持ち家居住者よりも賃貸居住者の方が老後不安が強い? 50代以上の老後資金の不安とその対策とは

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全国展開する不動産事業の株式会社And Doホールディングスが、50歳以上の全国950人を対象に「第2回老後の住まいとお金に関する調査」を実施しました。この調査は、高齢者の生活における不安や住居・資金対策についての意識を探ることを目的としています。その結果から見えてくるのは、50代以上の人々が抱えるリアルな老後の不安とその対策についてです。

賃貸に居住している人は、持ち家居住の人よりも老後への不安が大きい結果に

調査結果から、持ち家に居住する人の78.2%、賃貸に居住する人の85.1%が老後に不安を感じていることが明らかになりました。特に賃貸層の方が「不安を感じる」と回答した人が多く、主な不安要素として「自身の健康面」「老後の生活資金」「介護の心配」が挙げられました。

また、賃貸層では47.7%の方が「老後に生活する場所・地域」についても不安を感じていました。

Q.あなたの老後について、どのようなことに不安を感じますか?

老後資金の準備状況に、理想と現実の大きなギャップ

持ち家層、賃貸層ともに「一人あたりの老後資金」の理想と現実にギャップがあることが調査から明らかになりました。それぞれに老後資金の理想額を聞いたところ、持ち家層の思う「必要な一人あたりの老後資金」は1,000万円~2,000万円未満が最多で、賃貸層は1円~1,000万円未満が最多でした。しかし、「現在、準備できている一人あたりの老後資金」については、持ち家層、賃貸層ともに1,000万円未満が最多で、「老後資金は準備していない」という回答も多く見られました。

Q.あなた自身(お一人あたり)の「老後資金(金融資産)」は、いくらくらいあれば大丈夫だと思いますか?

持ち家に対する老後の不安と対策の認知度

持ち家に対する老後の具体的な不安としては「建物の老朽化」(48.1%)、「修繕・リフォームの心配」(34.6%)、「固定資産税・維持管理費の支払い」(25.0%)が上位に挙げられました。

Q.あなたの「今のお住まい・自宅」について、老後に不安を感じることはありますか?

また、持ち家層と賃貸層それぞれに、知っている老後資金作りの方法について聞いてみました。

近年、自宅を売却後に賃貸で住み続ける「リースバック」や自宅を担保に老後資金を借り入れる「リバースモーゲージ」など、自宅を活用した老後資金対策が注目されています。持ち家層での「リースバック」と「リバースモーゲージ」の認知度はそれぞれ23.2%と20.0%で、老後資金の対策としてこれらの制度を知っている人はまだ2割程度という結果となりました。

Q.「老後資金の対策(老後資金づくり)」として、ご存じのものを教えてください

以上の調査結果から、老後の生活に対する不安や資金対策についての意識が高まっている一方で、具体的な対策についての認知度はまだ低いという現状が浮き彫りになりました。これからの高齢化社会において、老後の生活設計についての情報提供や対策の普及が求められています。

LIFULL 介護編集長 小菅のコメント

老後の三大不安といえば「健康、孤独、お金」です。数年前、「老後資金2,000万円問題」が世間を賑わせましたが、昨今の物価高や社会保障費負担増の影響などもあり、お金は最大の関心事といえそうです。

貯蓄や資産運用が老後の資金準備の代表的な方法ですが、自宅を担保にする「リースバック」や「リバースモーゲージ」はあまり知られていません。利用時の注意点としては、自宅の所有権や資産状況に大きく影響するため、仕組みを正しく理解することです。

リースバックは自宅を売却し、そのまま賃借人として住み続けることになりますが、契約条件や将来の家賃負担、家を売却した後の税金の影響などを十分に考慮する必要があります。リバースモーゲージは、住宅ローンの反対の概念であり、自宅を担保に定期的な収入を得ることができます。ただし、ローンの残債が不動産価値を超えた場合のリスクや、相続に与える影響などを把握しておくことが大切です。

これらを検討する際は、専門家のアドバイスを求め、資産計画や税金、相続など、多角的な視点で慎重に検討することをお勧めします。リースバックに関しては国土交通省で、トラブルを回避するためのガイドブックが発行されているので、利用を検討する際に目を通しておくと良いでしょう。

国土交通省 住宅のリースバックに関するガイドブック

情報出典元

株式会社And Doホールディングス ハウスドゥが「第2回老後の住まいとお金に関する調査」を実施

編集長プロフィール
小菅秀樹
小菅秀樹 LIFULL 介護編集長。老人ホーム、介護施設の入居相談員や入居相談コールセンターの管理者を経て現職に就任。「メディアの力で高齢期の常識を変える」をモットーに、さまざまなアプローチで介護関連の情報を発信しています。
関連サイト

【高齢期の資産活用】リースバック|売却した自宅に住み続ける

業界最大級の老人ホーム検索サイト | LIFULL介護

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関連サイト

【高齢者の不動産活用】リバースモーゲージで家を担保にお金を借りる

業界最大級の老人ホーム検索サイト | LIFULL介護

2024/04/08

リースバックとは?メリットやトラブル事例・注意点を徹底解説

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