85歳の中田さんは、『クラーチメディーナ船橋』のオープン当初からの入居者です。『クラーチメディーナ船橋』は2016年6月、千葉県船橋市に開設した住宅型有料老人ホーム。

自宅の近所にできた『クラーチメディーナ船橋』をもう一つの「我が家」として選んだ中田さんに、入居のきっかけやホームでの暮らしについて取材しました。

 

娘の介護負担を減らすため老人ホームへの入居を決意


 話し上手で人を楽しませることが好きな入居者の中田さん。楽しい取材でした

【話し上手で人を楽しませることが好きな入居者の中田さん。楽しい取材でした】


――中田さんはもともと『クラーチメディーナ船橋』のご近所にお住まいだったのですよね。

ここから走って10分ほどのところに住んでいました。ここのオープン初日に入居したんです。引っ越してきたその日すぐに、お昼ごはんを出していただいて食べたのをよく覚えています。



――入居のきっかけはなんでしょうか?

脊髄を悪くして歩けなくなってしまいました。病院に入院しましたが、退院して家に戻るにも娘に負担がかかるだろうと思い、ここに入ることにしたんです。ちょうど家の近所に素敵な老人ホームができたので、とてもラッキーでしたね。


――娘さんと一緒にお住まいだったのですか?

長女と二世帯住宅で暮らしていました。ただ、娘は旦那さんのお母さんもお世話していましたから、私まで面倒を見るのは大変だろうと思いまして。今日は次女とふたりでここへ遊びに来ますよ。週1、2回はいてくれるんです。おかげさまで姉妹仲がよくて、私をそっちのけでおしゃべりしていますけどね(笑)。


ホテルのようなラウンジ。中田さんはここで娘さんたちとおしゃべりを楽しむそう
【ホテルのようなラウンジ。中田さんはここで娘さんたちとおしゃべりを楽しむそう】



――入居後、歩けるまで回復されたんですか?

入居した時は立つのが精一杯でしたが、杖をつきながらですが少し歩けるようになりました。こちらでリハビリを週5回、1時間ほど続けてきたおかげです。ただ一回だけひっくり返ったことがあるので、それ以来ひとりでは無理をしないように気をつけています。娘には「骨を折ったら寝たきりになるよ」と怒られました(笑)。


自宅に戻りたいと思いません。ここがもう一つの我が家

 

【クラーチ・メディーナ船橋の古賀さんと中田さん】


――『クラーチメディーナ船橋』での生活はどうですか?

どんなに家が近くても帰りたいと思わないんです(笑)。建物はきれいだし、スタッフのみなさんもちゃんとよくやってくださっています。オムツの交換もしてくださるし。私、オムツは寝るときの一回だけお手伝いをお願いしているんです。



――どんなところが特に気に入っていますか?

中田さん:お食事ですね。ごはんは一粒も残さず全部食べています。バランスのいい献立をちゃんと出してくれるので、ごはんの量を少なめにしてもおなかが全然空かないんです。以前は血糖値が高くて注射と薬が必要でしたが、こちらで食事をするようになってから注射をしなくてもよくなったんですよ。


【クラーチ・メディーナ船橋で提供される食事の一例】

――バランスの良い食事で血糖値が改善されたのですね。

そうなんです。夫が早くに亡くなったものだから、自分で食事を作らずに外食が多くなってしまったのが高血糖の原因だったのです。ここではそんな私の体調に合わせて栄養を計算して作ってくださっているんですよ。娘も安心していますよ。自宅だと忙しくてそこまでできないと思いますね。


――体調に合った食事を出してもらえるのですね。

一人ひとりの体調に合わせて用意するのだから、コックさんは本当に大変だろうなと思います。男性のとってもいい方なんですよ。会うといつも手を振ってくれます。私には息子がいないので可愛くてしょうがないです(笑)。次に会ったときに、あらためてお礼を言いたいですね。


――逆に、ここは少し不満、という部分はありますか?

生活にはまったく不満はありませんが、お金が続かないと追い出されますけどね(笑)。長生きするほどお金がかかるのでそこは気になっています。心配は今のところそのくらいですね。大丈夫よ、ちゃんとお支払いしますから(笑)。


 

大好きな裁縫を続けることが毎日を楽しく過ごす秘訣

 
洋裁の仕事をしていたプロの腕前を持つ中田さん。

【洋裁の仕事をしていたプロの腕前を持つ中田さん。】


――ところで今日はこれから編み物のレッスンを受けられるそうですね。

今日がはじめてのレッスンなんですよ。チョッキの編みかたを教わる予定です。編むこと自体はできるので、どんなデザインにするかを先生にお聞きするつもりです。娘が持ってきてくれた2色の毛糸を使って、色合いよく仕上げたいと思っています。


 中田さんが色ちがいで編んだとひざ掛け2枚。色合いがきれいですね!

【中田さんが色ちがいで編んだとひざ掛け2枚。色合いがきれいですね!】


――編み物は昔からお好きだったのでしょうか。

編み物はまだ初心者です。入院していたときに知り合いの方に少し教えてもらったのがきっかけで、ひざ掛けくらいは編めるようになりました。むかし洋裁学校へ通っていましたから細かい作業が大好きなんです。両手とも指は3本しか動かないのですが、今でも細い針に糸を通すのは得意です。ちょうどテディベアのぬいぐるみに洋服を縫ってあげているところなんですよ。


テディベアのカップルが着ている洋服は中田さんのお手製です

【テディベアのカップルが着ている洋服は中田さんのお手製です】


――テディベアの洋服は、どんなふうに作るんですか?

型紙から起こします。今は娘が型紙に沿って切ってくれた布を手縫いして作っています。ひと目ずつ丁寧に千鳥がけして工夫するときれいにできますよ。実はもう4着ほどできあがっているので、あとでお部屋に見に来てくださいね!


 

クラーチ・メディーナ船橋:入居者インタビューの取材を終えて


とても元気いっぱいで、自分の話をとても面白おかしく話してくれた中田さん。
『クラーチメディーナ船橋』の居心地はもちろんとても素敵だったのですが、それ以上に中田さん本人の「今を楽しむ」姿勢が素敵でした。

お部屋にもお招きいただき、ひざ掛けやぬいぐるみに着せている洋服など、作品を見せてくださいました。また、取材後に訪ねてきた娘さんたちと、和気あいあいとお話している様子を見て、話の通りの仲のよさが伺えました。

たとえ環境が変化しても今の生活を精一杯楽しむことが、幸せに生きるための秘訣なのかもしれませんなのかもしれませんね!