富山県の高齢者の住みやすさ
時点の情報
本州中部の日本海側に位置する富山県は、東は3,000m級の立山連峰、西は白山、南は飛騨山地と雄大な山々に囲まれています。立山連峰を縫うように流れる黒部川が注ぐ黒部渓谷もあり、美しい大自然を感じながら穏やかに過ごせる環境です。また、人と地域とのつながりが深いエリアのため、いきいきとした老後を過ごせるでしょう。
富山県は「鉄軌道王国とやま」と呼ばれるほど多様な鉄軌道を有しています。JR西日本を含む7種の鉄軌道があり、なかでも「あいの風とやま鉄道」は県内を東西に走る生活路線となっています。北陸新幹線の停車駅が3駅あり、県外へのアクセスも良好です。さらに、富山空港から飛行機を使えば、東京や札幌まで1時間前後で移動可能。遠方から高齢者に面会する際も移動しやすいメリットがあります。
県内には大型ショッピングセンターやデパートが点在しており、買い物に困ることはありません。また、病院も数多く、高齢者にとって安心した生活を送れる送られるでしょう。
富山県の老人ホームの特徴
時点の情報
富山県には特別養護老人ホームが191施設、地域密着型特別養護老人ホームが30施設あります。介護老人福祉施設・老人保健施設(老健)ともに、利用率は全国平均を少し上回る程度で、他の地域と比較しても待機者数が特別多いというわけではありません。とはいえ、利用率は介護老人福祉施設で90%、老健でも80%を超えています。そのため、サービス付き高齢者向け施設(サ高住)や有料老人ホームへの入居を検討してみるのも良いでしょう。
県内にはサ高住が98施設、有料老人ホームが113施設、またグループホームは186施設あります。サ高住やグループホームには夜間も職員が常駐していることが多く、有料老人ホームでは24時間緊急対応可能なケースもあり、利用者の安心につながっています。加えて、いずれもバス停や駅に近い施設が多いことから、家族が足を運びやすいでしょう。
富山県における有料老人ホームの入居時の費用相場は10万円前後、月額費用相場は入居時に費用がかかっている場合で12.7万円程度となっています。
出典:富山県「関係機関」
出典:富山県「施設・居住・住まい」
監修

- 小菅 秀樹(LIFULL 介護 編集長)
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老人ホーム、介護施設の入居相談員として1500件以上の入居相談に対応。入居相談コールセンターの管理者を経て現職。
詳細プロフィール・監修記事一覧
富山県の高齢者の生活に向けた取り組み
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介護サービス計画の無料作成
要介護認定を受けた際、どのような支援が必要かわからず不安になることもあるでしょう。富山県では、要介護認定を受けた人を対象に、無料で介護サービス計画の作成をおこなっています。利用者自身が選んだケアプラン作成事業者である居宅介護支援事業者と一緒に、相談しながら介護サービス計画を立てられるため、安心です。介護支援専門員が、利用者の心身の状態や家庭環境、要介護度別の利用可能な金額などをもとに、適したサービスを助言してくれるでしょう。
また介護を必要とする人が、可能な限り住み慣れた環境で福祉・医療サービスを受けながら自立した生活を目指せるよう、医療や生活支援などを総合的に受けられる「地域包括ケアシステム」の取り組みに力を入れています。
出典:富山県「介護サービス」
出典:富山県「とやま地域包括ケアシステムについて」
医療系ショートステイ
富山県では、介護者が急病や急用を理由に在宅介護ができなくなった場合や、心身のための休息が必要とした場合に、要介護者がショートステイできる専用病床を県内4つの医療機関に確保しています。対象となるのは医療処置が必要かつ病状が安定している在宅療養中の要介護者で、1回につき原則7日以内の短期利用が可能です。利用回数の制限はありません。食費や介護保険制度の利用料などが利用者負担となります。主な利用処置として、胃ろうや経鼻栄養の管理・尿カテーテル管理・吸痰・床ずれの処置・酸素療法などが挙げられます。
ただし、病床の空き状況や医療処置の内容によっては、必ずしも利用者の希望に添えるとは限りません。利用の可能性や気になることがある場合は、事前に担当ケアマネージャーに相談しておきましょう。
出典:富山県「「医療系ショートステイ」をご存じですか?」
出典:富山県「チラシご利用者編 医療系ショートステイが利用できます!」
ふれあいコミュニティ・ケアネット21
地域の高齢者をはじめとする要支援者が、住み慣れた環境で安全・安心な生活を送れるよう、富山県では地域住民や専門機関が共同して課題解決を図るケアネット活動をおこなっています。地域社会と家庭、施設が一体となり、住民が自ら福祉ニーズを把握し解決に向けて取り組む、参加型の福祉コミュニティづくりの推進が目的です。
市町村社会福祉協議会におけるケアネットセンターに、ケアネット活動コーディネーターを配置し、要支援者に向けたサービスプログラムの作成やケアネットチーム編成をおこなっています。ケアネットチームは地域住民3名程から成り、声かけや見守りの他、ゴミ出しや冬場の除雪といった簡単な家事援助で要支援者をサポートします。
出典:富山県「介護保険制度の施行状況について」(PDF)
出典:富山県「ふれあいコミュニティ・ケアネット21とは」
高齢者の社会活動を促進
「人生100年時代」といわれるなか、富山県では生涯現役社会を目指した、高齢者が社会参加しやすい環境づくりが進められています。地域活動やボランティア、スポーツなどの趣味に関する相談窓口を設け、高齢者が活躍できるようサポートしているのが特徴です。また、富山県民生涯学習カレッジでは、県内4地区の拠点を中心に、先導的な生涯学習事業を幅広くおこなっています。高齢者の心身の健康維持につながる活動といえるでしょう。
さらに、富山県では2012年に「とやまシニア専門人材バンク」が開設されました。専門知識や技術を持つ概ね55歳以上のシニアの就業と、県内企業における専門人材の確保・育成をつないでいます。
出典:富山県「アクティブ・シニアガイドブック」(PDF)
出典:富山県「とやまシニア専門人材バンク~高齢者の就業と企業の人材確保を支援します~」
認知症施策の推進
認知症は高齢者にとってめずらしいものではありません。富山県は、地域住民の高齢化が進むなかで、認知症患者が慣れ親しんだ地域でできる限り快適な暮らしを継続できるよう、社会全体で支えるやさしい地域づくりを推進中です。
例えば、患者本人やその家族は地域包括支援センターから訪問支援などを受けられます。また、認知症対応型のグループホームを利用すれば、家庭的な雰囲気のなかで、自分でできることと介護のバランスを保った少人数の共同生活が可能です。
さらに、かかりつけ医とサポート医、認知症疾患医療センターの連携を強化し、患者やその家族の負担を軽減することに尽力しています。
出典:富山県「認知症施策の推進」(PDF)
出典:富山県「各種サービス(介護保険などのサービス)」
出典:富山市「認知症の方を支援するために」