レビー小体型認知症の原因は?注意すべき症状や発症しやすい人の特徴⑧

レビー小体型認知症の治療方法
レビー小体型認知症の治療法には、薬物療法、リハビリ、手術などがあります。
症状が非常に重い場合などは手術を検討することになりますが、その前に実践していくのが主に薬物療法とリハビリです。これについて解説します。
薬物療法
レビー小体型認知症を根本的に治療する方法はまだ見つかっていないことから、病気の進行を食い止めたり、症状を緩和したりする目的で薬物療法が行われます。
使用される薬は、患者さんの症状に合わせたものです。
薬物療法で注意しなければならないのが、レビー小体型認知症の患者さんは向精神薬に対して反応が過敏になることがあります。そのため、少量ずつ、時間をかけて適切な量を見極めていくことになります。
向精神薬とは、うつ病や統合失調症、神経症、不眠症をなどの治療に使われる薬ですが、副作用でパーキンソン症状が強く表れてしまうことがあります。
レビー小体型認知症はパーキンソン症状を抱える病気であるため、特に注意していかなければなりません。
また、反対に抗パーキンソン病薬は精神症状の悪化を招くことがあるため、薬剤の調整は難しいといえるでしょう。
場合によってはアルツハイマー型認知症の治療薬が使われることもあります。
こういった難しさもあるため、レビー小体型認知症の治療が得意な医療機関に相談することが重要です。
リハビリ
リハビリを行うことで筋力・体力を維持したり、脳の活性化が期待できたりします。
たとえば、通所施設や医療施設で実施される作業療法は効果的です。専門家はそれぞれの患者さんの状態に合わせて適切なプログラムを作成し、取り組んでいきます。
また、認知症の症状が出ても昔の記憶は鮮明に残っていることが多いため、過去の体験や楽しかった思い出を会話の中で引き出す回想法は、代表的なリハビリの一つです。
リハビリ施設では、語学療法やアロマセラピーが行われることもあります。
なお、運動する際と同様にリハビリ時も転倒に注意が必要です。