埼玉県三郷市にある介護付有料老人ホーム「ラ・ナシカ みさと」。入居者の當間のぶこさんは、69年という長い年月を東京都杉並区で過ごしたそうです。大正生まれで91歳になる當間さんが新生活を始めたきっかけや、現在の暮らしについてお話を伺いました。 


長年暮らした家を離れて、親族が集まる土地へ

 
【「ラ・ナシカ みさと」に来てよかったと話す當間のぶこさん】

【「ラ・ナシカ みさと」に来てよかったと話す當間のぶこさん】


――當間さんは東京からラ・ナシカ みさとのある埼玉に引っ越してこられたのですよね。

當間さん:はい。それまでの69年間は東京都杉並区に住んでいました。お嫁に行ってからずっと住んでいたので、本当は離れたくありませんでした。こちらに来たのは、甥夫婦がここからすぐ近くの葛飾区にいたからです。「面倒みるからこっちにいらっしゃい」って呼んでくれましてね。親戚のお墓も近くにあるので、お参りついでにみんな会いに来てくれるんですよ。今はここへ来てよかったと思っています。

――「ラ・ナシカ みさと」に住んでみてどうですか?

當間さん:とっても楽しいですよ!いろいろなイベントがあってね。夏にはお祭りをやってくれました。屋台や射的などのゲームのお店が並んで楽しかったです。スタッフの方は浴衣を着たりして。近所の方もいらっしゃって、とってもにぎやかでしたよ。

――スタッフの対応はいかがですか?

當間さん:みなさん親切ですごく優しいです。ここに来る日も、自宅まで迎えに来てくれたんですよ。少しここが痛いって言うと、すぐにお医者さんに連絡とって薬をもらってくれます。血圧や体温も毎日測ってくれますし。家にいたときは2か月に1回病院に行く程度でしたから、今のほうが安心ですね。

 

リハビリ体操でからだを動かすのが日課


――過去に骨折されたと伺いましたが、いまお身体の調子はいかがですか?

當間さん:元気です。でも骨が弱くてこれまでに骨折を6回もしました。今も脱臼骨折をしていて、怪我が絶えないんです(笑)。歩行器を使えば少し歩けますが、今度転んだら寝たきりになると言われています。

 【ピンクの花柄がかわいい當間さんの歩行器】

【ピンクの花柄がかわいい當間さんの歩行器】


――ここでリハビリもしているんですか?

當間さん:特別なリハビリはしていませんが、毎日のリハビリ体操には参加していますよ。手がしっかり上がらないのでポーズをきちんととれないこともありますけど、できる限りのことはするようにしていますね。体操の中で一番辛いのは、立ったり座ったりを20回繰り返す運動です(笑)。息切れしちゃって。途中で休んでいいもいいのですが、休まないでがんばっています。


――リハビリ体操は、どのくらいのペースで取り組んでいますか。

當間さん:毎朝9時から45分ほど。一週間毎日参加しています。1日中部屋にいるだけだと、体をうごかさなくなりだんだん歩けなくなりますからね。やっぱり意識して体を動かすのは大事だと思います。

――45分間はかなり長い時間の体操なのですね。他にレクリエーションなども参加していますか。

當間さん:ふだんはそれほど積極的には参加していませんが、施設長がおすすめしてくださったパステルアートには3回参加しました。あとはカラオケ。私は聴くだけですけどね。「瞼の母」を歌うおばあちゃんがいて、その方のステージを聴くのが面白いんですよ。歌が好きな人がいると、隣で聴いているだけで楽しく過ごせますね。

――他の方と一緒に暮らすうえで、大切にしていることは?

當間さん:人から聞いた話をあちこちで言いふらしたりしないことです。楽しい話、面白い話だけをするようにしています。最近同じテーブルの方がお化粧して来るようになったんですよ。「あら、今日は綺麗ね」って言うと嬉しそうに笑ってくれます。そんな明るく楽しい話をしています。私にとってここが人生最期の場所ですから、最期のときまで楽しく過ごせれば一番いいな、と思っています。



 

ラ・ナシカみさと:入居者インタビューの取材を終えて


90歳を超えての新生活。當間さんにとって、ホーム長をはじめ優しいスタッフが側にいることや、他の入居者との楽しい生活がもたらす安心感はとても大きいそうです。何か不満はありませんか?と尋ねても「ないですね!」と即答でした。

新しい生活のはじまりに不安を覚える方はきっと大勢いると思います。ストレスを溜め込まず、安心した生活が送れるといいですね!