ハウス長インタビュー「親をサポートするような気持ちで」(4)
(「3」からの続き)
――抱負や、これからやってみたいことはありますか。
安東 私自身、からだを動かすのが好きなので、フレイル予防と言いながら、筋トレ体操など自分も楽しんでいます。交流ツールを増やして、UR団地の皆さんにも、あそこでおもしろいことやっているぞ、と言われるように、地域にアピールというか、コミュニティに入らせてもらうようなことをさらにやっていきたいですね。オリンピックで話題になっただれでも楽しめるスポーツ「ボッチャ」も今後スタート予定です。
――ハウス長として大切にしていることはなんですか。
安東 私たちスタッフがいてよかったなと思ってもらえるハウスにしていきたいです。家にいて相談できる息子、娘がいるという関係づくりです。すべての居住者に届くようにしたいです。安否確認、生活相談で、どれだけサポートできるかですが、居住者の皆さんが自分たちの親だと思って取り組んでいきたい。100%ではないけれど、家だと思ってもらえるようにしていきたいですね。
――最後に高島平の魅力について、あらためてお願いします。
安東 高島平は団地が出来て50年経ちますが、URが丁寧に改修し、賃貸・分譲合わせて大きな街を作り維持してきました。地域には小学校、中学校、高校があり、老若男女暮らしています。都立赤塚公園の散歩コースも充実しており、緑豊かな環境です。50年のコミュニティがあり、ゆいま~る高島平もそこに参加しながらの暮らしがあります。
高齢化が進んでいますが、周辺に介護サービスがたくさんあって選ぶことができるし、病院も大きい総合病院2カ所のほか数多くあります。
高島平は介護認定が進んでいない地域だそうです。それは、50年という長いコミュニティの中で、無償で世話を焼いてくれる人が多くいるから。私たちは事業者ですが、受け入れてもらえる懐があるのが団地コミュニティのいいところかなと思っています。「自由」「自立」「プライベート確保」しつつ安心のある暮らしをどうぞ。
(2022/6/17まとめ)