高齢者向け優良賃貸住宅とは? 第2回
「高優賃」なら入居者ご自身もご家族も笑顔に。「ご高齢の親御さんと離れて暮らすお子様世代の方からのお問い合わせも多いです」と小梨さん。高齢の親御さんの生活への不安はもちろん、ご両親に子育てをサポートしてほしいという子世代の要望なども、高優賃を選ぶ理由だそうです。“住宅事情などから同居できないけど、そばにいてほしい”。そういう思いから、高優賃を親御さんに勧める方も多いそうです。
では、高優賃で暮らすメリットは何かというと、やはり家賃補助が受けられることが最大のポイントです。大阪府の場合、その額は最大19,000円! 入居者世帯の月額所得に応じて家賃が減額されるので、家賃支出を大幅に削減できる点に魅かれて、「高優賃」を選ばれる方も少なくありません。契約の際に必要なのは退去時に返還される敷金3ヶ月分のみで、礼金や仲介手数料が不要という初期費用の負担が少ない点も魅力です。また、大阪府外からの転居が可能であったり、必要書類は基本的に住民票と収入証明書だけだったりという点も見逃せません。
住宅が建つ立地は、高優賃制度規定でスーパーや医療機関、駅などが徒歩圏内にあるように決められています。年をとるにつれて長い距離を歩くことは億劫になるもの。だからこそ、暮らしに欠かせない施設が身近にあるのは、高齢者の方にはうれしい限りです。
家賃補助もあって、立地も良いとなると、気になるのがやっぱり家賃。「周辺相場よりも高いのでは?」と思ってしまいがちですが、物件を管理する不動産業者には高優賃制度規定で3年に一度の市場調査が義務付けられています。その結果をもとにして、周辺とのかい離がないように家賃が設定されているので、心配は不要です。続く