認知症の方の単独外出が定着….やればできますよ。
認知症の方の単独外出が定着….やればできますよ。
外出希望が強い認知症の方、4か月目に入りすっかり単独外出が定着。今では毎日7回~10回程度好きなだけ外出している。毎回13分前後で戻ってくるがいつも笑顔。
ただ、10月に1回だけパトカーで帰宅した。ご近所の方が公園のベンチに毎日いるのを不審に思い、ご本人にお住まいを尋ねた。施設名も、住所も、名前以外何も答えられない。そこで警察に通報、警察官が私の名刺があったのでお連れしたとの事。
ご近所のご好意なのでしょうが、守秘義務もあり「この方は認知症ですが心配はいらない」と地元に周知する訳にもいかない。….しかし、逆に言うと質問にも全く答えられない認知症の方でも、しっかりした体制を組めば、交通ルールを守り、一人で外出し安全に帰宅できる事が証明された。
自由外出の体制….
1、外出希望は止めない。すぐにドアを開ける。止めようとするから無断外出が起こる。
2、ドアを開けた後...「心配だから早く帰って来てください」の声かけ。…一番大切なこと!
3、外出と同時にタイマーを15分後に設定。
4、帰って来た時は「どこに行かれました。楽しい事がありましたか?」等の必ず声掛けも大切。
5、15分で戻って来ない場合はセコムのGPSで位置確認。(現在全く必要が無い)
6、当初心配した道路の安全確認も実にしっかりし、左右をよく見て遠くに車がいても渡りません。
どれほど酷い認知症でも全ての能力を失う訳ではありません。出来る能力が必ずあります。ただ、介護施設が安全優先で、残る能力と言う人間性を奪っているだけです。
在宅では自由だった方が、施設入居と同時に館内以外自由に歩けない。施設によってはそれすら許されない施設を知っています。
認知症の方が地域で自由に、安全に暮らせる社会を実現しましょう。