🌿「今年は蝉の声が聞こえんねぇ」――小さな夏の発見

施設のリビングで、利用者様とお話ししていたある日。
「昔はもっと、朝から蝉が鳴きよった気がするねぇ」
「今年はなんか、静かやもんね」
そんな会話を交わした後、ふと気になって、玄関先に出てみました。

すると、ひっそりと小さな蝉の姿が。
そっとしゃがみ込みながら見つけた“小さな夏の使者”に、思わず笑顔がこぼれました。
「まだ寝とるんかね？」「遠慮しとるんかもねぇ」
そんなやりとりも、夏ならではの楽しみです。

日々の暮らしのなかにある、こうしたささやかな季節の発見。
会話の中から広がる風景を、これからも大切にしていきたいと思います。