みなさんは、アクティブシニアという言葉をご存知ですか?
団塊の世代を中心とした60代以上のうち、仕事や趣味に意欲的なシニア世代の総称です。一般社団法人「日本アクティブシニア協会」では、前期高齢者(65~75歳)とも定義しています。
千葉県千葉市稲毛区にある、シニア向け分譲マンション『スマートコミュニティ稲毛』には、日本初のアクティブシニアコミュニティがあります。
【緑ゆたかで広い敷地に建つクラブハウス】
こちらはいわゆる老人ホームとは違い、生涯現役志向を持った50歳以上の元気な方々が充実したセカンドライフを送るための機能を兼ね備えたコミュニティ付きマンションです。
今回は、約700名ものシニアが住まう超・大型施設に入居されている真鍋信勝さん、恵子さんご夫妻に、『スマートコミュニティ稲毛』へ入居したきっかけや、楽しい生活についてお話をうかがいました。
手を伸ばせば、やりたいことができる場所
【笑顔がとってもすてきな真鍋夫妻】
恵子さん:「いずれは老人ホームに入りたいなぁ、とは思っていたんですよ。だけどここが二人とも気に入って、思ったより早く入っちゃったの」
奥さまの恵子さんによれば、偶然見つけた新聞広告で『スマートコミュニティ稲毛』の存在を知り、二人で内覧したところ、この施設にひと目ぼれをしてすぐ入居を決められたそうです。
恵子さん:「ここには広いダンスホールがあるでしょ。あそこで踊れたらいいなと思ったの。主人はゴルフと囲碁が大好きなんです。お互い年齢を重ねても趣味を継続できたらいいね、って」
社交ダンスが大好きな恵子さんは、施設のアクティビティで週に2回のレッスンを受講するほか、公民館の講座や自主練などでほぼ毎日踊っているそうです。
【クラブハウスの1階にある広大なダンスホール】
一方、ご主人の信勝さんは、『スマートコミュニティ稲毛』で出会った仲間に囲碁を教えたり、毎朝ジムでダンベルトレーニングをしたり、時にはなんと、東京タワーから自宅まで約8時間かけて歩いたり。恵子さんにも負けてはいません。
【囲碁専用のお部屋もあります】
信勝さん:「ゴルフはね、80歳越えていながら150ヤードぽんと飛ばす先輩入居者がいらして、やる気を失くしちゃいました(笑)」
夫妻が入居を決めたのは、信勝さんが68歳のとき。定年後の再就職を終え、本格的な夫婦ふたりの生活が始まって一年が経った頃でした。ご家族はふたりの決断をどう受け止めたのでしょうか。恵子さんが答えてくれました。
恵子さん:「子供たちはびっくりしてましたね。いわゆる老人ホーム的な、なんとなく静かに余生を送るイメージを持つじゃないですか。でも連れてきたら、みなさん元気で明るくて生き生きとしているので、かえって安心したみたいですね」
おふたりとも早い時期に転居できてよかったといいます。自宅の処分や荷物の整理、面倒な事務手続きを家族まかせにせず、自分たちで行なえて気持ちが軽いようです。
シニア世代になってはじめて手に入れた夫婦共通の趣味
【夫婦の息の合ったかけあいが絶妙で楽しい取材でした!】
今とてもいい時間を過ごせている、と口を揃える真鍋夫妻。『スマートコミュニティ稲毛』で暮らしてどんな変化があったのか聞いてみました。
専業主婦だった恵子さんは、家事から解放されて生活が大きく変わったそう。実はご主人の退職と合わせて、主婦業の退職があってもいいかな?と以前から思っていたそうです。
恵子さん:「自由な時間がすごく増えました。今日もさっきまで観劇の会に行ってたんですよ。お友達もできるし、いろいろ刺激されていいですよね」
朝晩は夫婦そろって併設のレストランで提供される食事をとり、お昼はお互いに自由な時間を過ごされています。サークル活動で知り合った仲間や近所の人たちと一緒に食べることも多いとか。
【朝晩以外の食事も、クラブハウス内のレストランで有償提供しています】
信勝さんは、仲間と施設内のサロンで飲み会をしたり、居酒屋に出かけたりして、飲みライフを満喫しています。時々、ハメを外して飲みすぎることも!
信勝さん:「一年に一回くらいは飲まない日もあるんですよ(笑)」
いつもはそれぞれ趣味を楽しむおふたりですが、なんと、ここに住み始めてから、信勝さんが社交ダンスのレッスンを始められ共通の趣味もできました。
信勝さん:「見学に来たとき、ダンスホールを見て嫌な予感がしていたんですよね。強制的に妻にやらせられそうで(笑)」
恵子さん:「いいじゃない。ひとつくらいはね、共通の趣味があったら」
信勝さん:「と、主張するんですよ(笑)」
恵子さん:「はじめは全然やる気なかったみたいだけど、少しずつやりだしたんですよ!でもまだ、今は一緒に踊れないの。レベルの差がありすぎて(笑)」
信勝さん:「少し面白くなってきましたね」
【参加も鑑賞も楽しい!社交ダンスパーティの様子】
ふたりの会話はかけあいが絶妙で、思わずこちらが吹き出してしまう場面が何度もありました。まさにおしどり夫婦のお手本です。
ダンス歴18年、時には男役をこなす恵子さんと、初心者の信勝さん。『スマートコミュニティ稲毛』には、毎年160名が参加するという大規模な社交ダンスパーティがあります。近い将来、パーティで一緒に踊れるといいですね!
不安もあるけど、ここでずっと暮らしたい
スマートコミュニティ稲毛での楽しい暮らしをたくさん聞いた私は、逆に不安な点がないのかとても気になりました。
元気なうちは理想的な生活が送れそうですが、たとえば介護が必要になった場合、他の老人ホームと同じような支援を受けることができるのか、知りたいところです。
この点について信勝さんは、マンションの設計が完全にバリアフリーになっていない点や、住居棟とコミュニティ棟の距離が離れているところに不安を覚えていると教えてくれました。
恵子さん:「今も車椅子の方がいらっしゃるけど、不自由してると感じますね。送迎もあるけど、様子見てるとね。健康な状態では非常にいい環境だけど」と不安は感じる様子。
【マンションの室内。分譲なので自由にリフォームが可能です】
足腰が不自由でも、健康状態は良好な場合もあるので、そういう方でも暮らしやすい設計になっているといいね、と頷きあいます。
信勝さん:「ここは元気なシニア向けということになってるんですよ。でも、いつまでも元気じゃないわけだからね。10年後はどうなのかな、とは思います。ちょっと不自由になった場合にね」
しかし、これからも住み続けていきたいですか?と質問すると、「それはもう、思っています!」とはっきりしたお返事が信勝さんから返ってきました。
「住みづらくならないように、健康を維持したいと思っています。」と信勝さんが言えば、「もし私のほうが先にいなくなっても、お友達もいるしごはんの心配もないでしょう。心強いですよね。」と恵子さんも答えます。
近隣には、老人ホームや在宅介護サービスを請け負う企業も多く、連携体制は整っているそうですが、入居者としては『スマートコミュニティ稲毛』内で完結できるサービスを望まれているのだろうと感じました。
【2015年から無料で介護相談が受けられるようになりました】
オープン当初に比べると、施設内に介護支援の無料相談ができる「スマートケア居宅介護支援事業所」を設置したり、家事や病院への同行など簡単な雑用を代行してくれる有料サービスを開始したりと、『スマートコミュニティ稲毛』も入居者のニーズに応える努力をしています。
今、お元気な世代の方が、10年20年ずっと住み続けていられるように、受け皿となるサービスが新しく生まれるといいなと思いました。
スマートコミュニティ稲毛:入居者インタビューを終えて
『スマートコミュニティ稲毛』は有料老人ホームではありません。シニアの入り口に立つ、健康で元気な方がセカンドライフを最大限に楽しめる場所です。真鍋夫妻のように人生を楽しむ好奇心を持っていれば、毎日充実した生活を送れる機会がたくさん用意されています。
こちらのアクティブシニアコミュニティのスケールは想像以上の大きさです。気になる方は、ぜひ一度遊びに行ってみてはいかがでしょうか。
(記事中の内容や施設に関する情報は2017年1月時点の情報です)