老人ホームのレクリエーションーその内容や効果について

老人ホームでのレクリエーションは、高齢者の日々の暮らしに彩りを添え、安全に見守られながら、無理なく身体や頭をつかえるよう企画されたものです。

その結果、体力・運動機能の維持・向上を図り、精神面でも孤独感を和らげることができ、認知症の予防や老人性うつにかかりにくくなるなどのメリットがあります。

このページでは、レクリエーションの種類や効果などをわかりやすく解説します。

レクリエーションの効果

レクリエーションには以下の5つの効果があります。

生きがいの創出
やりたいことがある人に活躍できる環境を作り、得意なことや経験を活かすことが、自信や生きる喜びにつながります
入居者のQOL向上
楽しみや興味の時間が増え、気持ちが充実します。自分らしくできていくことが「QOL=生活の質」の向上を図り、高齢者がその人らしく生きていくことができます。また、適度な運動を取り入れることで、良い睡眠が得られ、健康的な生活サイクルができるでしょう。
身体機能の維持・向上
安全に見守られながら体を動かすことができ、ストレス解消になります。普段使わない筋肉を動かすことで体調の維持や認知症予防につながります。
脳の活性化
クイズや脳トレ、指先を使うレクは、集中力や思考力がアップします。精神面での安定やできた時の達成感が得られます。
入居者同士の交流
共同で行うレクを通じて、交流が深まり「コミュニケーション」が増え、仲間意識が生まれ、孤独感が減少します。

レクリエーションの種類

レクリエーションには以下の4つの種類があります。

身体を動かすレクリエーション
遊び感覚で楽しみながら体を動かすことによりリハビリ効果が得られ、運動不足やストレス解消につながり、健康を維持することができるでしょう。「ストレッチ・ハワイアンダンス・ヨガ」など個人の身体状況に合わせて参加できるもの「風船バレー・卓球」などチームで取り組み勝敗がつくものなども盛り上がります。
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頭をつかうレクリエーション
迷ったり、選んだりなど頭を使うレクは、想像力が豊かになり、脳が刺激され認知症の予防に効果があります。また、指先を動かすことも脳が生き生きとしてきます。身体の自由があまりきかない方でも楽しめるレクがたくさんあります。
  • クイズ(好きな食べ物や花の名前を言うなど)、なぞなぞ、しりとり、すごろく
  • オセロ・囲碁・将棋・麻雀
  • 習字、編み物、洋裁、折り紙、フラワーアレンジメント、バルーンアート
  • 塗り絵(有名な画家の作品や景色など色鉛筆や水彩絵の具で色付けします)
  • 朗読会
  • おやつ作り
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歌や音楽を取り入れたレクリエーション
歌をうたう、楽器を演奏することでリラックスできストレス解消になります。口を動かすことで筋肉がほぐれ話しやすくなります。専門家による音楽療法では、認知症の予防や健康増進が期待できます。
  • カラオケ・楽器の演奏会
  • リズム体操
  • コンサートなど音楽鑑賞
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レクリエーションの時間と頻度

レクリエーションの頻度は施設により異なる

体操やストレッチなどは毎日あり、制作活動は週1~2回からのところが多いようです。比較的入居費の高い富裕層向けの老人ホームでは、入居者の希望に合わせ毎日様々なレクリエーションが実施されています。

実施時刻と所要時間

午前中に体操やストレッチなどで少しずつ体を動かします。血行が良くなり、体がほぐれ食欲も湧いてくるでしょう。昼食後、少し休憩をとってから、午後は作品作りやゲームを取り入れ、そのあとにおやつを頂いたり、音楽を聴いたりしながら過ごします。老人ホームのレクリエーションは、高齢者の一日の生活のリズムを作り、夜はぐっすり眠れるよう考えられています。

レクリエーションにかかる費用

ほとんどのレクは無料で提供されていますが、材料費が別途かかる場合もあります。簡単な作品の場合、材料費は100円~500円程度ですが、フラワーアレンジメントなどは1,000円~5,000円ほどかかる場合もあります。

老人ホームごとに料金設定が違いますので、事前に確認してください。

外部から講師を呼んで行うレクはそれぞれに参加費が必要になります。また、特別な観光イベント等も1万円ほどかかる場合があります。費用の高額なレクはあくまでも任意参加とされていることが多いので、最初に希望を言っておきましょう。

季節のイベントや外出レクリエーション

老人ホームでは季節を感じられるイベントをたくさん実施しています。作品展や季節の行事は、入居者だけでなく家族も一緒に楽しめる内容になっています。

  • お花見・七夕・夏祭り・お月見・クリスマス・お節句・ひな祭りなど季節の行事
  • お誕生日会・敬老会・作品展・出張寿司パーティー・お茶会・ミニコンサート・お買い物サロンなど

季節に合わせて外出をするレクリエーションも

外出する時はほとんどの方がお洒落をするので、気持ちがわくわくしてくるでしょう。歩く距離も増えるので足腰が鍛えられ、季節を感じ五感が刺激され、脳を活性化させる効果がたくさんあります。

具体的には、外食ツアー、初詣、お花見、紅葉狩り、納涼祭、ハイキング、動物園、水族館、映画館、遊園地、寄席、コンサート、観劇などが開催されます。

入居者の希望に合わせて各種企画されますが、外出レクは任意参加なので、不安がある場合はホーム側へ相談して無理のないように参加を考えましょう。

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レクリエーションは誰が行う?

殆どは施設のスタッフが企画から実行まで担当しますが、音楽療法やフラワーセラピー、ドッグセラピーなど専門の知識が必要な場合は、プロフェッショナルや師範など外部講師を招くこともあり、より充実したレクが提供されています。

近年のレクリエーションの傾向は?

最近介護業界では「人型のコミュニケーションロボット」や外部の「レクリエーション介護士の活用」など、レクリエーションの新しい取り組みが進んでいます。

コミュニケーションロボットは、100人以上の顔を覚えることができ、「少し歩きませんか」「お茶を一緒に飲みませんか」など高齢者とコミュニケーションをとることができます。また、専門のレクリエーション介護士が、高齢者がより安全で安心して参加ができ、効果の高いレクを提案しています。

これらの導入により、介護スタッフの負担軽減ができ、他のサービス提供への時間の増加が期待されます。 

まとめ

老人ホームのレクリエーションは、入居者の日常を豊かにし、体力維持や向上につながり精神の安定にも効果があります。高齢者の今まで歩んでこられた経験を活かしたり、新しいことにチャレンジすることで目標ができるでしょう。レクに参加することは認知症の予防や老人性うつにかかりにくくなるなどのメリットがたくさんあります。家族やホームの方のアドバイスを参考にしながら、是非いろいろな世界を楽しんでみてください。

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