老人ホーム選びで意外と重要な「食事」。選び方のポイントは？

老人ホーム選びで、実は意外と重要視されないのが食事。LIFULL 介護がとったアンケートでも老人ホーム選びのポイントとしては12位と最下位でした。

食事はどこも一緒でしょう？とおっしゃる相談者様も多いですよね。でも、各施設が趣向をこらしているので、選ぶ際にぜひ食事についても入居する方の好みやお体の状態に合うか確認していただきたいです。同じ減塩食を提供していても、味付けや提供方法に差がある場合も。

食事は、お体の状態が悪くなってレクリエーションの参加や外出ができなくなっても続くものです。今回のヒダカさんのように、食事が合わず転居される方もいらっしゃるので、なるべく見学時に試食していただきたいですね。

今回、ヒダカさんが転居を決めたのはミールラウンドも決め手になったようですよ。

ミールラウンドとは、入居者の食事の様子を複数の専門職が観察して、咀嚼や嚥下などに問題がないか、ある場合はどのようにしたら食事がとりやすくなるか、対応策を考える取り組みです。なるべく長く、口からものを食べるために行われます。近年は介護保険制度の後押しもあり、実施する施設が増えています。

お食事がうまくとれない場合、様々な理由が考えられますよね。姿勢がよくなかったり、義歯が合わなかったり。専門職が様々な視点で原因を突き止めてくれるので安心ですね。

お食事は毎日訪れる生活の楽しみとあって、どのホームも趣向が凝らされてますよね。例えば、メニューが数種類から選べるセレクト食や、ランチバイキングを提供するホームがあると聞いた時はびっくりしました。また、アクティビティの一つとしてマグロの解体ショーがあり、お刺身やお寿司が振る舞われるホームもありますよね。

ハイクラスなホテルで料理長をしていた方が、食事を監修しているホームなども耳にします。食事に関してですが、日々の料理だけでなくおやつの内容や飲酒の可否など嗜好品についても入居前に確認しておいた方がいいですね。

老人ホームでもお酒が飲めると聞いた時はびっくりしました。

はい。ホームによってはバーが併設されているところもあるんです。お酒や甘いものはその方の健康状態に問題がなければ制限はありません。しかし、施設の方針として安全上厳密にルールをもうけているか、ご本人に任せているかは異なります。好きな時に好きなものが食べたい、というご要望も叶えられるホームと難しいホームがあるので、重要視される場合は入居の際に確認しておきましょう。