パーキンソン病に効果的なリハビリ内容 ～座位バランスの練習～

こんにちは！

理学療法士の片岡です。
本日は座位が不安定な方に対して、安定して座位を保つためのリハビリ内容をご紹介します。
ご紹介する方は、数カ月前までは端座位保持が10秒ほどで、車椅子に座っていても身体が左右に傾き、保持が難しい状態でした。お食事中も身体が傾き、食べるのに苦労していました。
リハビリにて座位バランス練習を毎日実施したことで、最近では端座位保持が10分程できるようになり、車椅子でも傾きが少なくなってこられました。
現在は食事をご自身の手を使い食べる事を目標に介入しています。

写真の運動は、食事動作を想定し、上肢を使いながらのバランス練習を行なっています。

目的物まで腕を伸ばすことで、無意識的に顔や骨盤、背筋が起き上がり、腹筋や背筋、お尻の筋肉が働き、姿勢が整いやすくなります。
徒手的に行うよりもご自身で動かす方が筋収縮も得られやすいため、より効果的なリハビリとなります。

その他にも、腕を動かすことで前後左右の体重移動が促され、姿勢保持のための立ち直り反応が出るようになります。
座位が安定しない人は体幹の立ち直り（姿勢が崩れないようにまっすぐに保つ能力や傾きを修正する能力）が出ない方がほとんどです。
腕を伸ばすことで体幹がしっかりと伸びて、立ち直り反応を促すことができます。

このように、スーパーコート宇治大久保では様々な物品を使いながら、入居者様のニーズに合ったリハビリを行なっております。