フレイルを推定し、通知するAI搭載の健康サービスがWell-being＆Age-tech 2023 Award優秀賞受賞

株式会社NTTドコモ（以下、ドコモ）が提供する「フレイル推定AI」を搭載した健康増進サービス「健康マイレージ」が、2023年12月7日にウェルエイジング経済フォーラムが主催するWell-being＆Age-tech 2023 Awardにて優秀賞を受賞しました。

「健康マイレージ」とは

「健康マイレージ」は、ドコモが自治体向けに提供している、地域の健康増進サービスです。歩数計やスマートフォンでカウントした歩数に応じてポイントがたまり、たまったポイントを景品に交換できます。自治体は、参加者の歩数などのバイタル情報の閲覧や情報の分析ができるようになります。

「健康マイレージ」は、ポイントを商店街で使える商品券へ交換したり、店舗との連携をすることで、地域の活性化推進にも役立てられるサービスです。

スマートフォンの蓄積データからフレイルのリスクを通知

健康マイレージの機能の一つである「フレイル推定AI」は、スマートフォンに蓄積された生活習慣情報や位置情報などから、自動的にフレイルリスクを推定し、サービス利用者へ通知します。

また、「見守り機能」では、スマートフォンの位置情報から通常時の見守りや災害の際の逃げ遅れを検知し、自治体による高齢者の見守り負担軽減や、遠方のご家族に代わる見守りの役割を果たします。他にも、オンライン診療アプリと連携し、オンライン診療や服薬指導が受けられます。

拡散性や技術面が評価されての受賞

健康マイレージは累計130以上の自治体に提供されており、高齢者のデジタルディバイド解消に貢献しています。また、フレイルを検知し、対処法を提案する機能についても評価され、今回の受賞に至ったようです。

LIFULL 介護 編集長 小菅のコメント

フレイルとは、健康な状態と要介護状態の中間を指します。コロナ禍の自粛生活で、フレイルが一気に増加したという報道もありました。

フレイル予防には、バランスの取れた食事と適度な運動が重要です。特に、ウォーキングのような日常的に実践できる軽い運動が効果的で、厚生労働省は高齢者に一日6000歩を目標に推奨しています。健康を意識する高齢者の中には、スマートフォンの歩数計機能を活用して、日々の活動を記録しモチベーションを高めている人もいます。

近年、スマートフォンの技術進化やソフトウェア開発により、フレイル予防における新たな可能性が広がっています。

ヘルスケアデータを正確に測定することができるため、フレイルのリスクを早期に検知し、対策を講じることが可能となりました。自治体としても高齢者の健康増進は介護給付の抑制につながることから、スマホを活用した介護予防の取り組みが増えています。

デジタルデバイス、特にスマートフォンやスマートウォッチは、通信手段を超えて、予防医療をサポートする重要なツールとなりつつあります。

関連サイト

フレイルとは

業界最大級の老人ホーム検索サイト | LIFULL介護

情報出典元

株式会社NTTドコモ「「フレイル推定AI」を搭載した健康増進サービス「健康マイレージ」がウェルエイジング経済フォーラム Well-being＆Age-tech 2023 Awardにて優秀賞を受賞」

株式会社NTTドコモ「自治体向けに提供する住民の健康増進サービス「健康マイレージ」に健康支援機能や見守り機能を追加」

編集長プロフィール

小菅秀樹 LIFULL 介護編集長。老人ホーム、介護施設の入居相談員や入居相談コールセンターの管理者を経て現職に就任。「メディアの力で高齢期の常識を変える」をモットーに、さまざまなアプローチで介護関連の情報を発信しています。

https://kaigo.homes.co.jp/manual/editor/kosuge/