『認知症について』
皆さんこんにちは♪
入居相談員の尾中と申します。
今回のテーマは認知症についてです。
認知症は様々種類があり、主な4つの認知症についてご説明させて頂きます。
①アルツハイマー型認知症
脳の中に不要なたんぱく質が溜まり、認知機能を司る海馬などが委縮する事で発症します。
主な症状は記憶障害です。
例えば、その日に起こった出来事を忘れてしまったり、通い慣れた道で迷子になってしまう事があります。
②血管性認知症
脳梗塞など脳の疾患が原因で、認知機能を司る部分(前頭葉や後頭葉など)の血管が詰まり、酸素不足で細胞が死滅する事により発症します。
主な症状は記憶障害や判断力障害です。
日によって記憶力や判断力、気分に波がある事が特徴です。
③レビー小体型認知症
レビー小体という脳の神経細胞にできる特殊なたんぱく質によって、神経細胞が破壊され発症します。
主な症状は幻視です。
物忘れよりも幻視の症状の方が多く見られ、また自分の事を子供だと思い込むような誤認妄想の症状も多く見られます。
④前頭側頭型認知症
前頭葉・側頭葉が委縮し、血液の流れが滞ることで発症します。
主な症状は人格の変化や異常行動です。
初期段階では、物忘れよりも異常行動の方が目立ち、精神疾患と間違われるケースもあります。
認知症は誰にでも起こり得る可能性のある病気です。
残念ながら今のところ完治が難しい病気ではありますが、環境や周りの人間の関わり方で進行を抑える事ができる病気です。
では、認知症の方にどのような関わり方をすれば良いのでしょうか?
●共感する
言動に対して否定はせず共感し、気持ちを落ち着かせる事が大切です。否定されるとその際に受けたマイナスな感情は残るので、それがストレスとなり症状が悪化する場合があります。
●自尊心を傷つけないようにする
言動を否定したり、赤ちゃん扱いなどをすると自尊心が傷つき、うつ病などの症状が出る場合もあるので注意が必要です。普段通り接する事を心掛けましょう。
●本人のペースに合わせる
思考力などが弱まり何をするにも時間がかかってしまいますが、できないわけではない為、急かしたりせず本人のペースに合わせる事が大切です。
家族や周囲の人が認知症になってしまった場合、とても悲しいことではありますが、だからこそ互いに穏やかに過ごせるよう正しい接し方を心掛ける事が大切です。