ハウス長インタビュー「親をサポートするような気持ちで」(2)
(「1」からの続き)
――具体的なサポートの内容を教えてください。
安東 毎日の安否確認と生活相談があります。安否確認は、セコムの見守りホンを利用しています。端末をお一人ずつお渡しし、毎日決まった時間に鳴りますので、ボタンを押していただくだけです。押していないとフロントに連絡が来るようになっていますので、お電話をして安否を確認し、出られない場合は、お部屋に伺います。緊急対応も予想されますので、体温計、血圧計、救急箱、携帯電話持参で、いざというときは緊急搬送します。うっかり外出していない、という場合は、戻られたらご連絡ください、というメモを残していきます。
夜間の場合は、セコムに通報が入り、セコムからスタッフに通報が入ります。必要ならば最寄りのスタッフが駆けつけます。また、夜間に水漏れした、という場合でもセコム通報OKです。セコム成増支社からバイクで駆けつけるので、15分以内で来てくれます。
生活相談としては、ここ2カ月の例として、スマホ・タブレット操作のサポート、受診する前日の連絡、引っ越し業者のサポート、電気ガス水道等手続きの代行、ショートステイの見送り、冷蔵庫・キッチンの片付けサポート、粗大ごみ出しサポートなどでした。
新型コロナワクチン接種の1回目、2回目の時は、個人ではなかなか予約が取りづらかったので、フロントが代行して予約をとり、好評でした。
――生活相談以外にサポートはあるのでしょうか。
安東 料金はかかりますが、「ほっとサポート」があります。通院の同行、買い物代行など、突発的でフロントから離れたところに出かける場合のサポートです。介護職員初任者研修済みのスタッフが行い、30分912円かかります。比較すると、たとえば介護保険では通院に同行して病院にまで行くまでは保険適用となりますが、その先終わるまで付き添って待つということになると、保険適用外となり、時給2500円とか3000円かかってしまいます。急に具合が悪くなったので同行してほしい、車いすに乗って病院まで行きたいなど、想定外の困りごとにうまく使ってほしいと思います。
(「3」につづく)