JR横浜駅からわずか1駅。保土ケ谷駅にほど近い、見晴らしのよい高台にたたずむ『横浜エデンの園』。運営母体の聖隷福祉事業団は2021年で創立91年。長い歴史を持ち、保健、医療、福祉、介護サービス事業を幅広く手掛け、手厚い介護サービスが評判です。また、ここ『横浜エデンの園』は、その恵まれた医療環境でも注目されている施設でもあります。


ご入居者さま一人ひとりの人生に寄り添い、張り合いのある毎日の提供を目指している『横浜エデンの園』での暮らしについて、園長の小久保ゆきさんにお話を伺いました。


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「我が家の隣が病院」という圧倒的な安心感が好評


──まずは『横浜エデンの園』の特徴から教えてください。

小久保園長:同法人が運営している協力医療機関の聖隷横浜病院と隣接していることが挙げられます。聖隷横浜病院は急性期医療から緩和ケアまで備えた地域の中核病院で、当施設では定期健診のほか、医師による週2回の往診や必要に応じて緩和ケアの医師・看護師の往診を行っています。


「隣が病院だと何かあったときに安心」と、医住近接(※信頼できる医療機関の近くに住むこと)の環境を魅力に感じて入居される方も多いですね。本当にびっくりするくらい近くて(笑)、通用口から約1分で行き来できます。



──それは安心ですね。そんな『横浜エデンの園』の園長になるまで、小久保園長はどのような経歴を積まれてきたのでしょうか?


小久保園長:体育大学の学生だったときにリハビリに興味を持ち、大学卒業後は障がい者のリハビリを学べる国立の専門学校へ進学しました。そこでの病院実習で、高齢者向けのレクリエーションを実施した経験がきっかけで介護業界に興味を持ちました。


たとえばお手玉遊びをすると、普段はほとんど動かない方が自ら手を伸ばしたりなさるんです。楽しみながら行えるリハビリやレクリエーションは、高齢者の方が本来持っている力を引き出すことができる。そうすればご本人もできることが増え、生活が充実する──そう感じ、高齢期を豊かにするお手伝いをしたいと思い、介護の道へ進むことを決めました。


──そんな小久保園長がこの園で取り組んでいる介護は、先端の技術も活用されているとか?


小久保園長:はい。「見守りシステム」を導入しています。これは横浜に限らず『エデンの園』全体で導入を進めている取り組みで、人感センサーや睡眠センサーを活用し、介護サービスを拡充させることを目指しています。


具体的には睡眠の質や活動量の計測データを、睡眠のリズムに合わせた夜間ケアの計画などに活かしています。同時に、活動量記録を有効に活用しスタッフ業務の軽減につなげ、そこで生まれた「余裕」によって、「人」でしかできないサービスをより手厚くしていこうという狙いもあります。



経験、知識を活かせる場を作り、充実した毎日を


──サービスやイベントなどのソフト面ではどのような特徴がありますか?


小久保園長:ご入居者さまお一人おひとりの「強み」を発揮していただける機会をつくっていることでしょうか。たとえば、医師として活躍されていたご入居者さまには、施設内で健康講座を開いていただいたりしたことがありました。また裁縫がお好きなご入居者さまがつくったコースターをスタッフが包装し、セミナーの来場者さまにお配りしたりもしています。


介護を受ける側になり、現役時代の経験や知識を活かす場がなくなるのは寂しいものです。けれど、得意なことを活かして活躍できる場があれば、生活も生き生きしてくると思うのです。そこで当施設ではケアプランの一環として、積極的にこうした取り組みをおこなっています。







──お食事や外出で工夫していることはありますか?


小久保園長:お食事はお身体の状態に合わせて4段階の食事形態に対応して居ります。その方の体調に合わせて臨機応変に対応させていただいています。


こうした細やかな対応は、2:1以上(入居者2人に対し、介護または看護職員が1名以上の体制。3:1の公定基準よりも高い水準)の充実した人員体制であり、定員50名さまのコンパクトな規模だからできることだと思います。


お食事では、不定期で開催するライブキッチンも好評ですね。当施設の料理長は前職が寿司職人でしたので、みなさまの前でお寿司を握ったり、天ぷらを揚げたりするんです。普段は食が細い方でもたくさん召し上がってくださる人気のイベントです。


美味しい「食事」を提供することはもちろん、いつまでもご自分で食べられる様に訪問歯科と園のスタッフが連携して取り組んでいます。






また、外出は通常のお散歩のほか、ご希望があれば個別の付き添い外出もおこないます。たとえば、ご本人、娘さん、スタッフの3人でご入居者さまの母校や思い出の喫茶店をまわり、とても喜んでいただいたこともありますよ。残念ながら、イベントや外出は、今は感染症対策で控えているものも多いですが、タイミングをみてぜひ再開したいと考えています。



ケアも方針も、振り返りも、ご本人やご家族の声を重視する

──こちらは園内でお看取りの希望をされる方も多いそうですが?

小久保園長:はい。ほとんどのご入居者さまが最期までエデンの園でお暮らしになります。お看取りの段階に入ると、ご入居者さま・ご家族の希望をあらためてお聞きし、ケアプランを作成します。

看取り状態で、だんだん食事がとれなくなっていたご入居者さまが「ネギトロを食べたい」とおっしゃったときには、スタッフが急遽ネギトロを買いに行き提供したことがありました。


私たちはお看取りの後は、スタッフ、医師などの関係者で振り返りのカンファレンスを実施するようにしています。ここでスタッフの連携のそれまでのあり方を振り返ります。これは今後、さらに質の高いサービスをご提供するために大事なことだと思っています。


また、新型コロナウイルスの感染拡大前はこのカンファレンスに、可能な限りご家族もご参加いただいていました。ご家族を亡くされた後に思うことなどがあれば、私たちもしっかり受け止めさせていただきたいからです。お気持ちを話していただくことそのものが、ご家族のグリーフケアにもなるのではとの思いもあります。


その甲斐あってか、「最期を『横浜エデンの園』で過ごせてよかった」とのお言葉をいただくことが多く、スタッフの励みにもなっています。


──今回、『横浜エデンの園』に伺って会ったどのスタッフさんも笑顔で挨拶してくださいました。アットホームで明るい雰囲気を感じます。入居を決めた方の中には、園長である小久保園長の柔和な印象をはじめ、このスタッフの雰囲気で入居を決めた方もいらっしゃると伺いました。


小久保園長:見学は専任の担当スタッフがご案内しますが、私もできる限りご挨拶させていただいています。その際に「ここなら安心」と感じてくださったのならありがたいですが、私個人というよりは、スタッフに好感を持っていただけているのだと思います。


施設の雰囲気というのはスタッフの思いや姿勢でつくられていく部分が大きく、実際にご覧いただくのが一番だと思います。ぜひ一度、お気軽に見学にいらしていただけたらうれしいですね。







──最後に、今後取り組んでいきたいことがあれば教えてください。


小久保園長:お一人おひとりのケア方針を検討する会議に、ご本人・ご家族もご参加いただけるようにしたいと考えています。かかわるスタッフ全員がご本人・ご家族から直接ご意向を伺い、これまで以上に満足度の高いケアをご提供していくことが理想です。

ご入居者さまご自身の強みやお好きなことを活かせる機会も、引き続きたくさんつくっていきたいですね。生きる喜びを感じられる日々を過ごしていただくために、スタッフ全員で尽力したいと思います。



(記事中のサービス内容や施設に関する情報は2021年10月時点の情報です)