土用の丑の日 国産うなぎ1尾使用の豪華うな重御前
7月21日、この夏初めての土用の丑の日、当館では昼食にウナ重を賞味しました。
コロナ禍の中に蒸し暑い毎日。気分は滅入るし気力も減退気味。こんな鬱陶しいときでも私たちは楽しく元気に生活したいもの。それにはまず美味しいものでも食べて体力の充実を図るのが一番。ということで当館では、この夏初めての土用丑の日に「うなぎ」料理を提供させていただきました。用意してくれましたのはもちろん我らが厨房業者 ”LEOC”。国産ウナギの仕入れから調理まで、朝食が終わるとすぐ昼食の時間まで休みなく準備してくださいました。
コロナ禍の中でも安心してウナギを食べていただくため会場はもちろんソーシャルディスタンス。コロナ対策も忘れていません。皆さん楽しみにされていただけあって、レストランは開店と同時にいっぱいになりました。「お待たせしています。」「すぐにお持ちしますのでもう少しお待ちください。」配膳のスタッフの声がにぎやかに響きます。てんてこまいでしたが、こんなに大盛況な様子を見ると少しも苦にはなりません。
「石麻呂に吾れもの申す夏痩せに よしといふものぞむなぎ(ウナギ)とり召せ」 大友家持 7~8世紀に詠まれた万葉集の1首です。夏痩せにはむなぎ(ウナギ)を食べるのが一番と、石麻呂という人に勧めている歌です。昔から体調を崩しやすい夏にはウナギを食べてたっぷり栄養を摂ろうという考えがあったんですね。
できたてのうな重はホクホクのあっつ熱。今日のウナギは鹿児島産のウナギです。 ウナギを1匹丸々使ったうな重に酢の物、吸い物にデザート。肉厚でジューシーなウナギのこのメニューなら栄養がたっぷり摂れそうです。 (写真の吸い物椀は出汁を入れる前のものです。実際は出汁のしっかり効いた吸い物で提供しています。)日頃食欲のないという人も今日はほぼ全員が完食されていました。
「昨日スーパーで見たらうなぎ1匹3千円近くしてたよ。」「そう同じ鹿児島産で今日の値段は安いねー」など楽しそうに話しておられました。この夏もまた健康に乗り切れそうですね。