【入居者100人に聞いた】老人ホームのカルチャー事情|入居者のつくった作品展

クラブ活動や教室が充実している老人ホームが増えてきました。

手芸や絵画、ちぎり絵などアートな分野も多く、それらの成果を発表するために作品展を実施しているところもあるようです。

入居者のやる気や活気に繋がるこうした活動を、老人ホームの在り方という面から説明します。

かつては「日常生活や身の回りのことを助けてもらうための場」という考え方が多かった老人ホームですが、近年では「高齢者が日常生活を送る場」として運営するところがほとんどです。

そのため、入居者が余暇を楽しむためのクラブ活動や教室が充実しています。

そして、その成果として年に数回、作品展を開催し、入居者が作った作品をご家族や多くの来訪者に見学してもらうといった事例もあります。

改めて、生活の場としての老人ホームをその在り方から見ていきましょう。

老人ホームの在り方を福祉大国北欧から学ぶ

福祉大国といわれている北欧、特にスウェーデンとデンマークでは、老人ホームは介護の場ではなく、高齢者の生活の場という認識が浸透しています。

また、老人ホームでは個人の能力や興味に合わせたカルチャー活動が実施されており、法律や制度に差はありますが、日本でもそのような考え方の老人ホームが増えてきました。

クラブ活動や教室の種類は老人ホームによって異なりますが、手芸や習字、料理、音楽、ちぎり絵、絵画、フラワーアレンジメントなど「自分でアイデアを出して創造するもの」が豊富にあります。

どのクラブにも日々の活動の成果を発表する場が設けられています。

特に、アートの分野では、年に数回作品展を開催し、その成果を入居者はもちろん、ご家族や近隣の方に見ていただくことができます。

アートは入居者の人生を語る!?

アートの分野だけでも、さまざまなクラブ活動がありますが、どれも最初は慣れない作業があるため、すぐに思うような仕上がりにはならないかもしれません。

しかし、回数を重ねるうちに、どんどん自分のものになっていくものです。
作品はその人らしさが出るもの。

ぜひ、ご家族の方が作品展に参加する際には、そのことを理解した上で入居者の作品を見ると楽しみが増えそうです。

老人ホームに入居してから一緒に過ごす時間が少なくなったという方も、作品を見ていると何か新しい発見があるかもしれません。

作品展は入居者の誇りを高める大切なきっかけ

個人個人で作品づくりをするだけでなく、時にはほかの入居者やスタッフと共同で作品制作をすることもあります。ものづくりを通じてコミュニケーションを深めることも忘れてはいません。

また、作品展での来訪者の反応も気になるもの。見学中や見学後にもらう感想や褒め言葉に、入居者自身のやる気や取り組みへの誇りがより一層増すでしょう。

老人ホームでのクラブ活動や教室は、余暇を趣味や好きなことに当て充実した日々を送る手助けとなります。

老人ホームでは、このように入居者の人生をより楽しく彩るものを上手く取り入れているのです。

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