老人ホーム紹介センターとは?種類や注意点、評判の良いセンターの選び方
老人ホーム紹介センターは、入居希望者と施設側を引き合わせることを目的とした機関です。施設探しの強い味方になってくれますが、中には利用者本位ではない事業者も存在します。
そこで、実際に老人ホーム紹介センターにて入居相談員をしていた、LIFULL 介護編集長が特徴や注意点、評判の良いセンターの選び方を解説します。
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老人ホーム紹介センターとは?
老人ホーム紹介センターは、「老人ホームを探す人」と「入居者を募集する施設」のマッチングを促進する事業者です。老人ホーム紹介会社とも呼ばれています。
高住連(高齢者住まい事業者団体連合会)の紹介事業者届出公表制度によると、全国339法人が老人ホーム紹介業の登録をしており、東京だけで130法人※が存在。届出は任意のため、未登録事業者を含めると、さらに多くの老人ホーム紹介センターが存在することが考えられます。
数の多さに加えて、老人ホーム紹介業は特別な資格不要で行えるため、利用者本位ではない業者も一定数存在します。利用時は業者の見定めが重要です。
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老人ホーム紹介センターの主な運営元
特徴 | |
---|---|
専業事業者 |
・中立・公正な立場で相談者の希望に沿った介護施設を提案してくれる |
不動産系 |
・近年参入が非常に増えている |
施設運営会社 |
・施設運営会社だけあって介護施設の内情に詳しい |
老人ホーム紹介センターの運営元は大きく3つに分けられ、特徴や長所もそれぞれ異なります。特に近年は、不動産系の会社による老人ホーム紹介業への参入が増えており、勢いを増しています。
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窓口別の老人ホーム紹介センターの特徴
対面系 | ネット系 | |
---|---|---|
対応エリア | 一部地域 | 全国 |
紹介施設数 | ~2,000施設程度 | 3,000施設以上 |
施設知識 | 内情に詳しい | ばらつきはあるが視野が広い |
相談方法 |
電話、面談、訪問面談、 |
電話、ビデオ通話 |
施設見学 | 見学予約、同行も可能 | 見学予約のみ |
顧客対応 | 入居後のアフターフォローをする場合も | 入居まで |
老人ホーム紹介センターには、店舗を設けていて面談できる「対面系」と、検索サイトより電話相談が可能な「ネット系」の2つが存在します。
対面系は施設ごとの知識が深く、施設の見学同行などの懇切丁寧なバックアップを受けられる一方、紹介できる施設が局所的でエリアが限られます。
ネット系の場合は、全国規模のため利用者が多いことから、豊富な情報量や他エリアに対する視野の広さが売りです。パソコンやスマホの操作が必要にはなりますが、窓口の無料サポートなどバックアップ体制が整っているセンターもあります。
明確にどちらが良い悪いということはないので、ご自身のニーズに沿った種類のセンターを選ぶのが良いでしょう。
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老人ホーム紹介センターのメリット
希望条件に沿った施設を探せる
老人ホーム紹介センターには、老人ホームに関する多くの情報が蓄積されています。費用やサービスなどの施設情報はもちろん、入居後の暮らしぶりや評判などの情報も。各センターには入居相談員が配置されており、予算やエリア、対象者の身体状況など、ニーズに沿った施設を提案して貰えます。
関連記事入居相談員から見極める|よい老人ホームの選び方
施設見学を手配してくれる
老人ホーム紹介センターは施設見学の手続きを代行してくれます。日程調整や「一日に3ヶ所見学したい」などの要望も一任できます。
対面系の紹介センターでは、入居相談員が見学同行してくれることも。プロのアドバイスを聞きながら見学できるので、確認事項の漏れもありません。施設側に聞きづらいことも代わりに質問してくれるため、入居後のミスマッチ解消にもつながるでしょう。
バックアップ体制が整っている
老人ホーム紹介センターのスタッフは、多くの老人ホームに足を運び、施設の内情を日々収集しています。介護や医療の資格を持つ入居相談員が在籍するセンターもあり、入居者や家族が抱える悩みや問題に対して適切なサポートが可能。
センターによって異なりますが、必要に応じて以下のようなサポートを受けることができます。
老人ホーム紹介センターのサポート例
- 契約時の書類の準備
- 契約の立ち合い
- 入居後のアフターフォロー(主に対面系) など
金銭的な負担がない
老人ホーム紹介センターは一部を除き、利用料がかかりません。基本的に、老人ホームからの広告料や入居者の紹介料で収益を得るため、利用者はお金が掛からない仕組み。加えて、介護保険や各種制度の情報提供やアドバイスなどもしてくれます。
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老人ホーム紹介センター利用時の注意点
老人ホーム紹介センターの利用時にはいくつかの注意点があります。トラブルや入居後のミスマッチを防ぐためにも、事前に確認しましょう。
相談員の経験値で応対品質が変わる
入居相談員の経験値次第では、意向を正しく汲み取ってもらえずに、希望と合致しない施設を提案されることがあります。そのため、紹介センターに相談するときは「経験が3年以上ある入居相談員」など、希望を伝えるのがおすすめです。
「LIFULL 介護」では高齢者住まいアドバイザーの資格を持つ相談員が懇切丁寧にサポートします。LINEで気軽に入居相談もできるので、ぜひチェックしてください。
情報が偏っていることがある
一般的に、老人ホーム紹介センターは提携している施設のみ紹介するため、運営元によって紹介できる施設数が異なります。特に開設して間もないセンターは、提携している施設数も少ないため情報量の差が顕著です。
紹介件数が少なかったり、希望に合致する紹介先がないと感じたりしたら、他の紹介センターを併用するのがおすすめ。ご自身で調べて気になる施設があれば、見学の手配は可能か確認してみましょう。提携外でも対応してくれる良心的な紹介センターも存在します。
業者選定の比重が重い
老人ホーム紹介業は特別な資格不要でも行えるため、利用者本位ではない業者も一定数存在します。そのため、老人ホーム紹介センター自体の選定が非常に重要。
「あと一部屋しかないので早めに契約を」などと迫ってくる業者は要注意です。もちろん、偶然一室空くというケースもあるためタイミングも重要ですが、ベストな施設を納得して選びたいもの。営業色の強すぎる入居相談員や業者には注意しましょう。
お祝い金などで選定しない
老人ホーム紹介センターの中には自社から成約をしたご家族に向けて、数万円~十数万円の「お祝い金」や「成約特典」を設けているところがあります。しかし大半の場合、数万円単位の受け取りは難しく、数千円から多くて1万円程度のにとどまります。
これには成約規模が影響しており、数万円単位を受け取れるのは「高級老人ホーム」のような大きな成約の場合に限ります。検討層の多い一般的な老人ホームでは到底この金額に到達することもないため、老人ホーム紹介センター選びはお祝い金に惑わされることなく、質で選ぶようにしましょう。
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評判の良い老人ホーム紹介センターを選ぶポイント
- 質問や問い合わせへの対応が早い
- 相談者目線で施設とやりとりしてくれる(相談者を守ってくれる)
- おすすめの施設について根拠のある説明ができる
- サイトやパンフレット以外の情報(内情)に詳しい
- 相談者の考えが間違っていたら指摘してくれる
- 要望に対して、+αの提案をしてくれる
老人ホーム紹介センター選びの大前提は、利用者が自ら調べられる情報以上の価値があるかどうかです。
現在問い合わせている紹介センターがある場合は、上記に当てはまっているかチェックしてみましょう。該当が少ない場合は、他の老人ホーム紹介センターにも問い合わせてみるのがおすすめです。
「LIFULL 介護」での施設選びもおすすめ
「LIFULL 介護」は全国38,000件以上の施設情報を紹介中。希望条件に基づいた施設検索も簡単です。入居まで窓口スタッフのサポートも受けられるので、ぜひ老人ホーム探しに活用してください。
LIFULL 介護がおすすめの理由 |
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・3部門でNo.1を獲得 |
3部門でNo.1を獲得
- 入居したいと思える施設がみつかると思う
- 予算にあった施設がみつかると思う
- 介護施設の詳しい情報がわかると思う
LIFULL 介護は、上記の3部門でNo.1を獲得。実際に介護施設を探した経験があるユーザーの方から、高い評価を獲得しています。
調査概要
実施委託先:日本コンシューマーリサーチ調査期間:2021年9月21日~22日
調査方法:インターネット調査
調査概要:介護施設検索サイトを扱う10社を対象としてブランド名イメージ調査
調査対象:インターネットで介護施設を探したことがある人 333名
窓口スタッフの懇切丁寧な対応
施設探し〜入居まで専門スタッフが懇切丁寧にサポートします。ご相談はお電話に加えてLINEもご用意。ご希望にあわせて選択いただけます。
全国38,00件以上の施設情報を掲載
LIFULL 介護は施設掲載数も業界最大級。全国38,000件以上の施設から、最適な施設をご提案します。
資料請求や施設見学の申し込みが簡単
資料請求や施設見学の手続きも窓口がサポート。煩わしい手続きの手間が省けるので、ご家族の負担も減らせます。
老人ホーム紹介センターを利用してベストな施設選びを
入居希望者と施設側を結びつける老人ホーム紹介センター。事情や不安に寄り添ってくれるセンターを見つけられれば、強い味方になってくれるでしょう。しかし、記事内でも解説したように利用者本位ではない業者が一定数存在するのも事実。本記事を参考に、適切な老人ホーム紹介センターを利用して、ベストな施設選びをしてくださいね。
「LIFULL 介護」では、入居希望者の方にベストな環境を提案できる体制を完備。「施設さがしのやることリスト」や「施設さがし診断」もあるので、何から始めれば良いかわからない方でも安心です。施設利用を検討中の方は、ぜひチェックしてください。
この記事の制作者
監修者:小菅 秀樹(LIFULL介護 編集長/介護施設入居コンサルタント)
介護施設の入居相談員として首都圏を中心に300ヶ所以上の老人ホームを訪問。1500件以上の入居相談をサポートした経験をもつ。入居相談コールセンターの管理者を経て現職。「メディアの力で高齢期の常識を変える」を掲げ、介護コンテンツの制作、セミナー登壇。YouTubeやX(旧Twitter)で介護の情報発信を行う。