高級シニアレジデンスとは?費用や選び方、メリット&デメリット

高級シニアレジデンス

これからの老後生活をより快適かつ豊かなものにするためには、住まい選びにもこだわったライフプランを立てることが大切です。本記事では、いわゆる「高級シニアレジデンス」と呼ばれる高齢者向け住宅について、その魅力や一般的なシニアレジデンスとの違い、費用感などを、生活の満足度を高める選び方のポイントと合わせて詳しく解説します。

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そもそもシニアレジデンスとは

シニアレジデンスとは、主に自立状態の高齢者が、必要に応じたケアを受けながら安心して暮らしていけるよう設計された住まいの総称です。

法律などによる明確な定義はなく、一般的に介護の必要がない自立者を対象とした一部のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)やシニア向け分譲マンション、自立型の有料老人ホームといった、民間の高齢者向け住宅に対して「シニアレジデンス」の呼称が使われます。

シニアレジデンスのイメージ画像

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高級シニアレジデンスとは

シニアレジデンスの中でも、立地や設備、居住スペースの広さ、医療・介護の体制などにこだわり、一般的な住まいとの差別化を図っている物件は、「高級シニアレジデンス」と呼ばれます。

入居にかかる費用はその分高額になるものの、より快適な環境で生活できる点が何よりの魅力です。70歳以上の高齢者の純貯蓄額が上昇傾向にあることなどを背景に、近年需要・供給ともに増加してきています。

高級シニアレジデンスの費用

入居一時金 月額費用
東京都の高級有料老人ホーム ¥24,500,000 ¥336,690
神奈川県の高級有料老人ホーム ¥18,800,000 ¥311,560
大阪府の高級有料老人ホーム ¥18,400,000 ¥277,390
兵庫県の高級有料老人ホーム ¥21,120,000 ¥278,280
京都府の高級有料老人ホーム ¥32,065,000 ¥302,345
愛知県の高級有料老人ホーム ¥23,764,000 ¥348,680
福岡県の高級有料老人ホーム ¥22,800,000 ¥275,000
高級サービス付き高齢者向け住宅(※) ¥813,000 ¥503,400
シニア向け分譲マンション ¥30,824,700 ¥74,282.5
  • ※2024年7月末時点でLIFULL 介護に掲載された種別ごとの費用データから集計
  • ※有料老人ホームは入居時費用1000万円以上の料金プランの中央値を算出
  • ※サービス付き高齢者向け住宅は月額40万円以上の料金プランの中央値を算出
  • ※シニア向け分譲マンションは全ての料金プランの中央値を算出

LIFULL 介護に掲載されているハイクラスなシニアレジデンスのうち、自立状態のうちから入居が可能な住まいの、地域別の費用相場は上記の通りです。費用のほか、介護の有無など提供されるサービスにも住居ごとの違いがあるため、お身体の状態や必要なサポートを考慮し選択するのがよいでしょう。

高級シニアレジデンスのメリット

高級シニアレジデンスのメリット

  • 立地条件がよい
  • サービスや設備が充実している
  • 高いセキュリティが期待できる

高級シニアレジデンスは交通アクセスや周辺環境に恵まれた立地であることが多く、車がなくても生活上の不便を感じにくい利点があります。物件によっては、駅や主要な商業施設までのシャトルバスが運行されており、移動手段のサポートも充実しています。

また、ホテルのようなコンシェルジュサービスやフィットネスジムなどの設備が充実している場合が多く、毎日をより快適かつアクティブに過ごせるでしょう。

さらに、レストランやカフェの利用、24時間対応の医療サポート、さらにはクリーニングや買い物代行など、多岐にわたるサービスが提供されており、安心して快適な生活を送ることが可能です。

ほかにも、「警備スタッフが常駐している」「入退室が管理されている」などの高いセキュリティ対策が期待できる点も、特に一人暮らしの高齢者にとっては大きな魅力です。

高級シニアレジデンスのデメリット

高級シニアレジデンスのデメリット

  • 一般的なシニアレジデンスより費用が高額
  • お身体の状態によっては入居できないことがある

高級シニアレジデンスはその立地や充実したサービスで快適な暮らしを送れる分、入居にかかる費用は高額になりやすい点が最大のデメリットです。

初期費用だけでも1,000万円以上かかるのが一般的で、さらに月々の費用として家賃等を含む数十万~数百万円を要します。

また、ある程度自立した生活を送れる方を対象にしている住まいでは、将来的に認知症を発症したり、常時見守りが必要など、重度の介護が必要になったりしたとき、転居を求められるケースが少なくありません。

終の棲家として高級シニアレジデンスへの入居を考えているなら、どこまで医療・介護のサポートが期待できるのかもチェックしておくようにしましょう。

高級シニアレジデンスは何歳から入れる?

高級シニアレジデンスへ入居できる年齢は、「60歳~65歳以上」が一般的な目安です。

種別が「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」や「シニア向け分譲マンション」に分類されるシニアレジデンスの中には、40代後半~50代でも入居できたり、そもそも年齢制限を設けていなかったりする物件も多数存在します。

ただし、実態として50、60代から入居する人はごく僅かで、居住者の中心は80代となっているようです。

また、ご夫婦での入居を検討している場合、お二人のうちどちらかが対象年齢に達していれば住み始められるケースも珍しくありません。

高級シニアレジデンスの選び方

  1. 買い物に便利
  2. 駅や病院に近い
  3. 公共交通機関が発達している
  4. 静かな場所にある
  5. 災害が少ない地域にある

LIFULL介護が2024年に行った調査によると、高齢期に住み替えを経験した人が住まい選びで特に重視したポイントのうち、上位3つが「立地の利便性」に関するものでした。

高級シニアレジデンスを選ぶ際には、「スーパーや病院が近く、日々の買い物・通院に不便はないか」「将来的に運転免許を返納しても、不自由のない生活ができるか」などを重点的にチェックすると、後悔のない住まい選びができそうです。

また同調査では、実際に住み替えてから「生活の満足度が上がった」と感じている人は、利便性に加えて「静かに暮らしていける住環境があるかどうか」という点も重視していたことがわかっています。

終の棲家として長く住み続けることを前提に、日々暮らしていくうえでストレスになりそうな要因がないかどうかも合わせてチェックするのがよいでしょう。

関連サイト住み替えたがらない高齢者。一方で、住み替えで生活の満足度が上がった人は6割超。

「LIFULL介護」がお届けするウェブメディア | tayorini

シニアレジデンスは、そこに住む人やコミュニティも確認しよう

ある程度自立した生活が送れる、お元気な高齢者を対象とした高級シニアレジデンスの場合、「その物件にはどのような人が住んでいて、どんなコミュニティが形成されているのか」という点も、入居前に確認しておけると安心です。

館内設備やサービスが充実している分、そこで過ごす時間は必然的に長くなり、他の入居者との交流機会も多く生まれます

入居後により快適な生活を送るためには、自分と相性のよい環境を選ぶことも重要です。

住まいやサークル活動を見学したり、実際に生活している方へヒアリングしたりして、そのコミュニティが自身に合っているかどうかを見極めましょう。

お住まいの地域のシニアレジデンスを探すならLIFULL 介護

高級シニアレジデンスは、充実した設備やサービスが魅力の高齢者向け住宅です。

それなりの費用がかかっても老後の生活をより豊かで快適なものにしたいと考えているなら、住み替え先の有力な選択肢として検討してみてはいかがでしょうか。

LIFULL 介護では、高級シニアレジデンスの情報を地域ごとに掲載しています。お電話やLINEによる入居相談もお承りいたしますので、理想の住まい探しの一助として、ぜひお気軽にご活用ください。

【無料】プロのスタッフに入居相談を行う

この記事の制作者

小菅 秀樹

監修者:小菅 秀樹(LIFULL介護 編集長/介護施設入居コンサルタント)

介護施設の入居相談員として首都圏を中心に300ヶ所以上の老人ホームを訪問。1500件以上の入居相談をサポートした経験をもつ。入居相談コールセンターの管理者を経て現職。「メディアの力で高齢期の常識を変える」を掲げ、介護コンテンツの制作、セミナー登壇。YouTubeやX(旧Twitter)で介護の情報発信を行う。

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