老人ホームはどこも同じ?見学の重要性とは

老後をどう暮らしますか?

最近の若いタレントさんはみんな同じに見える…というノスゲ。しかし老人ホームはというと…。

急いでいても複数の老人ホームを見学した方がいい理由

コミヤ
コミヤ

今回のウエムラさんのように、お急ぎの場合に介護施設の見学に行かない、行ったとしても1箇所のみの見学に止まる方は非常に多いですよね。

ノスゲ
ノスゲ

はい。しかし、それがリスクの高いことだとはあまり知られていません。老人ホームは入居者の方が長く住む「住まい」です。食事やケアが提供されるので、当然、入居先がその方の生活を形作ります。例えば施設の環境に馴染めず、それがお体の状態に影響することも。場合によっては転居の必要に迫られることもあるので、できれば最低3箇所は見学して検討していただきたいですね。

コミヤ
コミヤ

例えば病院からの退院期日に迫られて、焦って決めたけれど合わず、転居を考えて私たちのところにご相談に来られる方もいらっしゃいますよね。通常の住まい選びと同じように、複数の施設に訪問することをおすすめしています。

時間がない場合、積極的に利用してほしい民間企業の老人ホーム紹介

ノスゲ
ノスゲ

時間がない場合は私たちのような老人ホームの入居相談スタッフを頼っていただきたいですね。民間の老人ホーム紹介会社など、入居相談スタッフに相談するとこんなメリットがあります。

  • (1)施設に一箇所ずつ電話して空室や入居可否の確認をとる手間を省ける
  • (2)「見学に行ってはじめて、実は条件面で入居できなかったことがわかる」というケースを防げる
  • (3)種別や価格など、膨大な老人ホーム、料金プランの中から希望条件に合うものだけ厳選して提案してもらえる

特に老人ホームに対する知識がないと、見学前の条件確認が不十分になり(2)のケースは起きやすいものです。無駄なく最適な老人ホームを探すために、ぜひ入居相談スタッフにご連絡いただきたいですね。

施設長によって変わる、老人ホームの特色や雰囲気

コミヤ
コミヤ

今回ウエムラさんにご紹介をした2つのホームは全然違いましたね。やはり施設長によって大きく施設の色は変わるものですか?

ノスゲ
ノスゲ

はい。同じ運営事業者でも、施設長が違えばその施設の雰囲気も変わるほどです。
老人ホームを選ぶとき、施設長に会って話を聞くことが実はとても大事なんですよ。施設長は老人ホームの運営責任者で、スタッフの管理やサービスの質を保つ役割を担っています。
見学する時に、ぜひ施設長に会って、どのような方針で施設運営を行っているか、スタッフへのコミュニケーションや教育をどのように行っているのかを聞いてみていただきたいですね。

こんな質問をおすすめしています。

  • 施設長になってどのくらい経ちますか?以前はどんなことをされていましたか。
  • 近隣の老人ホームと比べて、こちらのホームの強みはなんでしょうか。
  • スタッフの定着率や離職率について教えてください。(%で回答できない場合は「昨年採用した人数と退職した人数を教えてください」という聞き方もアリです。退職者の方が多ければ課題ありだと思います)
  • 定着率を高めるため、どのような工夫をしていますか。
  • 過去に起きたクレーム事例と、その対応方法を教えてください。
コミヤ
コミヤ

大手の運営会社だと施設長さんが異動することもありますが、やっぱりこのような質問をした方が良いでしょうか?

ノスゲ
ノスゲ

変わってしまうこともあるのですが、それでも運営会社の採用力や教育レベルが関わってくるところですから、聞いておいて損はないでしょう。見学予約時に「施設長とお話ししたい」と事前に同席の希望を伝えれば調整してもらえます。少なくとも契約前までには一度お会いしておきたいですね。

見学で見ておきたい、スタッフのこんな場面

コミヤ
コミヤ

また、施設長さんだけでなくそこで働くスタッフのみなさんについてもしっかり見ておきたいですよね。どんな部分をチェックすると良いでしょうか?

ノスゲ
ノスゲ

実際に日々のケアを提供する役割を担う方々が、入居者とどのようなコミュニケーションをとっているかは見ておきたいですね。見学は、特にレクリエーションや昼食の時間を見ていただくと良いでしょう。尊厳に配慮したケアが行われているか、スタッフに余裕がありそうか、などをチェックしてください。

具体的には、コミュニケーションの中でこの3つをチェックしてみましょう。

(1)あいさつ

コミュニケーションの基本中の基本ですが、見学などで来客があった時もきちんと挨拶ができているかは重要です。評判の良い老人ホームは入居者、家族、業者、分け隔てなく気持ちのよい挨拶をしています。

(2)言葉遣い

正しい言葉遣いは信頼関係を構築するうえで必須。入居者に対する言葉遣いは敬語が基本ですが、これを誤ると不快な思いをさせますよね。

幼児扱いするような口調、命令口調(そこに居て、ちょっと待ってて)、タメ口が多い施設は注意した方がいいですね。「親しみを込めてタメ口を使う」という人もいますが、敬語でも信頼関係は十分構築できます。

(3)表情

笑顔で接しているかもチェックすべきところです。業務過多になると気持ちに余裕がなくなり笑顔も減ってしまうでしょう。また、車イスの入居者に対し、かがんで目線を合わせて会話しているかなどもポイントですね。

コミヤ
コミヤ

スタッフのみなさんの動きでその施設の雰囲気が作りあげられますよね。

ノスゲ
ノスゲ

そうですね。スタッフ同士のコミュニケーションも見てみてください。情報共有ができているか、連携がきちんと取れているか、職場として安心できる環境で働けているかは、提供されるケアの質にも関わってきます。

また、スタッフ同士の言葉遣いは丁寧か、入居者を放置して、業務と無関係なおしゃべりをしていないかも気をつけて見てみましょう。

やはり設備や立地以上に、入居者の生活を左右するのはそこで働くみなさんですから、ぜひ確認していただきたいです。

今回、見学した施設にもありましたが、近年はインカムを導入する施設が増えています。これにより入居者対応や、面会に来られたご家族対応などもスムーズになるので、ICTの導入に積極的な施設を選ぶのも良いと思いますよ。

マサまさる
マサまさる 漫画家

横浜市出身。主な著作として聖徳太子の伝説をギャグにした四コマ『かみびと太子!』、輪廻転生をテーマにしたBL『さつき待つ』など。コスメと飛鳥時代が好き。

Twitter@masa5masaru マサまさるさんの記事をもっとみる

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