居宅介護サービスの内容と費用

介護保険サービスの中の「居宅介護サービス」とは、要介護・要支援状態の方が自宅に住みながら受けるサービスです。
具体的にはヘルパーに自宅へ訪問してもらう訪問サービスや、施設に通う通所サービスなど様々なメニューを組み合わせて利用できるものです。また、有料老人ホームなどの施設に入所すると、その部屋が「自宅」となり、施設で受ける介護保険サービスは、「居宅介護サービス」に含まれることになります。
居宅介護サービスにはさまざまな種類があり、その具体的な内容や、利用限度額について詳しく見ていきましょう。 老人ホーム・介護施設を探す

介護保険サービスの利用限度額

介護保険サービスは、要介護・要支援度に応じて、介護サービスの利用料の限度額が設定されています。
利用者はケアマネジャーと相談の上、通常、限度額の範囲内でサービスを受け、その1割(所得により2割)を自己負担することになります。限度額を超えてサービスを利用した場合には、超えた分は全額(10割)自己負担しなくてはなりません。介護度別の利用限度額は以下になります。

介護保険サービスの利用限度額
要介護度 利用限度額(1か月) 自己負担額(1割負担の場合)
要支援1 50,030円 5,003円
要支援2 104,730円 10,473円
要介護1 166,920円 16,692円
要介護2 196,160円 19,616円
要介護3 269,310円 26,931円
要介護4 308,060円 30,806円
要介護5 360,650円 36,065円

※東京都区部2015年8月時点。金額は目安です。地域により変動します。
※自己負担額は利用者の所得に応じて、1割か2割負担となります。

居宅介護サービスの種類

「居宅介護サービス」は、自宅に訪問してもらう「訪問サービス」、施設に通ってサービスを受ける「通所サービス」、短期間のあいだだけ施設に泊まる「短期入所サービス」と大きく3つに分かれています。また、それ以外に自宅から移り住んで利用するサービスもあります。

自宅に訪問してもらい受けるサービス(訪問サービス)

訪問介護(ホームヘルプサービス)

ヘルパーに自宅へ訪問してもらい、日常生活を手助けしてもらうサービスです。介護度の重い方は、毎日、数回にわたり介護サービスを受けることができます。
サービス内容は、「身体介護」(食事、入浴、排せつなどの介助や着替え、シーツ交換など)と「生活援助」(住まいの掃除、洗濯、食事の準備、調理、買い物など)で負担額が変動します。

訪問介護(ホームヘルプサービス)
要介護度 身体介護 生活援助
要支援1、2 週1回利用 : 1,331円週2回利用 : 2,661円
要介護1〜5 20分未満 : 188円20分〜30分未満 : 279円 20分~45分未満 : 208 円45分以上 : 256円

※東京都区部2015年8月時点。地域により費用は変動します。

訪問入浴介護

要介護度が重い方など、自宅の浴槽で入浴が困難な方に対し、専用車両で浴槽を持ち込み、介助を受けながら入浴できるサービスです。

訪問入浴介護
要介護度 金額
要支援1、2 950円
要介護1〜5 1,406円

※東京都区部2015年8月時点。地域により費用は変動します。

訪問看護

看護師などに訪問してもらい、医師の指示に基づいて、医療処置や医療機器の管理、床ずれの手当や処置を行ってもらうサービスです。身体の不安などの相談もできます。

訪問看護
要介護度 金病院・診療所から訪問 訪問看護ステーションから訪問
20分〜30分 30分〜1時間未満 20分〜30分 30分〜1時間未満
要支援1、2 446円 714円 527円 927円
要介護1〜5

※東京都区部2015年8月時点。地域により費用は変動します。

訪問リハビリテーション

理学療法士などに訪問してもらい、自宅でリハビリが受けられるサービスです。病院に通う必要もないため、移動にかかる体の負担も少なく、時間を有効に使えます。病状にもよりますが、比較的年齢が若い方ほど、リハビリを行うことにより機能回復が見込まれ、自立した生活につながります。

訪問リハビリテーション
要介護度 金額
要支援1、2 1回355円
要介護1〜5

※東京都区部2015年8月時点。地域により費用は変動します。

居宅療養管理指導

医師(内科医や歯科医師など)や薬剤師に訪問してもらい、服薬や歯磨き、栄養摂取についての指導を受けるサービスです。介護を受ける本人だけでなく、家族も同席し療養上の指導を受けることも大切です。

居宅療養管理指導
要介護度 医師・歯科医師(月2回まで) 医療機関の薬剤師(月2回まで) 薬局の薬剤師(月4回まで) 歯科衛生士(月4回まで)
要支援1、2 503円 553円 503円 352円
要介護1〜5

※東京都区部2015年8月時点。地域により費用は変動します。

施設に通って受けるサービス(通所サービス)

通所介護(デイサービス)

施設に通い、食事や入浴の介助、レクリエーションなどを受けるサービスです。自宅から外出し、家族以外の方と接する機会は良い刺激になります。日中、施設で預かってもらえると、介護をする家族の負担軽減にもなりますので、有効に活用しましょう。

通所介護(デイサービス)
要介護度 金額
要支援1 1,647円
要支援2 3,377円
要介護1 715円
要介護2 844円
要介護3 978円
要介護4 1,112円
要介護5 1,246円

※通常規模の施設 7〜9時間未満の利用の場合。
※食費、日常生活費などは別途負担。
※東京都区部2015年8月時点。地域により費用は変動します。

通所リハビリテーション(デイケア)

介護老人保健施設や、病院、診療所などの施設に通い、リハビリを受けるサービスです。食事提供などがない、半日利用のサービスもあります。機能回復訓練を積極的にすることは、自立した生活につながります。要支援の方は、介護予防として機能維持を目的に活用できます。

通所リハビリテーション(デイケア)
要介護度 金額
要支援1 2,011円
要支援2 4,123円
要介護1 805円
要介護2 971円
要介護3 1,134円
要介護4 1,302円
要介護5 1,466円

※通常規模の施設 6〜8時間未満の利用の場合。
※食費、日常生活費などは別途負担。
※東京都区部2015年8月時点。地域により費用は変動します。

リハビリの専門士
理学療法士(PT):病気やケガにより損なわれた、日常生活に必要な基本動作機能(立つ、座る、歩くなど)の維持や回復、障がいの悪化予防のために、運動療法や物理療法(温熱、電気)などを用いて自立した生活が送れるよう支援する専門士
言語聴覚士(ST):病気やケガにより、音声・言語、聴覚、摂食に障がいのある方に、訓練や検査を行う専門士
作業療法士(OT):食事、排泄、移動などの日常生活に必要な機能を、仕事や遊びといった動作を通じて支援する専門士

短い間、施設に入所するサービス(短期入所サービス/ショートステイ)

普段は自宅に住んでいて、一時的に施設に泊まることができるサービスです。介護者の病気や仕事などで介護をすることが困難になった場合、連続して最大30日まで利用できます。注意しなければならないのは、利用希望者が多いにも関わらず利用できる施設やベッド数が少ない地域もあり、予約を取るのも難しい場合がある点です。そのため、一時的に家族が介護をできなくなるときは、早めにケアマネジャーに相談し、必要であれば短期入所の手続きを取りましょう。

短期入所生活介護
特別養護老人ホームや、介護老人保健施設、有料老人ホームなどに短期間入所して、食事、入浴などの介護サービスや機能訓練が受けられる
短期入所療養介護
介護老人保健施設や介護療養型医療施設などに短期間入所して、食事、入浴などの介護サービスや機能訓練、医療的ケアが受けられる
短期間施設に泊まる(短期入所生活介護/ショートステイ)
要介護度 短期入所生活介護 短期入所療養介護
要支援1 598円 685円
要支援2 727円 860円
要介護1 796円 920円
要介護2 870円 970円
要介護3 949円 1,038円
要介護4 1,022円 1,097円
要介護5 1,095円 1,154円

※併設型の施設ユニット型個室の場合。
※食費、日常生活費、滞在費などは別途負担。
※東京都区部2015年8月時点。地域により費用は変動します。

自宅から移り住んで利用するサービス

有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅、ケアハウスなどのうち、「特定施設」と指定を受けた施設では、介護保険の「特定施設入居者生活介護」のサービス(日常生活上の介助、機能訓練、療養上の介助や看護など)を利用できます。施設の介護職員が日常生活の介助、機能訓練などのサービスを行うのが一般的です。施設内ではなく、外部の事業者が介護サービスを提供する「外部サービス利用型」もあります。
「特定施設入居者生活介護」は、入居している施設の居室が自宅とみなされます。

「特定施設」の対象となる施設は以下のとおりです。

  • 介護付き有料老人ホーム(サービス付き高齢者向け住宅で該当するものを含む)
  • 軽費老人ホーム(ケアハウス)
  • 養護老人ホーム
自宅から移り住んで利用する
要介護度 金額
要支援1 195円
要支援2 355円
要介護1 634円
要介護2 650円
要介護3 725円
要介護4 795円
要介護5 869円

※1日あたりの自己負担一般型の場合。
※食費、日常生活費、滞在費などは別途負担。
※東京都区部2015年8月時点。地域により費用は変動します。

介護付き有料老人ホームや特別養護老人ホーム(特養)、グループホーム、サービス付き高齢者向け住宅、その他介護施設や老人ホームなど、高齢者向けの施設・住宅情報を日本全国32,000件以上掲載するLIFULL介護(ライフル介護)。メールや電話でお問い合わせができます(無料)。介護施設選びに役立つマニュアルや介護保険の解説など、介護の必要なご家族を抱えた方を応援する各種情報も満載です。
※HOME’S介護は、2017年4月1日にLIFULL介護に名称変更しました。

比較検討リストに追加しました