UKEblog(No.031):NO CINEMA NO LIFE
「1本の映画との出会いが、その人の人生の大きな生きる励みになることもある。」
昨年になりますが、宝塚市文化芸術センターで「宝塚に映画館があった頃」という企画展示会で飾られていた言葉のひとつです。なんて素敵な言葉でしょう。
宝塚にはかつて、5つもの映画館がありました。1924年に現在の花のみちセルカ付近に「宝塚ルナパーク映画劇場」が初めて誕生して以来、宝塚南口、逆瀬川駅付近にも映画館が建ち並んでいました。また1951年には「宝塚映画製作所」が設立され、寅さんなど多くの有名映画が製作(映画製作は阪神・淡路大震災があった1995年まで続き、劇場映画176作、テレビ映画3,200作を残した)され、まさに「映画のまち宝塚」としての隆盛を極めていました。
しかし、テレビなどのメディアや娯楽の発展とともに1972年に全ての映画館がなくなってしまい、宝塚には映画館が存在していませんでした。その後、映画館を求める市民の声を受けて震災復興の再開発事業として1999年に「シネ・ピピア」(阪急売布神社駅前の「ピピアめふ」という宝塚市の商業・公益施設の5階にあります)という公設民営の映画館が誕生しました。
現在、宝塚で唯一の映画館ではありますが、ミニシアターが2つあり、とてもいい映画を上映してくれますので、私も定期的に足を運んで楽しんでいます。(最近は日本映画が好きですがジャンル問わず面白そうな、時にはシリアスな作品も観ます。1日2本見ることが多いです笑)
先日、「帰ってきた あぶない刑事」(1986年ドラマ放映以降、昭和・平成・令和を跨いで数々の伝説を生んだ、横浜を舞台とした舘ひろしと柴田恭兵主演の刑事ドラマ)を観てきました。(西宮ガーデンズの映画館ですが苦笑)とにかくユージ(柴田恭兵)とタカ(舘ひろし)が渋くて格好良く、ダンディとセクシーは健在でした。シリアスな内容なのにコミカルに仕立てあげられていて、かつ洒落っ気たっぷりでアクションあり笑いあり涙ありの作品でした。
「人生の黄金期は老後にあるんだよ!」ユージのこんな言葉が印象的でした。
映画は様々な感情を与えてくれます。やはり映画っていいですね。