誤嚥・窒息の対応【スマイルT麻生】
年末年始には、餅や、餅を含む食品を召し上がる機会が多くなります。
その際に、高齢者は誤嚥や窒息に注意が必要です。
高齢者の誤嚥・窒息事故は1月に集中し、年間の半数を占めるそうです。
【誤嚥による窒息を起こしやすい要因】
飲みこむ力の低下や唾液量の減少があげられます。
また、食べることに集中しない、正しい姿勢で食べていないといったこともリスクになります。
【窒息が起きているときのサインを見逃さない】
苦しそうにしている、せき込んでいる、チョークサインをしている
「チョークサイン」とは、チアノーゼ(血中の酸素不足で、顔・唇・手足が青黒くなっている)が出ているなどのサインです。
高齢者はチョークサインをせず黙っていることもあります。
気道が閉塞して3分ほどで意識がなくなります。
誤嚥した人に呼び掛けても反応がない場合には、119番通報をします。
誤嚥した人が咳き込んでいたら、気道は閉塞していないので、咳をし続けてもらいます。
【気道が完全に閉塞した場合の対処法】
1.背部叩打法(写真)
頭を胸より低く保ち、肩甲骨の間を手のひら(手首に近いところ)で叩きます。
2.ハイムリック法(腹部突き上げ法)
後ろに回り、背部からおへそより上、みぞおちより下の位置に握りこぶしを作り、一気に上方に引き上げます。(肺の中の空気を利用して詰まったものを吐き出させます)
子供にはハイムリック法は行いません。また詰まっているものが見えないときに指を入れたりすると、喉の奥に押し込んでしまうため注意が必要です。
最後に、誤嚥を起こさないために、飲み込む力を維持するトレーニングを行う、食事前に水分をとって飲み込みやすくする、食べやすい形態の工夫をするなども必要です。
日頃から、いざというときの対処法や観察の大切さを覚えておいてください。
スマイルT麻生は、介護計画に基づいた定期巡回、24時間の相談対応、必要に応じた随時訪問の3つのサービスで安心をお届けします。
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