みなさんは、老人ホームにどんなイメージを持っていますか?

以前なら、介護が必要な高齢者が集団生活を送る施設、というイメージを持つ人がきっと多かったのではないかと思います。しかし最近は、そんなイメージを払拭する老人ホームもずいぶん増えました。

千葉県千葉市にある住宅型有料老人ホーム『グッドタイム リビング 千葉みなと/海岸通』もそのひとつです。運営するオリックス・リビング株式会社は、会社を設立した2005年当初から“今までの老人ホーム”の仕組みでは実現できなかった、新しい高齢者向けの住まいづくりにチャレンジしてきました。

いったいそれはどんな住まいなのでしょうか。取材しました。


まちに高齢者が尊厳を持って暮らせる場所をつくりたかった




「介護専用の施設ではなくて、高齢者の身体状態にあった住環境を街のなかに増やしたい――」オリックス・リビングが介護事業に参入したのは、不動産事業を手がけていた社長のこんな思いがきっかけです。

『グッドタイム リビング 千葉みなと/海岸通』がオープンした2007年頃、老人ホームに自ら進んで入居を決める人はほとんどいなかったといいます。

その頃は、子どもの負担にならないよう仕方なく居住する、といった後ろ向きな理由で家族に連れてこられる方が大半だったそう。そのため、老人ホームでの暮らしに明るい希望を持って入居される方は、とても少なかったそうです。

それだけではありません。当時の老人ホームは、住宅というよりは介護施設としての特性が強かったため、「その人らしく楽しんで生活する」という環境づくりが現在ほど進んでいなかったのだとか。

年をとるにつれて心身が弱まっていくことは、誰もがいつかは経験するとても自然な状態です。けれど高齢期を迎えて介護が必要になったとたん、急に人生の希望や、生きる喜びを味わいにくい環境で暮らさなければならないなんて、考えてみたら不思議な話ですよね。

高齢になっても、一人ひとりが自分らしく尊重されながら暮らせる環境とはどんなものだろう?その問いがグッドタイム リビングブランドの生まれるきっかけとなりました。



一人ひとりの生活リズムにフィットした暮らしを提供する

 老人ホームとは思えない、暮らしの豊かさを味わえる居住空間

【老人ホームとは思えない、暮らしの豊かさを味わえる居住空間】


「ゲスト(入居者)が主役の尊厳のある暮らし」———その実現には、いったいどんな環境が必要でしょうか。

『グッドタイム リビング』では、どんな介護状況になっても安心して暮らし続けられる環境であることが、まずは基本ではないか、と考えたそう。

そこで、『グッドタイム リビング 千葉みなと/海岸通』を運営するにあたっては、ご入居者本人が「住み続けたい」と希望された時に、その意思を施設側が尊重できる環境づくりを進めてきたそうです。

一部の高齢者向けの施設では、介護度が重くなったときに施設を出なければならないところもありますが、こちらでは介護度の重い人の受け入れや、看取りの対応を積極的に行なっています。

また、一人ひとりに合ったケアプランをもとに、スタッフが個別に介護を担当し、できるだけその人自身にフィットした生活リズムで過ごせるような配慮をしています。

そもそもつくりたいのは一般的な老人ホームではなく、あくまでも自分たちが理想とする高齢者向けの住まい。ご入居者が人生の“グッドタイム”を実感できる住環境の追求なのですね。

 
 

自宅ではできないことを叶える場所

 見た目は立派な分譲マンション。老人ホームには見えません

【見た目は立派な分譲マンション。老人ホームには見えません】


住居のデザインやロケーション選びにも、『グッドタイム リビング』の理想がぎゅっと詰まっています。建物の外観は、まるで高級分譲マンションのよう。いわゆる老人ホームの施設っぽさがまったく感じられません。

内部はもちろんバリアフリー、居室もゆったりと快適な空間です。共有スペースには、バーカウンターやリラクゼーションサロン、ビューティサロンにフィットネススタジオなど、暮らしの質を上げてくれるような設備がずらりと揃っています。

また、『グッドタイム リビング 千葉みなと/海岸通』の周辺環境も見逃せません。施設の一歩外を出れば、近隣に千葉港を臨む緑ゆたかな千葉ポートパークや千葉県立美術館など、散策を楽しめるスポットがたくさんあります。

これだけ聞けば、なんだか「自宅にいるよりも快適な暮らしができそう」と期待できそうですよね。実際、こんな素敵な空間で暮らせるのなら、年をとるのも決して悪くはないな、と私は思いました。

こういった環境整備は、実は本人だけではなく、家族にとってもいいことかもしれません。一般的な介護施設へ面会に行く気持ちと、それを感じさせない立派なマンションへ遊びに行くのとでは、家族の気持ちもずいぶん違うはず。身近な人たちが体験する感覚の差は、年をとることへのネガティブなイメージを変える上でも大切なことだと感じています。

 共有スペースにはバーカウンターがあり、有料でお酒が飲めます

【共有スペースにはバーカウンターがあり、有料でお酒が飲めます】


さらに『グッドタイム リビング』では、「グッドタイムクラブ」と呼ばれる、娯楽アクティビティプログラムを運営しています。このプログラムでは、健康や文化などをテーマとした、幅広いジャンルの講座が日々用意されており、プロの講師から本格的な手ほどきを受けることもできます。

安心して日常生活を送るだけにとどまらず、自宅で生活していたら出会うことのなかった仲間や楽しみを、プラスアルファでたくさん見つけことができる———それが『グッドタイム リビング 千葉みなと/海岸通』が理想とする、高齢者向けの住環境なのですね!

ゆくゆくは、スタッフがゲストとコミュニケーションできる時間を増やし、「諦めていたけど本当はやってみたい夢」を叶えるプランを一人ひとりに立てられるようにしていきたいのだとか。これが実現できたら、本当にすごいことだと思います。


グッドタイム リビングの取材を終えて

「生き生きした老後の暮らし」を提案する老人ホームは増えていますが、オリックス・リビングがすでに10年前からこのテーマに取り組んでいた事実を知って驚きました。

介護施設における新しいライフスタイルは、自然と生まれるものではなく、より良い生活環境を創造し入居者へ提案するからこそ、広まっていくものなのだと感じました。

老人ホームに限らず、もっと高齢期の人生を楽しめるような環境が街中に増えていけばいいなと思います。そんな環境が当たり前になった時代には、きっと「老人ホーム」という言葉がなくなっているかもしれないですね。