2025年3月、大阪市生野区に誕生した「ケア・キューブいくの」。これまで数多くの施設運営を手がけてきた株式会社メディプランが、長年の経験と実績をもとに新たに開設した、介護付有料老人ホームです。今回は、同社が力を入れている独自の取り組みや、施設の雰囲気について、施設長の大越さんにお話を伺いました。

調剤薬局からスタートし、介護施設の運営に携わる


―まず、運営企業である「株式会社メディプラン」についてお聞かせください。

大越さん:株式会社メディプランは昭和63年に調剤薬局からスタートし、地域のみなさまの健康を支える薬局として事業を行ってきました。その後、今後の高齢化社会を踏まえ、薬を「受けとる」だけではなく「届ける」サービスの必要性を感じ、業界でもいち早く在宅調剤に取り組みました。在宅調剤はお客様に大変好評をいただき、そこから自然に介護の事業も始まりました。

―薬を必要とする高齢者の方の生活も支えられないか、ということですね。

大越さん:はい、その通りです。在宅調剤の事業を通じ、高齢者の方は薬以外にもさまざまなサポートを必要とされていることを痛感しました。そこで、約20年前に大阪府寝屋川市で「ソレイユねやがわ」という介護付有料老人ホームをオープンし、本格的に介護事業を始めたのです。以降、着実に施設の数は増え、「ケア・キューブいくの」が7つ目の施設となります。

―これまでの施設との違いはありますか。

大越さん:生野区という外国人住民の方の多い地域性を踏まえ、フロアごとに世界の異なるテイストのインテリアデザインを採り入れています。例えば、2階は「ハワイ」、3階は「ヴィンテージアメリカ」、4階は「アジア」、5階は「モダンブルックリン」、そして7階は「クラシカルベルサイユ」と、それぞれのフロアで異国の雰囲気を演出し、ご入居者様が“日常の中で非日常”を感じながら、心豊かに過ごせる環境を作りました。


「モダンブルックリン」をモチーフにした4階

「クラシカルベルサイユ」をモチーフにした7階

また、弊社が運営する訪問看護の事業を活用し24時間の看護に対応できることで、他の施設よりも医療度の高い方の受け入れが可能になっています。リハビリのニーズも高いため、リハビリに特化して理学療法士や作業療法士を常駐させています。介護施設には珍しい言語聴覚士も配置し、摂食嚥下機能の評価と訓練を通じて、誤嚥リスクを低減し、安全な食事をサポートしています。

最新型の機械浴「アラエル」など、身体の機能に合わせた特別浴槽を4種類用意

24時間365日、介護スタッフおよび看護師が常駐

ご利用者様のケアの充実のために生まれた独自サービス


―御社が取り組む独自のサービスについてお聞かせください。

大越さん:まずひとつは、「ドライバー(Driver)」「ランドリー(Laundry)」「クリーン(Clean)」の頭文字を取った「DLC」生活サポートです。ドライバーは洗濯物の回収・納品や、病院・駅への送迎といった介護タクシー業務を、ランドリーはご入居者様の衣類やリネン類の洗濯、そしてクリーンは館内やお部屋の清掃業務を担います。弊社ではこれらの仕事を他社に外注せず、自社で行っています。この体制を構築した背景には、施設スタッフが介護本来の入居者様との関わり方である「寄り添う」ことに集中できるようにしたい、という思いがありました。

―実際にご入居者様と介護スタッフとの時間は増えましたか。

大越さん:介護スタッフの仕事全体を100%とすると、「50%は洗濯や掃除といった周辺業務に時間を割いている」と語ってくれたスタッフの言葉が印象的でしたが、「DLC」によって、介護スタッフは日常業務や身体介助に専念できるようになり、会話が増え、より密度の濃いケアを提供できるようになりました。

その時間をケアに充てられるようになったことで、現場には大きな変化が生まれています。「利用者と関わる時間に余裕ができ、資格取得や研修といった学びにも、じっくり取り組めるようになった」と話すスタッフもおり、人材育成の面でも好循環が生まれているように感じました。


―そのほかに独自のサービスはありますか。

大越さん:はい。ふたつ目は「ナーシング・ライフプライム」という「介護」「看護」「DLC」「調剤薬局」「リハビリ」、5つのサービスを一体的かつ高品質にご提供する独自のプログラムです。これらのサービスが単体で動くのではなく、連携しながらチームとして動いているのが最大の特徴です。ご入居者様一人ひとりの状態に応じて、医療と介護、あるいは生活支援などが切れ目なくつながり、安心して生活していただける環境を整えています。

例えば、訪問看護と薬局、ケアマネジャーとリハビリスタッフが社内SNSで情報を共有し、必要なときにすぐ連絡・対応が取れる仕組みを整えています。また、医療や薬の内容に変化があった際も、すぐにケアプランに反映されるよう、連携フローを日常業務に組み込んでいます。

各分野のスタッフがチームとして連携

―「調剤薬局」が入っているのが、まさに御社にしかできない取り組みですね。

大越さん:そうですね。施設におられる高齢者の方は、何かしらの薬を服用されている方がほとんどです。体調や病状の進行によって、服用する薬が変化することはよくあることですが、飲み忘れなどの服薬の事故を防げるよう、スタッフ全員で服薬管理システムを運用しています。各分野のスタッフがプログラムを通じてスピーディに連携できることは、ケアのクオリティを上げると同時に、トラブルを未然に防ぐことにも大いに役立っています。

ご家族様からも、スピード感のある対応に「安心できる」と評価をいただいています。特に医療的な対応が必要になったときや、薬の調整が必要な場面で「看護師さんと薬局さん、ケアマネさんがすぐ動いてくれて心強かった」とおっしゃっていただいています。

ケアの質が高い環境だからこそ実現する自由度の高い暮らし


―施設の雰囲気で特徴的なものはありますか。

大越さん:アットホームで自由度の高い環境です。ご家族様の要望の中で最も多いのが、お父さん、お母さんを部屋で一人にしてほしくない。寂しい思いをさせたくないといった声です。そこで、レクリエーションは自由参加型で、毎日参加することも、途中で抜けることも可能です。ご利用者様ご自身の生活スタイルやペースを最優先する事で他者との関りを持ち、無理なく楽しく過ごせるようになっています。また、ご家族様の面会時間や外出・外泊にも制限がほとんどなく、大切な方との時間を気兼ねなく過ごしていただけます。ご家族様がお部屋に泊まる事も可能です。

―レクリエーションの参加が自由というのは珍しいですね。

大越さん:私たちが目指しているのは、ワンランク上のレクリエーションです。ご利用者様の声にしっかりと耳を傾けて、その方の好きなことややりたいことを最優先に考えます。無理強いはせず、のびのびとご参加いただくことを第一としています。今後は、音楽好きの方が集まったり、手芸好きの方が集まったりなど、グループ単位でのレクリエーションも予定しています。

スタッフの配置人数は、ご利用者様2.5人に対してスタッフ1人と手厚い体制です。それに加えて「DLC」生活サポートの導入により、施設スタッフがケアに専念できることが、自由な環境づくりの一助になっているのは確かです。ご利用者様の個々の生活スタイルや価値観を尊重し、多様なニーズに応えられる施設でありたい。それが私たちの願いです。

レクリエーションなどが行われる1階の地域交流スペース

―施設内には若いスタッフの方も多いですね。

大越さん:はい。当施設のスタッフの平均年齢は30代前半で、若いスタッフを積極的に採用しています。介護業界は日進月歩で進化しており、最新の知識とスキルを持った人材が必要と考えています。もちろん、経験のあるベテランのスタッフもおります。バランス良くスタッフを配置することで、さまざまな角度から充実したケアができると思っています。



―最後に施設入居を検討中の方へのメッセージをお願いします。

大越さん快適で高級感のある空間の中で、笑顔と活気にあふれる日々を送っていただける、地域社会にとってはなくてはならない存在となり、「第二の家」として信頼される施設を目指しています。

安心と自由が両立する場所で、のびのびと豊かな暮らしをしたいとお考えの方やご家族様には、ぜひ一度見学に来ていただければと思います。お食事も試食できますよ!


(記事中のサービス内容や施設に関する情報は2025年8月時点の情報です)