【第39回 ご当地メニュー】古都・京都の味わい「衣笠丼」と旬の彩り

こんにちは。今回のご当地メニューは、優雅な歴史の香る京都からお届けします。

第39回は、京都らしい優しさと奥深さを感じる一膳。
主役は「衣笠丼」。お出汁の香りがふわりと広がる、心までほっとする味わいです。

◆ 衣笠丼（きぬがさどん）
京都で長年愛されている丼メニュー。油揚げと青ねぎを、甘辛いお出汁で煮て卵でとじた、シンプルながら味わい深い一品です。お揚げにしみ込んだ出汁がじゅわっと広がり、ご飯が止まりません。名前の由来は、伏見区の衣笠山からとも言われています。

◆ お吸い物（豆腐・みつば）
衣笠丼のやさしい味わいに寄り添うように、上品なお吸い物を添えました。豆腐とみつばの香りが清涼感を添えて、食卓に静かな余白を生み出します。

◆ にしんなす
京都らしい一品といえばこちら。やわらかく煮込んだ賀茂なすと、甘辛く炊いた身欠きにしんの組み合わせは絶品。噛むごとに旨味が広がる、伝統の味です。

◆ 京漬物
ごはんのお供に欠かせない京漬物。今回は、しば漬けやすぐきなど、京都ならではの風味を楽しんでいただきます。季節の彩りも加わり、目でも舌でも楽しめる逸品。

◆ 抹茶プリン
締めくくりには、ほんのりとした苦味が心地よい抹茶プリンを。なめらかな口当たりと濃厚な抹茶の香りが、食後の余韻を優雅に彩ります。

◆ 編集後記
京都の味は、どれも素材を活かしたやさしいものばかり。華やかではないけれど、じんわりと沁みる“日常の贅沢”がここにあります。

次回もまた、新たな土地の魅力をお届けします。お楽しみに！