するタクシー(リフト付きの寝台タクシーも含む)の乗車費用の一部を助成するサービスです。対象となるのは、川西市内在住の65歳以上の方で、要介護3以上の認定を受けている方。介護保険施設へ入所していないことも条件になります。また、重度障がい者向けのタクシー(リフト付きタクシー)料金助成事業の対象になっている方もこのサービスを受けることはできません。対象者には、年間24枚のタクシー利用券が配布されます。利用券はタクシー運賃の基本料金の部分にのみ適用され、超過分は自己負担となります。
出典:川西市「高齢者外出支援サービス事業」
バリアフリーなど住宅改造費の助成
住宅改造費助成事業には、一般型・特別型・共同住宅(分譲)共用型の3タイプがあり、在宅療養中の高齢者の居宅改造は特別型にあたります。助成対象となる工事は、居宅の持ち主の心身の健康状態に応じたバリアフリーを目的とした改造。助成額は対象工事の3分の1以上の費用です。助成を受けるには、改良相談員の承認があることと、耐震診断を実施していること(昭和56年6月以降に建てられた居宅は不要)の2つの要件を満たす必要があります。
出典:川西市「住宅改造費助成事業(特別型)」
緊急通報システムの導入
川西市内在住の65歳以上の方でひとり暮らしの方は、緊急時に即座に通報できるように非常用ペンダント、専用装置を借りることができます。例えば、自宅で急に体が動かなくなった際、具合が悪くなった際には、ペンダントか専用装置のボタンを押すだけですぐに受信センターへ連絡が可能。救急隊の判断を仰いだり、救急車を呼んだりできます。利用料は、月額318円(税抜)。生活保護者には無償貸与されます。また、地域で高齢者を見守るという考えから、利用登録の際には近隣住民の方の中から協力員を2名登録する必要があります。
出典:川西市「緊急通報システム事業」
川西市の地域包括支援センター
時点の情報
地域包括支援センターとは、高齢者を支える総合相談窓口です。川西市には8箇所の地域包括支援センターがあり、高齢者が住み慣れた地域で安心して生活できるよう支援しています。
地域包括支援センターには対象地域が設けられているため、緊急時や介護が必要になった際に備え、あらかじめ最寄りの情報を把握するのがおすすめです。
川西市の地域包括支援センター一覧は以下の通りです。
地域包括支援センターの一覧を見る
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地域包括支援センターとは?その役割と賢い活用法