生活の質とは?

介護を提供する上では2つの視点からアプローチする必要があります。ADLへのアプローチとQOLに対するアプローチです。ADL（日常生活動作）へのアプローチとしては排泄介助、食事介助、移動移乗、入浴介助等が主な内容です。これらは本人の出来ない事に対し援助する言わば目に映る内容です。目に映るから何をすれば良いかが比較的分かりやすく提供しやすいのです。しかしQOL（生活の質）に対するアプローチは少し違います。生活の質といっても個人差があるからです。例えば皆で一緒になってレクレーション的な事をやりましょうと言っても、そのような事が好きではなく静かに暮らしたいと思う方もいるからです。その方の生活歴、性格は人により皆違うから個人によって差があるのです。生活の質を高めるとは目に映らない介護が必要なのです。よって介護者は何が本人にとって必要なのか？を考えなければなりません。何をすれば充実した日々を送れるか？本当の介護サービスとはADL、QOLどちらの視点からも捉えた案外、難しいものなのです。なごみではそのような介護を提供していける様、日々、試行錯誤しています。