サービス実施事例のご紹介 緊急時対応(誤飲窒息のレスキュー)
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ディーフェスタ溝の口にてサービスをご提供した事例をご紹介いたします。
当住宅では、
「生活支援サービス(基本サービス)」の中に「緊急時対応」をご用意しております。
https://www.tnbls.co.jp/sakoujyu/mizonokuchi/service.html
ご入居者に緊急事態が発生したときは、応急手当など応急安全確保、ご家族や関係機関への連絡・通報などを実施します。
急なけがや病気の場合は必要に応じて救急車の手配とオプションサービスによる救急車への同乗も行います。
ある日、ご入居者が食堂でお食事を召し上がっているときに急に1点を見つめたまま動かなくなり、話しかけても返事ができなくなりました。
近くにいた人が異変に気付き、ただちにスタッフに通報。
連絡を受けた責任者が事務所から駆け付け状態を確認。
食事を喉に詰まらせたものと判断し、ただちに119番通報するとともに、背部叩打法(※)を実施しました。
次第に意識も遠くなり、全身が脱力し、ダメかと思われた瞬間、口から直径1.5センチほどのご飯の塊が飛び出しました。
すぐに肩を叩きながら「目を開けて」、「息をして」と大声で呼びかけたところ、目をあけて、大きく深呼吸をされ、すぐに会話ができるようになりました。
到着した救急隊は状態を確認し、搬送不要と判断。
スタッフが主治医に連絡をし診察を受けましたが特に異常は見られず、後に誤嚥性肺炎などの合併症もありませんでした。
この事例では喉にご飯を詰まらせても、もがいたり、苦しむなどのそぶりがみられなかったこと、1.5センチほどのよく噛んだご飯の塊が軌道閉塞を来したことに驚きが広がりました。
(参考文献)
厚生労働省 e‐ヘルスネット 「食品による窒息事故」
堀口 逸子 東京理科大学 薬学部 医療薬学教育支援センター 教授
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-10-001.html
当住宅には応急手当指導員や救命講習等の受講者が在籍しており、定期的な講習により緊急時対応に備えています。
今後も緊急時対応サービスが円滑に遂行できるよう努めてまいりたいと思います。
※背部叩打法:背中を強く叩き、気道異物を除去する方法です