「年をとればとるほど幸せになる国でなければならない」という創業者の強い思いがベネッセの介護の原点。
年をとっても最後まで自分らしく尊厳を持って生きるためのお手伝いを行うベネッセの介護は、スタッフがご入居者様のこれまでの人生や考え方を、ご本人様やご家族様にお伺いし、深く学ぶことから始まります。
ベネッセスタイルケアでは全国350ケ所以上、ご希望のサービスに合わせて、選べる7つのシリーズの有料老人ホームを展開。これまでに多くのご入居者様・ご家族様と出会い、たくさんのことを教えていただきました。
その蓄積が私たちの大きな財産となり、新たなサービスを生む糧になっています。これからも、その方らしく生きる人生について一緒に考え、深く寄りそう存在でありたいと願っています。
質の高い認知症ケア実現に向けたベネッセスタイルケアの取り組みが評価され、現場での実践的な活動の奨励と今後のさらなる寄与が期待できる個人、団体に贈られる「認知症ケア賞 (実践ケア賞)」を、民間企業として初めて受賞しました。
ベネッセスタイルケアではお一人おひとりの「その方らしさ」と照らし合わせながら、ご入居者様のQOL向上を実現するために、根拠をもって課題を解決し、チームを牽引する腕利きの介護士を「介護の匠(通称:マジ神®*)」と認定。独自の専門資格制度により育成を進めています。
*『マジ神®』は、「介護の匠」の技を目の当たりにした新人社員が「〇〇さん、マジ神っすね」と発した言葉がきっかけで生まれた、株式会社ベネッセスタイルケアの社内資格制度です。
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さまざまな老人ホームを掲載しているLIFULL 介護ならではの視点で、そのブランド・事業者ならではの、いちおしポイントをご紹介。今回は、「ベネッセスタイルケア独自の資格認定制度」について取材しました。
ベネッセスタイルケアは、入居者の方々が自分らしく生きていくサポートを大切にしている企業です。『その方らしさに、深く寄りそう。』という事業理念のもとスタッフ一人ひとりが考え、行動しています。
そして、この実現に向けて力を入れているのが、「根拠をもって課題を解決して、チームを牽引する」腕利きのスタッフの育成です。
厳格な社内専門資格制度により認定される彼らは、『マジ神®』と呼ばれます。
LIFULL 介護 編集長の小菅がブランドを支える「人」にフォーカスし、想いや取り組みなどをご紹介。ここでは、3人の『マジ神®』へのインタビューを通じて、彼らの仕事ぶりや想いを明らかにしていきます。
──まずは佐藤さんの専門である「認知症ケア」について、具体的な例でご説明いただけますか。
佐藤 : そうですね、ご自宅に帰りたい、と繰り返しおっしゃる認知症のご入居者様がいるとします。そこでありがちなのが「もう家には、誰も住んでいないから帰れないんです」といったその場をしのぐための対応です。
──現実をつきつけることで、無理にでもあきらめていただくと。
佐藤 : 私たちのやり方はまったく異なります。その方の人生を遡って、どんな経験をされてどういう価値観のもと生活されてきたのか。それを知るところから、ご入居者様とのお付き合いをはじめます。その上で、「なぜお家に帰りたいか」を紐解いていくのです。
「家族の食事をつくりたい」や「子どもが心配だから」など、理由は明確にあるもの。そうした想いを汲み取って、ご入居者様それぞれに合わせた関わり方を考え、行動しています。
──これまでのご経験を知るための方法は?
佐藤 : ご入居時、独自の「人生を知るシート※」に基づいたヒアリングを行います。ご入居者様の幼少期から現在までを、時間をかけてご本人様やご家族様に伺うのです。そうすることで後々、「どんな想いでこの発言や行動に至ったのか」が見えてきます。不安があるようなら、解消するための関わり方もわかってきますね。一緒に料理をつくってみる、などさまざまなアプローチを試す上で、その方の歩まれてきた人生を知ることはとても重要です。
※...その方の人生を学ぶベネッセスタイルケア独自のフォーマット
──こんなアプローチをしたら認知症の改善につながった、というケースを教えてください。
佐藤 : 以前、数分に1回のペースで、繰り返し同じ質問をされる男性がいらっしゃいました。その方に対しては、思い切ってすぐ質問に答えることをやめてみたんです。それで、困ったことやご自身が知りたいことがあれば一旦ノートに書き留めて、スタッフと一緒に振り返る時間をつくるようにしました。なぜかというと、その方はかつて自分で学んだことをなんでもノートにしたためて、それを拠り所にしていくつもの人生の山を越えられてきました。そこで、今までされてきたのと同じように、書いては再確認したりご自身で考えたりすることで記憶を積み重ねることができるのではと考えました。
──眼の前で起こっていることを踏まえて、推察して、解決策を導き出すことも『マジ神®』の務めなんですね。
佐藤 : やがてその方は質問の回数が減って、わからないことが原因で常に焦っていたお気持ちも穏やかになりました。「認知症ケア」とその方らしさを大切にすることはイコールの関係にある、と改めて実感した出来事です。改めて、私たちの仕事は『その方らしさに、深く寄りそう。』ことがすべてなのだと思いました。
──佐藤さんのもう一つの専門「医療連携&ACP」についても教えてください。
佐藤 : いつか訪れるかもしれない終末期を見据えて、今後の変化を見通し、ご本人様の望まれる生活に対して、医療・薬・最期に向けてどうされたいかについて、ご本人様やご家族様の希望を擦り合わせて、ホーム内でしっかりと共有する。さらに、往診に来る医療従事者の方々とも目線を合わせて、よりよい生活になるようサポートする取り組みです。
──たとえば、どんな活動をしているのですか。
佐藤 : 往診の際は私も立ち会って、ご入居者様にご安心いただけるようにしています。普段からご本人様の近くにいて想いを汲み取っている立場から、みなさんが言い出せないことを代弁する、ということもやります。どうしても医師や看護師の方々には遠慮してしまうご入居者様も多いですから。
また非常にセンシティブな話題だからこそ、ご家族様とは普段から会話を持つよう心がけています。なかなか面会に来られない方であれば逐一ご様子の変化を報告するなど、いつか直面する現実と向き合えるように心の準備をしていただくことも大切だと思っています。
──ところで佐藤さんが「医療連携&ACP」の『マジ神®』になったきっかけは?
佐藤 : 私は入社9年目になります。これまでの経験を通じて介護技術にくわえて医療や薬の知識があれば、ご入居者様の生活をお手伝いする選択肢が増えると感じました。お看取りに向けて、さらに寄りそえる存在になりたかったこともきっかけになっています。
──最後に、佐藤さんにとっての『マジ神®』とは。
佐藤 : ご家族様に対して、もともとのお母様らしいお父様らしい姿に近づけられるか。それは、私が目指していることのひとつです。「このホームに入ってよかった」と前向きなお気持ちになっていただけるかは、我々ホームの職員次第だと思っています。ご入居者様にもご家族様にも、なにか困ったことがあったら、すぐ思い出し、頼っていただける存在になれたら最高ですね。
──明石さんは、「認知症ケア」においてどのような取り組みをされていますか。
明石 : こんな事例があります。ご入居者様が「トイレ...」という意思表示をされた場合、僕たちはその言葉の奥を考えるようにしています。本当にトイレでしたいことがあるのか、あるいは「疲れていて、お部屋で休みたい」というお気持ちから発せられているかもしれない。
──言葉とは異なるお気持ちがある、と。
明石 : 認知症によって、うまくお気持ちを言葉で伝えられなくなったりすると、本当は「洋服を着替えたい」「お部屋に戻って休みたい」お気持ちを伝えようとされていて「トイレ...」となってしまっていることもあります。
やりたいことがあるのに思うようにできない。言いたいことがあるのに言葉にできない。ご入居者様の多くは、そうした状況に困っているのです。
──それを把握するためには、あらかじめ入居者の方のことを深く知っていなくてはなりませんよね。
明石 : 僕たちは日常的に、ご入居者様とお話しをする中で昔のエピソードを伺っているんですね。幼少期や30代の働き盛りの頃、今年あった話など、いろんな年代のエピソードから、その方の価値観やこだわり、考え方を知るようにしています。ご家族様からもお話を伺い、ご家族様だからこそご存じのエピソードだけでなく、「お母さんお父さんはどんな方だったか」という人物像を直接伺うこともあります。ご入居者様の大切にされている価値観や考え方についての引き出しを増やしながら、ご入居者様がどうされたいかを考え、実際の反応を見ながらその方にあった方法をトライすることを繰り返しています。
──次に、明石さんのもう一つの専門、「介護技術」についても教えてください。
明石 : これは身体機能が低下された状況においても、なるべくご自分が自然に動いたように感じられるサポート・介助を行うことですね。
椅子から立ち上がる動作であれば、脚力の衰えが課題になります。そのため、手だけでテーブルをつかんでふんばってしまう、ということがよくあるんです。
──思いがけず転んでしまうリスクも...。
明石 : では、どうするか。立ち上がりやすくするために、両足を肩の幅まで開いてみる。ちょっとお辞儀するような体制で重心を変えてみる。僕たちが普段意識せずにやっている動きを、身体の仕組みに合わせて一つひとつ分解してお伝えしたり、介助したりさせていただくわけです。
──そのような活動の結果、状態が改善したというケースはありますでしょうか。
明石 : 病院から転院されてきた、98歳の女性の話です。息子様に先立たれたことから気を落とされ、もともとの転倒による圧迫骨折もあり、寝たきりの状況でした。圧迫骨折にともなう痛みの緩和は看護職員と相談しつつ、僕としてはお気持ちをケアすることに力を入れました。
──具体的には?
明石 : ご本人様からじっくりとお話を伺いました。すると、想像していた以上に記憶がしっかりされていて、亡くなった息子様のご家族と二世帯同居していたことがわかったんです。お嫁様やお孫様のこと、お庭でガーデニングをしていて、風に揺れる花を見るのが好きだったこと。そんな話を伺いながら、今の状況で、どんなことなら「やりたい」と思い、活動の幅をひろげていただけそうか考えていました。中でも最も想い出深いのが、お誕生日祝いなどでご家族様と過ごされた時間だったんです。
──ご家族との時間は、心の支えだったわけですね。
明石 : ご本人様と話し合って私が提案したのは、まずは車椅子生活を目指して、慣れてきたらご自宅でご家族とご飯を食べましょう、ということでした。そのゴールに向けて僕が伴走します、と。
そして痛みが少しずつ緩和され、いよいよ車椅子生活がはじまります。トイレはご自分だけで行きたい、と聞けばそれを叶える方法を考え、毎日なにかできるようになるたび「今日もできましたね」とポジティブな一言をかけさせていただきました。
──この一件では、どこに最も注意を払いましたか。
明石 : 機能訓練指導員との連携による、転倒の予防です。どのくらいの距離を歩けるのかを見定める上で、目線は安定しているか、歩幅が狭くなっていないかなど注視しました。また、「今日は疲れているな」と思ったら、無理せず車椅子に戻っていただくようにしていました。
──結果的にどんな変化が起こったのでしょうか。
明石 : そのうち僕たちの介助なしで、車椅子で自ら移動できるようになって。しばらくすると立ち上がって、廊下をゆっくりと歩きはじめました。最終的には、お部屋からダイニングまでご自分で移動できるまでに回復されたんです。無事、一時帰宅というゴールも達成できて、今でもお元気なご様子です。僕は入社14年目になりますが、ご入居者様の笑顔で、いつも自分が癒やされている実感がありますね。
──渡辺さんは、中途でベネッセスタイルケアにご入社されているんですよね。
渡辺 : 以前は博物館で遺跡の発掘に携わっていて、次にやってみたくなったのが介護の仕事でした。それからもう20年です。訪問介護のヘルパーから認知症の専門施設を経て、「最先端の介護に触れたい」と8年ほど前に転職したのが当社でした。
──それまでのお勤め先と、ベネッセスタイルケアとの違いは?
渡辺 : 研修制度の充実度です。転職した時点で介護職としてすでに12年ほどのキャリアがありましたが、ご入居者様の視点から学べることの多さに驚いてばかりでした。
──他にもありますか。
渡辺 : 最新技術への取り組みです。「サービスナビゲーションシステム」というベネッセ独自の記録システムを導入しており、ご入居者様の日々のご様子を記録しています。
蓄積されたデータをもとに、ご入居者様の「普段とご様子が異なる」予兆を、独自のAI(マジ神AI)によって検知しています。そして、AIから得られる適切なケアのヒントを参考にしつつ、日々のご入居者様へのケアに活用。ご入居者様のお困りごとの要因を分析して、よりよい生活の実現につなげています。
──ホームにおける実務では、どんな取り組みをされていますか。
渡辺 : 若いスタッフのみんなが見落としがちな部分を細かくフォローしていくことです。自分のほうがキャリアもあるからと押し付けるのではなく、「こうやればうまくいくかも」というヒントを出すことが、日々の取り組みのひとつですね。
──それこそが豊富な経験をお持ちの渡辺さんが、若いスタッフの多い職場に在籍している意義といえますね。
渡辺 : 以前、私は入浴をすることが難しかった方を担当して、お風呂に入っていただけるようになった経験があります。認知症になると湯船がこわくなる、バスルームという密室にとまどいをおぼえるケースがあるんです。その時に、その方が「何がわからなくて」怖いと感じられるのか、その反対に「わかっていらっしゃることは何か」をお風呂以外のご様子からも丁寧に観察していきます。これまでのご生活から入浴がお好きと伺っていれば、どんな風に入っていらっしゃったのか、「お風呂に入る」ということがわかる手がかりになる工夫はないかを考えます。
──様々なアプローチがあるのですね。
渡辺 : 足湯から体験していただくなど、うまくいかなければまた明日や、改めて来週でいい。あきらめないことが肝心です。気持ちいいと思っていただければ、また入りたい、となりますから。スタッフといっしょにお風呂の介助をしながら、そんな知見もお伝えしています。それによって「こうすればできるんだ」というスタッフ自身の成功体験につながって、ご入居者様のサポートの質が向上していくことを目指しています。
──いまの話からもわかるのですが、チームの全員でサポートすることが基本なんですね。
渡辺 : 私だけができていても意味はありません。みんなが自分のようにできるようになることが、『マジ神®』としての務めなんです。100人いらっしゃれば100通りの認知症があります。もちろん過去の経験から対応できることは多いと思います。でも、まったく通用しない場合にも出会うわけですから。私自身も勉強中といえますし、まだまだ毎日が新鮮で楽しく感じています。
──会社の事業理念である『その方らしさに、深く寄りそう。』を体現しているわけですね。入居者の方々の身体機能をなるべく維持するために、どのような関わり方をされていますか。
渡辺 : お手伝いをし過ぎないことですね。みなさんできるところはやっていただきましょう、というのが基本です。
だからこそ、私たちは、ご入居者様の「わかる・わからない」「できる・できない」ことを知り、「できること・わかること」を活かせるように支援しています。もちろん調子が芳しくない日や、雨が降って足腰が痛むという日は、しっかりとサポートを行っています。
──最後の質問です。「認知症ケア」の『マジ神®』の目線から、これから介護施設を選ぶ方にアドバイスをお願いします。
渡辺 : 車椅子の方であればトイレの広さ、といった設備面を重視するケースは多いかと思います。それはもちろん大切ですが、気に留めていただきたいのは、ご入居者様のご状況に適したスタッフはいるか。あるいは、ホームは生活の場だからこそ、趣味が楽しめるか。
──その方の「好き」を理解してくれるかどうか。
渡辺 : ご本人様の趣味について、どんなきっかけで始められ、どのように楽しまれていたのか、などぜひ教えていただきたいです。好きなことをその方らしく楽しめると、入居後の生活の質も向上します。孫のような若いスタッフがいて、お嫁さん世代の私のような年代もいて。一緒に家族のように暮らしていくわけで。
介護施設は、なにより「人」なんです。
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「生活の質」にこだわってきました。
介護の問題はお一人おひとりのご事情で異なりますので、
ご期待いただくサービスのご提供自体ができないこともありえ、
また、「必ずこういうご状態に改善できます」ということまでを
お約束することは難しいのが実情です。
しかし、私たちがお一人おひとりにしっかり寄りそうことで、
皆様が抱えられている介護にまつわるお悩みや課題が解決でき、
ご紹介させていただいたサービス・エピソードを
ひとりでも多くの方に体感していただけるよう努めてまいります。
まずはじっくりとお話を聴かせてください。
そして、ホームでのお一人おひとりの想いを大切にするための
取り組みを、ぜひホームの現場をご見学いただくことで、
ご自身の目でお確かめください。
スタッフ一同、皆様のお越しをお待ちしております。
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