UKEblog(No.010): そうぞう力
先日、宝塚エデンの園研修委員会(各部署のメンバーで構成され組織全体に関わる事について活動しており、他にも様々な委員会があります)が主催する研修の一環で「園長講演」なる園長が全職員を対象に話をする研修をおこないました。「講演」なんておこがましいですが、職員に生の声で直接思いを伝えられる機会であり、ありがたくお話させていただきました。
2023年度の宝塚エデンの園の目標を通じて、何を大切にして何を頑張っていきたいかを中心にお話しましたが、参加してくれた職員は拙い私の話を真剣に聞いてくれました。感謝!感激です。
さて、研修の一コマで、「そうぞう力」をもっともっと高めて行こう!という話をしました。「想像力」と「創造力」の両方です。
相手のことを心に思い描いて一歩先のことを想像する力を高めれば気遣いができる人になれます。また、与えられた指示通りに動くだけでなく自分で問題意識をもって試行錯誤する創造力を高めればご入居者に、エデンの園に、新たな価値を生んでくれます。
想像力について、ノーベル文学賞を受賞した故大江健三郎さん(実は高校の母校が私と同じなんです)は、「想像力とは対象への能動的な意識である」と解いています。「目に留まってそのものに意識を向ける時、すでに想像力が関与している。どんなものか知ろうとしたり、認識しようとしている時も想像力が働いていて、どんな風に認識するかを想像力が担っている。子供たちは、決して目に留まったものを見過ごしません。意識を向け、想像力を働かせている。かたや大人はどうでしょうか?大人の常識が物事の本質を探る目を曇らせているように思えてなりません。「自分の頭で考える」ことの楽しさ、大切さを子供は教えてくれている。」と。
創造力について、エデンの園事業部の事業部長は、浜名湖エデンの園50周年記念式典での挨拶で「エデンの園が100周年に向かって行くには、変わらないもの、変わらなければならないものがある。聖隷創始者長谷川保がその創造力によってエデンの園を生んだ。私達は変わる事なくこれからも創造力を働かせていかなければならない」と話しました。
これからも意識して「そうぞう力」を高めていきたいと思います!